特集

プロカメラマンに“実際にやった写真の上達方法”を教えてもらった!【永山昌克カメラマンの巻】

プロカメラマンは如何にして写真がうまくなったのだろうか……。カメラ写真好きには、そんな疑問がたまに頭に浮かぶことがある。なので、6名のカメラマンにストレートに「どうやって写真がうまくなったのですか?」と聞いてみた。その六者六様の答えを、今回は余すところなくご紹介しよう。即実践可能なものから、過去の経験で自然と身に付いたことまで、リアル上達法になっている。
これまで以上のスキルやテクニックを身につけ、イメージ通りの描写撮影ができるようになる、6人のプロカメラマンのリアル上達方法をご紹介する。

 

 

永山昌克カメラマンの写真上達方法

 

上達方法01
上司や先輩など上手い人の撮り方を見て学ぶ

上達方法02
被写体とコミュニケーションをとる

上達方法03
事前の情報収集をしっかり行う

 

上達方法01:上司や先輩など上手い人の撮り方を見て学ぶ

大学卒業後、広告写真の制作会社に正社員のカメラアシスタントとして入社し、約3年間、仕事として写真を撮ることの基本を学んだ。スタジオにて人物や商品を撮る際の大型ストロボによるライティングとカメラワークのほか、撮影商品の並べ方、モデルへの指示の出し方、ロケ地の選択と交渉、スタッフ移動の手配といった広告写真を撮るための業務全般だ。ただし「学んだ」といっても、先輩や会社が何かを教えてくれたわけではない。上の人たちの仕事ぶりを見よう見まねで「盗んだ」のだ。

そこで得たノウハウが、その後フリーカメラマンとして活動する際に、大きく役立ったと今思う。

 

上達方法02:被写体とコミュニケーションをとる

上達方法03:事前の情報収集をしっかり行う

また独立後は、雑誌や広告関連の受注仕事とは別に、個人的な作品として中国でスナップ写真を撮っている。その腕を上げるべく、被写体とコミュニケーションをはかるための中国語会話と、事前に被写体を探すための情報収集に力を入れている。特に語学は、表情を引き出したり、こちらの意図を伝えたりできるので大切だ。

 

少林武術の発祥の地、中国河南省嵩山にて武僧団を撮影。撮影許可の交渉はもちろん、ポーズや位置、視線などを細かく指示するために中国語でのコミュニケーションが役立った。

 

 

プロカメラマンが、プロになりえた技術向上術をマネすることから、写真撮影の上達への道が始まります。気になる上達法から、一つ一つ、試してみると新たな驚きの発見があるかもしれませんね!

 

 

Profile

永山昌克 ながやま まさかつ

早稲田大学教育学部卒業後、スタジオ撮影助手を経て、フリーランスのフォトグラファー。得意分野は、商品撮影と子ども。特技は中国語。趣味は文房具の収集と雑貨屋めぐり。