グルメ
2017/2/24 17:00

若手の独立が相次ぐハンバーガー業界注目の一店! 「サンバルソース」で専門家をも魅了した小伝馬町の「JACK37BURGER」

ハンバーガーストリート・松原好秀の「週末はハンバーガー」 「JACK37BURGER」(小伝馬町)

 

絶え間なく変化を続ける東京のハンバーガーシーン。特に近年、若い世代の独立開業が相次いでいる。今回はそんな新鋭のひとつ、日本橋小伝馬町の「ジャックサンナナバーガー」をご紹介しよう。

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パティのなかの角切り肉「ザブトン」のたまらぬ旨味!

日比谷線小伝馬町駅のほか、総武線快速・都営新宿線の駅にも近い、便利な場所にある同店。店主小木野さんはコーヒーの世界にあこがれて、調理師学校を出た後はコーヒーショップに勤めていたが、人形町「BROZERS’」のハンバーガーに衝撃を受け、以来ハンバーガー屋を目指すようになった。本郷の名店「FIRE HOUSE」に4年勤めてデリバリー店の店長も経験。退職して始めたのがこの店である。

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サンナナといえば「バリネスバーガー」が有名。“Balinese”とは「バリ島風の」という意味。新婚旅行で訪れたインドネシアで小木野さんは「サンバルソース」という調味料と出合った。辛味が強いが旨味も詰まっていて食材がひとつによくまとまる。全24品中半数のバーガーにこのサンバルソースが使われている。

↑毎日おこなうブロック肉の手切り作業。切り出した角切り肉の大部分は「ザブトン」。通常、ステーキなどにして食べる希少部位だ
↑毎日おこなうブロック肉の手切り作業。切り出した角切り肉の大部分は「ザブトン」。通常、ステーキなどにして食べる希少部位だ

 

豪州牛120グラムパティは角切り肉入り。ブロック肉を店でハンドカットしたもので、挽肉と半々の割合で配合されている。この角切り肉の大部分が「ザブトン」と呼ばれる、1頭の牛からわずか数キログラムしか取れない希少部位だ。噛めば確かな旨味と弾力。新宿「峰屋」製・天然酵母バンズのモチッとした食感とみごとに同期する。そこへサンバルソースが加わると、みごとに味が引き締まって、他のどこにもない新食感バーガーの誕生だ。

 

ハンドカットという最新技法を取り入れた、都内最先端をゆく店の一品。これまで味わったことのない新感覚を体験できることだろう。

↑チェダーチーズとフライドエッグを乗せた「ジャックバーガー」(1,250円)は、まさにバリ島で食べた「ナシゴレン」のイメージと小木野さん。粗く刻んだオニオンの辛味もよい
↑チェダーチーズとフライドエッグを乗せた「ジャックバーガー」(1250円)は、まさにバリ島で食べた「ナシゴレン」のイメージと小木野さん。粗く刻んだオニオンの辛味もよい仕事ぶり

 

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― shop data ―

所在地:東京都中央区日本橋小伝馬町16-16

アクセス:東京メトロ日比谷線 小伝馬町駅歩2分、都営新宿線 馬喰横山駅/JR総武本線 馬喰町駅歩3分

オープン:2015年9月14日

営業時間:平日 11:00~15:30(LO15:00) 17:00~23:00(LO22:30)、土祝 11:30~21:00(LO20:30)

定休日: 日曜日(要確認)

 

写真/松原好秀