CP+をはじめとしたイベントはオンライン開催。部品の供給遅れにより発売延期…。依然として新型コロナウイルスの影響が色濃くある2021年春のカメラ業界ですが、そんな中でも、各メーカーからは個性的な製品が続々登場しています。今年に入ってからこの春までに発表・発売された新製品をジャンルごとに振り返ります。
今回は、小型軽量化が進む単焦点レンズをピックアップ。高解像性能と美しいボケ味を両立させたモデルなど、こだわりが詰まった数々のレンズが登場しました。
2021春の新製品
キヤノン RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
キヤノンは、中望遠レンズ「RF100mm F2.8 L MACRO IS USM」を2021年4月14日に発表しました。RFレンズとして初めて等倍以上のマクロ機能を搭載し、最大撮影倍率1.4倍、最短撮影距離26cmのマクロ撮影が楽しめます。ボケ描写を自由に変えられる「SAコントロールリング」にも注目。フォーカス位置の輪郭を柔らかくしたり、フォーカス位置の前後のボケを変化させることができます。発売は2021年7月下旬の予定です。
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https://getnavi.jp/capa/news/364785/
キヤノン RF400mm F2.8 L IS USM、RF600mm F4 L IS USM
同じく2021年4月14日に発表されたキヤノンの大口径超望遠レンズ「RF400mm F2.8 L IS USM」と「RF600mm F4 L IS USM」も、2021年7月下旬に発売予定です。「EF400mm F2.8L IS III USM」「EF600mm F4L IS III USM」の光学系を継承してRFマウント化し、高画質と大幅な軽量化を両立。手ブレ補正はEFマウント版を上回る最大5.5段になりました。開発が発表された「EOS R3」の高速連写にも対応します。
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https://getnavi.jp/capa/news/364816/
シグマ 24mm F3.5 DG DN | Contemporary
シグマは、フルサイズ対応レンズ「I シリーズ」の第一弾広角レンズ「SIGMA 24mm F3.5 DG DN | Contemporary」を2021年1月22日に発売。最短撮影距離10.8cm、最大撮影倍率0.5倍で、シャープな広角撮影もボケを生かした接写も楽しめます。付属のマグネット式メタルキャップに至るまで、シグマのこだわりが詰まっています。LマウントとソニーEマウントをラインナップ。
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https://getnavi.jp/capa/news/353563/
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https://getnavi.jp/capa/report/363812/
シグマ 35mm F1.4 DG DN | Art
シグマの大口径広角レンズ「35mm F1.4 DG DN | Art」は、2021年5月14日に発売予定。Lマウント、ソニーEマウントをラインナップしています。光学性能を最優先とするシグマArtラインの原点ともいえる2012年発売の「35mm F1.4 DG HSM | Art」を、ミラーレス専用として新たに設計。機能や操作性もブラッシュアップされました。
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https://getnavi.jp/capa/news/365870/
ソニー FE 35mm F1.4 GM
フルサイズに対応するソニーの大口径広角レンズ「FE 35mm F1.4 GM」は、2021年3月12日発売。プレミアムレンズシリーズGマスターならではの高い解像力と、柔らかく自然なボケ描写が持ち味の小型軽量レンズです。AF撮影時で最短撮影距離27cm、最大撮影倍率0.23倍の高い近接撮影性能も実現しています。
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https://getnavi.jp/capa/news/356802/
ソニー FE 50mm F1.2 GM
フルサイズに対応するソニーの大口径標準レンズ「FE 50mm F1.2 GM」が、2021年4月23日に発売されました。プレミアムレンズシリーズGマスター初の開放F値1.2を小型・軽量設計で実現。Gマスターならではの高解像と、とろけるようなボケ味を両立させています。
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https://getnavi.jp/capa/news/362387/
ソニー FE 50mm F2.5 G、FE 40mm F2.5 G、FE 24mm F2.8 G
ソニーから、フルサイズ対応の標準レンズ「FE 50mm F2.5 G」「FE 40mm F2.5 G」、広角レンズ「FE 24mm F2.8 G」も2021年4月23日に登場。3本は統一されたデザインで、重さもほぼ同じ。高い解像性能と美しいボケ味が、小型軽量ボディに凝縮されています。フォーカシングでレンズの全長が変わらないため、レンズ交換をしてもハンドリングが変わらないのが特徴です。
