コスパの高い飲み屋が集中するサラリーマン天国・蒲田に、いま“鉄板焼き革命”が起ころうとしているのをご存知でしょうか。きっかけは、今年の2月20日にオープンした「鉄板焼と酒 さゝや」というお店。いったいどんなレボリューションなのか? 斬新でおいしい、ネオ鉄板焼きを取材してきました!
どこでも迫力のライブ感!“移動式鉄板”とは?
もともと「さゝや」は、明治期から続く飲食店ブランド。場所や業態などを時代に合わせて変え、さまざまな紆余曲折を経て、今回の蒲田でのニューオープンとなりました。そんな「鉄板焼と酒 さゝや」のコンセプトは、“鉄板焼き革命”。鉄板焼きの概念を大きく覆し、より普段使いできる大衆的なお店を目指してのものです。蒲田という地を選んだのも、そのあたりが関係ありそうですね。
なかでも特徴的なのは「移動式鉄板」。これにより、カウンター席のみが享受していた鉄板焼きのエンタメ感・ライブ感を、グループでもテーブル席でも楽しめるようになります。
ステーキが出てくるような高級鉄板焼きの要素と、お込み焼などカジュアルな鉄板の要素、さらに酒場の要素を持ち合わせている同店は、酒に合うつまみが多いのも魅力です。また、愛媛県のご当地グルメ「今治焼鳥」が都内で味わえる数少ないお店というのも、筆者が注目しているポイントです!
ハイコスパなカジュアル鉄板焼きメニュー
それでは、同店のオススメをいくつかご紹介しましょう。まずは鉄板を存分に活かしたメニューから。
大きな塊肉を、真空状態かつ低温でじっくり火を通していくステーキ。低温調理によって閉じ込められた、赤身肉のうまみは格別です。
鉄板焼きによる香ばしい表面と、なかのしっとりしたレア感のコントラストが新しい! まるでヒレ肉のようなやわらかさです。
“プレス”と呼ばれる鉄板で、上から押しつぶすように焼く、珍しいスタイルの焼鳥。串に刺さっていないので、食べやすいですね。串から外す手間がなく、グループでつつく飲み会にはぴったり。
上下で挟む形で焼くので、カリカリの部分が多め。鶏皮が苦手な人も楽しめそうです。味は甘辛いタレで、お酒にもベストマッチ!
鉄板焼き店ならではの焼おにぎり。カリカリのおこげが香ばしく、焼くことで凝縮されたうまみがスゴい! 外はカリッとしているけど、内側はしっとり。ガーリックライスではなく、あえてこの逸品を用意しているのがハイセンスですね。お酒にはこの焼きおにぎりのほうが合うでしょう。
ポイントは、希少な青森県産の馬の脂を赤身にブレンドしていること。重くないのにコクがあり、世の中に多く出回っている外国産よりもウマくて酒が進みます。
台湾の屋台料理で人気の「豪大大鶏排(ハオダーダージーパイ)」にインスパイアされた逸品。このメニュー自体が、他店ではなかなかお目にかかれません! ニンニクや八角を効かせたスパイシーかつオリエンタルな味わいで、タピオカ粉を使った衣は独特のサクサク感でこれまた美味!
お通しではなく締めのスープとして、このテールスープが提供されます。優しい味で、ほっこりした気分に。
ドリンクメニューも充実のラインナップ。和歌山県産観音山フルーツガーデンの減農薬・ノーワックスのレモンを丸々1個使用している「まるごと檸檬ハイボール」、レモンと大根おろしとジンジャーエールによるピリっとした味わいがおいしい「シャキシャキおろしハイボール」など、オリジナルメニューも豊富です。
カウンター席やテーブル席を備え、蒲田という土地柄もあるのか、さまざまな飲みニーズに対応しているのもいいところ。
鉄板焼きと酒場のメリットをかけ合わせ、ハイブリッドに進化した大衆鉄板酒場「さゝや」。会社帰りなどのふだん使いはもちろん、歓送迎会に使っても盛り上がるでしょう!
【SHOP DATA】
鉄板焼と酒 さゝや
住所:東京都大田区蒲田5-18-11まことやビル
アクセス:JR京浜東北線ほか「蒲田駅」徒歩2分
営業時間:月~土17:00~翌3:00
定休日:日祝