「カミュ」はフランスが誇る最高峰コニャック。コニャックとは、ブランデーのなかでも定められた基準をクリアしたもののみが呼ばれるカテゴリで、ワインでいうところのシャンパン、お米で例えれば魚沼産コシヒカリといえばイメージがつきやすいでしょうか。
そのコニャックの一大ブランドが「カミュ」なのですが、特徴のひとつが広い汎用性。今回は、クリスマスや今冬にオススメのレシピや飲み方を紹介しながら、汎用性にあふれる実力をお届けしたいと思います。
スミレや紅茶のような香味の「ボルドリーVSOP」はどんな飲み方でもおいしい!
訪れたのは、表参道にある一軒家レストラン「bamboo」。ここでカミュのスペシャルイベントが開催され、グローバルアンバサダーのフレデリック・ドゥゾジエさんが登場。フレデリックさんの手ほどきを受けながら、カミュの歴史や飲み方のいろはを学びました。
会のスタートは、フランス人には欠かせない食前酒のアペリティフから。まずはじめに、カミュを使った「フレンチハイボール」とカクテルである「コニャックサミット」をいただきました。特にコニャックサミットは、爽やかさが段違い! 「コニャックってこんなお酒だったの!?」とイメージが変わる味わいです。
ベースとなったのは「カミュボルドリーVSOP」(8300円/消費税別)。スミレや紅茶のような上品な香味が特徴で、コニャックのなかで最も受賞数が多い名作です。
カミュの歴史にも触れましょう。ブランドの誕生は1863年。そこから5世代にわたって家族経営で独立のエスプリを貫き、2015年現在で世界第5位に位置する最大手のコニャックメーカーです。大手酒類資本の傘下に入ることなく稀有な味を生み出し続けているのは、優れたテロワールと独自のノウハウがなせる技でしょう。
なお、先ほど紹介した「カミュボルドリーVSOP」のボルドリーとは地区のこと。「ボルドリー地区」は6つに区分されたコニャック地方のなかで5%と最小面積ながら、保水性が高いうえに水はけがよいという良質な土壌となっています。そして、この地区の畑を多く所有しているのがカミュなのです。
コニャック地方伝統のホットカクテルがおしゃれな聖夜を演出
フレデリックさんの話は、フランス・コニャック地方におけるクリスマスイヴの過ごし方に。やはり多くの家族がクリスマスイヴは教会の礼拝に行くようです。日が暮れるとまずはアペリティフで乾杯、そしてディナー。教会はそのあとに行くのですが、子どものお楽しみといえばサンタクロースです。
冬空の寒さで大変なサンタさんを歓迎するために、ここで「コニャックストレート」、「クリスマスグロッグ」または「ホットチョコレート」を用意しておくのが風習なのだとか。そして礼拝から帰るとグラスは空になっており、プレゼントが置いてある、というのがこの地伝統の習わしなのです。今回はイベント用に、ホットチョコレートにカミュを入れた「
ということで、「カミュボルドリーVSOP」を使った「クリスマスグロッグ」と、「ボルドリーショコラ」を教えてもらいました。
礼拝のあとにクリスマスグロッグやホットチョコレート(ボルドリーショコラ)を飲むと、1年間ラッキーに過ごせるとも言われているそうです。また、ショウガやシナモンの効いたクリスマスグロッグは体にもいいと言われ、体調が悪いと思ったらこれを飲んですぐ寝る、というのがコニャック地方の人の知恵だとか。日本でいう甘酒のような存在なのかもしれませんね。もうすぐクリスマスで冬も本番。ぜひ今シーズンはカミュで素敵な夜を過ごしてください。
【URL】
カミュ公式サイト http://www.asahibeer.co.jp/enjoy/liquorworld/brand/camus/