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https://getnavi.jp/capa/news/363028/
ソニー FE 14mm F1.8 GM
フルサイズに対応するソニーの大口径超広角レンズ「FE 14mm F1.8 GM」は、2021年5月28日発売予定です。超広角レンズで発生しやすい歪みを抑え、画面全域で高い解像性能を実現。高性能Gマスターレンズならではの美しいボケ描写も魅力です。
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https://getnavi.jp/capa/news/365327/
富士フイルム フジノンレンズ XF27mmF2.8 R WR
富士フイルムは、ミラーレスカメラXシリーズ用の「フジノンレンズ XF27mmF2.8 R WR」を2021年3月11日に発売。XFレンズの最新ラインナップのなかで最薄・最軽量となる、35mm判換算41mm相当の標準レンズです。従来モデル「XF27mmF2.8」の光学性能に、絞りリングや防塵・防滴・耐低温構造が加わり、操作性とタフネス性が向上しました。
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https://getnavi.jp/capa/news/358396/
富士フイルム フジノンレンズ XF18mmF1.4 R LM WR
富士フイルムのXシリーズ用「フジノンレンズ XF18mmF1.4 R LM WR」は、2021年5月27日に発売予定。描写力にこだわった大口径プライムシリーズの大口径広角レンズです。XFレンズ最高クラスの解像性能と、携帯性に優れたコンパクト設計を両立させています。
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https://getnavi.jp/capa/news/364883/
富士フイルム フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WR
富士フイルムからは、ラージフォーマットミラーレスGFXシリーズ用の「フジノンレンズ GF80mmF1.7 R WR」も2021年2月25日に発売されました。GFレンズ初の開放F1.7を実現しつつもサイズは抑えられています。高画質となめらかなボケ味を生かした撮影が楽しめます。
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https://getnavi.jp/capa/news/358214/
フォクトレンダー APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical E-mount
コシナは、フォクトレンダーのMFレンズ「APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical E-mount」を2021年4月9日に発売。フォクトレンダー史上最高性能を追求した準広角レンズです。フルサイズソニーEマウント専用設計で、電子接点を搭載。カメラ側の5軸手ブレ補正に対応し、フォーカスリングの操作によるファインダーの拡大表示なども可能です。
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https://getnavi.jp/capa/news/360225/
ライカ アポ・ズミクロン SL f2/28mm ASPH.
ライカカメラは、Lマウントの広角レンズ「ライカ アポ・ズミクロン SL f2/28mm ASPH.」を2021年2月27日に発売しました。高コントラストで周辺部まで歪みのないシャープな画質、シャープな部分からのなめらかなボケという、ライカレンズならではの描写が楽しめます。MF時には、磁力で高速・高精度にピントを合わせる独自の機構を搭載しています。
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https://getnavi.jp/capa/news/360485/
リコーイメージング HD PENTAX-FA Limited シリーズ
リコーイメージングは、Kマウント一眼レフカメラ用の大口径標準レンズ「HD PENTAX-FA31mmF1.8 Limited」「HD PENTAX- FA43mmF1.9 Limited」、大口径望遠レンズ「HD PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited」を2021年4月28日に発売。いずれも、従来のFAリミテッドレンズシリーズに最新のHDコーティングや円形絞りを採用し、さらなる性能向上を実現。レンズの“味”や高い質感を追求し、“数値では測れない領域まで挑む”製品を目指して開発されました。
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https://getnavi.jp/capa/news/360912/
〈文〉佐藤陽子