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ハッセルブラッド「X1D II 50C」「907Xスペシャルエディション」の機能が大幅に進化

ハッセルブラッドが、中判ミラーレスカメラ「X1D II 50C」、中判カメラキット「907Xスペシャルエディション」、単焦点レンズ「XCD 4/45P」の最新ファームウェアを公開した。フォーカスブラケットをはじめ、さまざまな機能が追加されている。

X1D II 50C&907Xスペシャルエディション

 

変更内容は以下のとおり。

Hasselblad X1D II 50C ファームウェア 1.2.0

① 動画撮影機能
2.7K (2720×1530) およびHD (1920×1080) 動画撮影機能を追加。4:2:0 8ビットカラー、29.97fpsで撮影できる。

② フォーカスブラケット機能
マクロ撮影や商品撮影などの深い被写界深度が重要になる場面において、被写体の異なる位置にフォーカスを合わせながら一連の撮影を行い、画像処理ソフトで合成する素材として使用できる。連続撮影枚数、1カットごとのフォーカス移動量、シャッターディレイを設定可能。

③ 画像レーティング
カメラ内で画像を再生する際、スターボタンを押すことでレーティングを表示することができ、画像ごとに任意の数のスターを選択可能。レーティングは画像のメタデータに保存され、画像処理ソフトで開いた際にも反映される。

④ 露出ブラケット撮影に2/3段ずつの設定を追加
露出ブラケット撮影において、1/3段、1/2段、2/3段、1段、2段または3段ずつ露出を自動で変更しながらの連続撮影が可能。

⑤ 拡張されたホワイトバランスツール
メニュー構成とホワイトバランスプリセットの選択が改善され、各設定での色温度と色相が表示されるようになった。画像内の無彩色部分をサンプリングできるピッカーも追加されている。

⑥ 撮影した画像に基づくオートホワイトバランス (AWB)
AWBが実際の撮影画像を基に適用されるようになり、マニュアルクイックモードでの撮影時にもAWBの使用が可能。ライブビューと最終的な静止画像の両方に正しいホワイトバランスが表示される。

⑦ 新しい言語
言語オプションに繁体字中国語を追加。

⑧ EVF アイセンサー設定
アイセンサーの感度を調整可能。これにより、EVFの無効化にも対応する。

⑨ カスタムボタンオプションのリセット
カスタムボタンを工場出荷時のデフォルトに戻すことができるメニューオプションを追加。

Hasselblad 907Xスペシャルエディション ファームウェア 1.2.0

① 動画撮影機能
② フォーカスブラケット機能
③ 画像レーティング
④ 露出ブラケット撮影に2/3段ずつの設定を追加
⑤ 拡張されたホワイトバランスツール
⑥ 撮影した画像に基づくオートホワイトバランス (AWB)
⑦ 新しい言語
①〜⑦は「X1D II 50C ファームウェア 1.2.0」と同じ内容。

⑧ 追加のカメラサポート
2000シリーズおよび未改造の200シリーズで「CFV II 50C」デジタルバックによるケーブル不要の操作が可能。なお、一部のカメラは、古いカメラの機械的な許容範囲内の誤差により完全に機能しない場合があるとのこと。

⑨ オートホワイトバランス
撮影した画像のホワイトバランスを自動で設定する。

Hasselblad XCD 4/45P ファームウェア 0.1.24

① フォーカスブラケットのサポート
「X1D II」「907Xスペシャルエディション」のフォーカスブラケット機能に対応。

② AFとMFの安定性の向上
フルタイムマニュアルフォーカスでAFが停止する可能性を低減。

 

ファームウェアのダウンロードはこちらから。
https://bit.ly/2XZBnre