ビジネス
ワード活用術
2016/10/2 16:00

【ワード使い方まとめ】メリハリのないレイアウトをギュッと引き締める装飾テクニック

ワードを使った文書の作成の際に、ページレイアウトで悩む人は多いのではないでしょうか。ただ文字が並んでいるだけの文書は、見にくく読む気も失せるもの。罫線やページ番号などを工夫して、メリハリのあるレイアウト作りを心掛けましょう。

 

罫線活用術

定型的な文書なら、ヘッダーに罫線を引いたり、ページ罫線で囲んだりすると締まりのあるレイアウトになります。見出しを段落いっぱいに罫線で囲んで見やすくすることもできます。今回は、罫線を使ってレイアウトを見やすくしてみましょう。

 

ヘッダーに段落罫線を引く

ヘッダーに段落罫線を引いてみましょう。「ヘッダー」とは、ページ上部の余白です。ダブルクリックすると編集できるようになります。「段落罫線」は、段落いっぱいに引く罫線です。「線種とページ罫線と網かけの設定」画面で指定します。

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↑ ヘッダーをダブルクリックしてヘッダー編集画面に切り替え、「ホーム」タブ → 「罫線」の「▼」ボタン → 「線種とページ罫線と網かけの設定」をクリックします

 

「線種とページ罫線と網かけの設定」画面が表示されます。

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↑ 「罫線」タブの「設定対象」欄で「段落」を選択して、「プレビュー」欄の「下線」ボタン →「OK」ボタンをクリックします

 

ヘッダーに段落罫線が引かれます。

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↑ ヘッダーに引かれた段落罫線。罫線の位置は、「ヘッダー/フッター」の「デザイン」タブの「上からのヘッダー位置」欄で「20mm」などと設定します。文章編集に戻るには、編集領域をダブルクリックします

 

ページ罫線で囲む

ページ罫線で囲むには、「線種とページ罫線と網かけの設定」画面の「ページ罫線」タブで設定します。

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↑ 「ホーム」タブ → 「罫線」の「▼」ボタン → 「線種とページ罫線と網かけの設定」をクリックします

 

「線種とページ罫線と網かけの設定」画面が表示されます。

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↑ 「ページ罫線」タブで、「囲む」ボタン → 「OK」ボタンをクリックします。線は、「種類」欄や「絵柄」欄で変更できます

 

ページ罫線が引かれます。

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↑ 余白に引かれたページ罫線

 

見出しを段落罫線で囲む

見出しを段落罫線で囲むには、「線種とページ罫線と網かけの設定」画面で「囲む」を指定します。「設定対象」欄で「段落」を指定するのがポイントです。

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↑ 見出しを選択し、「ホーム」タブ → 「罫線」の「▼」ボタン → 「線種とページ罫線と網かけの設定」をクリックします

 

「線種とページ罫線と網かけの設定」画面が表示されます。

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↑ 「罫線」タブで、「設定対象」欄で「段落」を選択して、「囲む」ボタン → 「OK」ボタンをクリックします

 

見出しが段落罫線で囲まれます。

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文書に合わせてレイアウトを変えてみよう

文集や報告集など文字量が多い文書をワードで作成する場合、ページレイアウトにこだわるとグッと読みやすく仕上がります。レイアウトを「見開きページ」に設定すれば、内側余白が外側余白より広くなり、本のような体裁になります。「ページ番号」は、左ページはページ左下、右ページは右下と別々に設定して冊子らしく仕上げましょう。

 

見開きページに設定する

文書を見開きページに設定するには、「余白」ボタンから「見開きページ」を選択します。

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↑ 「レイアウト」タブ → 「余白」ボタン → 「見開きページ」をクリックします。ワード 2013/2010では、「ページレイアウト」タブから操作します

 

文書が見開きページに設定され、内側余白が外側余白より大きく指定されます。

 

ページ番号を左右ページ別々に設定する

ページ番号を左右ページ番号別々に設定するには、奇数ページ(1ページ)でページ左下に、偶数ページ(2ページ)でページ右下にページ番号を挿入します。

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↑ 1ページにカーソルを置き、「挿入」タブ → 「ページ番号」 → 「ページの下部」 → 「番号のみ1」をクリックします

