機材レポート

オリンパス「Tough TG-6」の“顕微鏡モード”で身近なものを撮ってみた【カメラで自由研究②】

カメラを使った夏休み企画の第2弾。前回の真鶴半島の海岸での“磯遊び”を終えたあと、日を改めて都内の自然公園を訪れた。真鶴では2台のコンパクトデジカメを使用したが、ここではオリンパス Tough TG-6の高いマクロ機能や専用のアクセサリーを利用しながら、普段目にするのとは違う斬新な視点や描写を楽しみたいと思う。

 


▲都内の自然公園編。ここでは、オリンパス Tough TG-6を活用。

 

クローズアップ撮影で見慣れたものが印象的な1枚に

自然公園の散策路で、道端に生える植物の葉に注目。何の変哲もない葉だが、逆光状態での透明感(透過光)が印象的だった。

 

その逆光に映える葉を、顕微鏡モードに設定して狙う。レンズ先端から1cmまでの被写体にピントが合うこのモード。さらに望遠側にズームすることで、より細かい(狭い)部分をアップで捉えることができる。このように、被写体をとことんクローズアップして撮影することで、普段見慣れたものでも印象が変わってくる。身の回りのものをいろいろ撮影すれば、夏休みの自由研究にも使えるかも!?

<顕微鏡モード+望遠側にズーム>

オリンパス Tough TG-6 プログラムオート(顕微鏡モード) F4.9 1/400秒 WB:オート ISO400

 

近接撮影では「影」に注意

先ほどの写真のように、顕微鏡モード光学ズームを利用した望遠マクロ撮影では、肉眼では判別できないような微細な被写体や部分まで大きく捉えることができる。まさに顕微鏡で観察しているような世界である。ただ、近接撮影ではカメラ本体や手で被写体に影ができやすい。そんなときは「LEDライトガイド LG-1」を装着すれば、肉薄した被写体を均一かつ継続的に照射できる。


▲カメラ本体のLEDライトの光を利用して、近くにある被写体を均一に照射し続けるアイテム「LEDライトガイド LG-1」。ちなみに、このアイテムは水中使用不可である。

 

休憩しようと立ち寄った公園内のベンチ。そこで足元を見ると、小さなアリが巣の入口で活動中。あまりにも小さい生き物なので、普段なら撮ろうとは思わないだろう。

 

しかし、望遠マクロなら次の写真のような印象的な1枚が撮れるのだ。

<顕微鏡モード+LEDライト>

オリンパス Tough TG-6 プログラムオート(顕微鏡モード) F4.9 1/40秒 WB:オート ISO1600 LEDライト(LEDライトガイド LG-1使用)

 

被写体を球体に封じ込めたような不思議な写真を撮ってみよう

続いて、Tough TG-6専用の新しいフィッシュアイコンバーターを使ってみたい。これは、画角が全方向180度で円形の画像が得られる全周魚眼(円周魚眼ともいう)撮影が可能になるフロントコンバージョンレンズである。気を抜けば自分の足なども写り込んでしまう特殊な描写だが、被写体や風景を球体に封じ込めたような描写は新鮮!


▲Tough TG-6に合わせて発売された、新しいコンバージョンレンズ「フィッシュアイコンバーター FCON-T02使用」を装着(装着には別売のコンバージョンレンズアダプター CLA-T01が必要)。

 

<全周魚眼撮影>

オリンパス Tough TG-6 プログラムオート F2.8 1/250秒 WB:オート ISO100 フィッシュアイコンバーター FCON-T02使用

 

次回は、「タイムラプス」機能を使って、雲の動きを観察してみたい。