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2018/4/11 21:00

高級ワイングラスだと味が変わる? カジュアルワイン「アルパカ」で試してみた

みなさん、ワインはお好きですか? ワインと聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、最近はスーパーでも1000円以下でおいしいワインがたくさん売られています。

 

そんな日本で1番売れているのは、アサヒビールが販売する輸入ワイン「サンタ・ヘレナ・アルパカ」です。金色のアルパカが描かれたボトルを見たことがある人も多いはず。手ごろな価格で本格的な味が楽しめるので、“デイリーワイン”として人気を集めています。

 

そんなアルパカがアパレルメーカーの「アーバン・リサーチ・ドアーズ」と、ワイングラスメーカーの「リーデル」とコラボし、プレス向けワークショップを開催しました。ワイナリー見学に趣味で行くくらいワイン大好きな筆者ですが、今回のイベントで大発見があったんです。これは知らなきゃソンですよ!

 

 

アルパカワインは「ソムリエいらず」ってほんと?

会場には、アルパカのワインがずらりと並んでいます。アルパカは「ソムリエいらずのワイン」とも言われるほどの万能なチリワイン。栓抜きを使ってコルク栓を開けるのではなく、スクリューキャップ仕様なことがその理由のひとつです。

 

さらに、ソムリエは料理とのマリアージュを考えてワインを提供するという仕事がありますが、アルパカならどんな料理にも合うので、いちいちマリアージュを考えなくてもいいのだとか。これらの理由から“ソムリエいらず”と言われているそうです。

 

今回テイスティングしたのは、ロゼワインの「サンタ・ヘレナ・アルパカ・ロゼ・サクララベル」、白ワインの「サンタ・ヘレナ・アルパカ・プレミアム・シャルドネ」、赤ワインの「サンタ・ヘレナ・アルパカ・シラー」の3種類。

↑左から順に、サンタ・ヘレナ・アルパカ・ロゼ・サクララベル、サンタ・ヘレナ・アルパカ・プレミアム・シャルドネ、サンタ・ヘレナ・アルパカ・プレミアム・シャルドネが入っている

 

プレミアムシリーズは4月3日に発売されたばかりです。通常のアルパカが700円しないのに対し、プレミアムシリーズはいずれも1080円程度で販売されています。これでも十分お手ごろ価格なので、デイリーユースできそうですね。

 

 

伝統あるリーデル社のワイングラスとプラカップで飲み比べ

リーデルは、世界で唯一ワイングラスカンパニーを名乗る企業。260年以上の伝統を誇り、ワインをおいしく楽しむために“ぶどうの品種別“にグラスの形を変えるというこだわりのブランドです。

 

そんな同社のワイングラス・エデュケイターである白水 健氏によると、ワインをおいしく飲むには「ワインの温度」と「グラス選び」に気をつけるといいそうです。ワインは赤なのか、白なのか、さらにその味わいによっても適切な温度が異なります。そして、ブドウの品種により香りや味わいが異なるので、それを活かすためのグラスが必要なのです。

↑リーデル社のワイングラス・エデュケイター 白水 健氏が解説してくれた。今回のイベントで使用したのは、ステム(脚)や台座のない「オー シリーズ」。小型で軽量なので、持ち運びにも最適

 

とはいえ、グラス選びって難しそうですし、花見やアウトドアではプラカップでワインを飲みますよね。同じワインを飲むのにそこまでこだわらなくても……と思った人もいると思います。でもそれは大きな間違いなんです!

 

今回のワークショップでは、サンタ・ヘレナ・アルパカ・ロゼ・サクララベルをプラカップとリーデルのワイングラスで飲み比べてみました。すると、プラカップとワイングラスでは、明らかに香りも味わいも異なっていたのです。

 

ワイングラスは飲み口がすぼまっているのに対し、プラカップは上に広がっています。この形状が香りや味の感じ方に違いをもたらしています。

↑ワイングラスの側面に沿わせるようにワインを「スワリング」することで、空気に触れて香りや味が広がる

 

ワイングラスならさくらんぼなどの甘い香りがするのに対し、プラカップでは香りがまったくしないんです。さらに不思議なのがワイングラスにワインがなくてもリーデルのグラスには「サクララベル」の香りがしっかり残っていること。

↑プラカップに移した途端、先ほどの華やかな香りが一気に消え、味わいも酸味や苦みが出てきた

 

↑プラカップのものを再度ワイングラスに戻すと、同じワインのはずなのにまた香りや味わいがもとに戻った

 

味に関していえば、ワイングラスは「上を向いて飲む→舌先をすぼめる→ワインが冷たいまま口に入る」のに対し、プラカップは「下を向いたまま飲む→口の中に広がる→ワインが温かくなって酸味や苦味が出る」そうです。

カジュアルワインもデキャンタすればワンランク上の味に

ロゼのテイスティングのあとは、サンタ・ヘレナ・アルパカ・プレミアム・シャルドネを、リーデルのワイングラスでいただきます。グラスに鼻を近づけると、ふわっとパッションフルーツのような香りがします。

↑シャルドネのテイスティングに使用したのは、シャルドネ種専用のワイングラス。リーデルのワイングラスはワインの造り手やスペシャリストによるテイスティングを行い、消去法で最適な形のものを決めているそうだ

 

最後は、デキャンタージュしたサンタ・ヘレナ・アルパカ・シラーをテイスティング。デキャンタージュは香りを開くときや、冷えすぎたワインの温度を上げるときに用いる手法ですが、熟成期間の長い高級ワインで用いる機会が多い印象です。

↑ボトルに詰められた状態のワインは香りや味が閉じたままなので、デキャンタージュして空気に触れさせることで、本来の香りや味わいを引き出す

 

しかし、デイリーワインであるアルパカをデキャンタージュすると、本来は少し渋みのあるシラー特有の味わいが、一気に甘みや果実味が感じされるものに大変身! 自宅でワインを飲む際にも積極的に取り入れると良さそうです。

 

 

アルパカ・キャラバンを全国各地で体験しよう

今回、筆者が体験したワークショップは、日本全国のアーバン・リサーチ・ドアーズを巡回して開催されています。また、期間中に対象となる「アルパカ」を購入すると、抽選でオリジナルのリーデルグラスが当たるキャンペーンも開催。「絶対にもらえる!」コースに応募すると、アルパカモチーフが入りのアーバンリサーチ ドアーズオリジナルのバッグが当たるそうです。

 

バリエーション豊かなアルパカワインは、デイリーユースにぴったり。こだわりのグラスを見つけて、ワインを気軽に楽しみましょう。