 

全ページにわたり、ページ左下にページ番号が挿入され、「奇数ページのフッター」が表示されます。

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↑ 「ヘッダー/フッター」の「デザイン」タブで「奇数/偶数ページ別指定」にチェックを入れます

 

奇数ページと偶数ページでページ番号のスタイルを変えることができます。次に、偶数ページのページ番号のスタイルを設定しましょう。

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↑ 2ページを表示し、「偶数ページのフッター」にカーソルを移動し、「ヘッダー/フッター」の「デザイン」タブ → 「ページ番号」ボタン → 「ページの下部」 → 「番号のみ3」をクリックします

 

偶数ページのページ番号がページ右下に挿入されます。

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ページ番号も見やすく設定すべし

途中からページ番号を変える場合は、セクションを使います。「セクション」とは、文書内で異なるページレイアウトを使うためのしくみです。セクションを使うと、途中から二段組みやほかの用紙サイズに切り替えることができます。ページ番号を変えるには、ページ番号を変えたいページの先頭にセクション区切りを挿入したあと、ページ番号の開始番号を指定します。なお、X/Yページ(現ページ/総ページ)で指定する場合、総ページは変わらないので、「/10」などと手動で入力します。

 

セクション区切りを挿入する

ページ番号を変えたいページの先頭にセクション区切りを挿入します。ここでは、3ページの先頭にセクション区切りを挿入します。あらかじめ「挿入」タブ → 「ページ番号」ボタン → 「ページの下部」 → 「番号のみ2」などをクリックしてページ番号を挿入しておきましょう。

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↑ 3ページの先頭にカーソルを移動し、「レイアウト」タブ → 「区切り」ボタン → 「セクション区切り」の「現在の位置から開始」をクリックします。ワード 2013/2010では、「ページレイアウト」タブから操作します 画面に変化はありませんが、セクション区切りが挿入されます。

 

ページ番号を変える

ページ番号を変えるには、2つめのセクションにカーソルを移動し、ページの開始番号を指定します。ここでは、開始番号を5ページに変えます。

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↑ 3ページ以降にカーソルを移動し、「挿入」タブ → 「ページ番号」ボタン → 「ページ番号の書式設定」をクリックします

 

「ページ番号の書式」画面が表示されます。

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↑ 「開始番号」を選択して、右欄に変えたいページ番号を入力し、「OK」ボタンをクリックします

 

3ページのページ番号が「5」に変わります。ページ番号を「5」から「6」に変える場合も、「ページ番号の書式」画面で指定し直します。

 

「現ページ/総ページ」で表示する

X/Yページ(現ページ/総ページ)でページ番号を表示する場合、途中からページ場合を増やしても総ページは変わりません。増加したページ数に合わせて総ページを変えるには、「番号のみ2」でページ番号を挿入し、「/10」などを入力します。

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↑ 上記と同じ手順でページ番号を入力し、フッターを表示し、「 / 10」などと入力します(ここでは、総ページが10)

 

小冊子やパンフレットでは、ページ番号を大きくデザインしたり、ページ数の多い論文では「X/Y」と総ページ数を見せたりするとページが探しやすくなることがあります。ページ番号のフォーマットにはさまざまパターンがあり、「ページ番号の書式」画面で選択できます。今回は、ページ番号のさまざまな装飾を紹介します。

 

ページ番号のフォーマットを設定する

ページ番号のフォーマットには、番号のみ、先頭に「p.」が付く、「X/Y」と総ページ数も表示する、など数多くあり、デザインしたページ番号も使えます。メニューから選択してみましょう。

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↑ 「挿入」タブ → 「ページ番号」 → 「ページの下部」をクリックし、メニューからフォーマットを選択します。ページの上部にレイアウトすることも可能です

 

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ページ番号の書式を設定する

ローマ数字、丸数字、漢数字などの書式は、「ページ番号の書式」画面で選択します。

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↑ 「挿入」タブ → 「ページ番号」ボタン → 「ページ番号の書式設定」をクリックします

 

「ページ番号の書式」画面が表示されます。

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↑ 「番号書式」欄で書式を選択し、「OK」ボタンをクリックします