1966年に誕生した江崎グリコの「ポッキー」。学生のころはよく食べたけど、そういえば最近食べていないと思った人もいるのでは? そんな人にぜひ食べてみて欲しいのが、9月5日から発売される「ポッキー<THE MILK>」です。
長い歴史を経るなかで、チョコレートの味を少しずつ変えることはあっても、ここまで大きな変身を遂げた製品の登場は、ポッキー史に刻まれるものになっています。本稿では、そんな新製品「ポッキー<THE MILK>」の詳細をご紹介しましょう。
「クリスピー・ウェーブ」製法で生まれた新たな食感
ポッキー<THE MILK>は、「ポッキー<大人のミルク>」の進化形。発酵バターを練り込んで焼き上げたパイ食感のプレッツェルに濃厚なミルクチョコをコーティングしたもので、ポッキー<THE MILK>でもその手法は踏襲しています。
これまでと大きく違うのは、プレッツェルの部分。新製品では、表面をウェーブ状にして、“あえて不均一な食感”を演出しています。実際にプレッツェル部分だけのサンプルを試食しましたが、これまでの赤い箱の「ポッキーチョコレート」とはまったく違います!
従来のポッキーは、同社製品の「プリッツ」と同じようにサクサクした食感なのに対し、ポッキー<THE MILK>はザクザクとした歯ごたえが楽しめます。表面に凹凸があるので、噛む場所によって食感が変わってくるのも面白いポイントです。
これまでのポッキーの2.5倍のミルク分があるチョコを使用!
ポッキー<THE MILK>の特徴は、プレッツェル部分以外にもあります。それは、ポッキーの肝ともいえるチョコレートです。
赤い箱の「ポッキーチョコレート」は、どちらかといえばカカオ成分を強めにしたチョコレートがコーティングされていますが、新製品にはミルク分を2.5倍にしたチョコレートが使用されています。
実際にチョコレート部分だけを食べ比べてみると、その違いは歴然。ポッキーチョコレートは少しビターな味わいなのに対し、ポッキー<THE MILK>は甘さが際立っているんです。でも、“甘ったるい”わけではなく、軸の香ばしさと相まって相性は抜群。クリスピー・ウェーブ製法にしたことで、チョコレートとの馴染みも良くなっています。
ウェーブを入れる新製法に試行錯誤
クリスピー・ウェーブ製法を開発するにあたり、大きな課題が2つあったそうです。1つ目は、ウェーブの入れ方や入れる場所、ウェーブ形状の選定です。形状は10種類以上を検討、テストを重ね、製造のしやすさとおいしさを追求しています。
課題の2つ目は、ウェーブ形状のコントロールです。マーケティングとしてはウェーブ状であることをはっきり見せるために凹部分を深くしたいのですが、そうなると折れやすくなってしまいます。逆に、浅くするとウェーブ状にならず、見た目の変化が少なくなります。3mm程度の生地の厚みのなかでコンマ1mm単位の微調整を繰り返したというのですから、ここにも日本のモノづくり精神が垣間見られますね。
ポッキーのキャッチコピーは、「Share happiness! Pocky ~分かち合うっていいね!~」。新登場のポッキーを家族や友人とシェアして楽しみましょう!
【URL】
ポッキー<THE MILK> http://www.pocky.jp/products/themilk/