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【カメラ用語事典】明瞭度

「明瞭度」とは、輪郭のコントラストを調整することで、被写体のディテールを強調したり、ソフトな印象にしたりできる項目。シャープネスの一種であり、輪郭強調をより広い幅で行っている。主にニコンのカメラに搭載されている。
 
明瞭度を高くする(プラスにする)と輪郭部分のコントラストが強まり、低くする(マイナスにする)と弱くなる。金属や布といった素材の質感を強調したいときは高くすると、くっきりとした描写になる。霧の中で撮影したシーンやガラス越しの風景など、ぼんやりとした写真にメリハリを与えたいときも高くする。逆に、肌などのトーンをソフトに表現したいときは、低くするといい。

 

写真/永山昌克

 

上の写真は明瞭度を高くしたもの。高くするほどくっきりとした描写になる。下は明瞭度を低くしたもの。かすみがかったような描写になる。
 

 

ニコンのピクチャーコントロールの詳細設定画面。初期設定は「0」で、プラスにすると明瞭度が高くなり、マイナスにすると低くなる。