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2018/4/16 20:50

酒税法改正で注目急上昇! 奥深き「国産和食材ビール」6選、とその魅力

4月の酒税法の改正により、「ビール」の定義における使用可能な副原料が増えました。そこでこの機会に副原料の魅力を知るべく、和食材を使ったクラフトビールをピックアップ。それぞれ特徴の出方が異なり面白い。飲み方や合わせる料理を変えて楽しんでみませんか。※:ここでは定義上発泡酒の商品も紹介しています

 

【試した人】

本誌フード担当 鈴木翔子

ビールをはじめウイスキーなど麦芽を使った酒が好き。マイブームはスタウトビールを常温で飲むこと。

 

【その1】副原料:黒糖(沖縄県産)

サンクトガーレン

黒糖スイートスタウト

463円

モンドセレクションをはじめ国内外で様々な賞を受賞してきた一本。黒糖の力強い甘さとバランスをとるため、ベースのビールの度数が通常より若干高いです。【アルコール度数:6.5%】【原材料:麦芽・ホップ・黒糖】

【ココがオススメ】黒蜜代わりに和菓子に合わせたい

「黒糖の香ばしい香りはビールであることを忘れてしまうほど! 甘く濃厚だけどかすかなほろ苦さが最後に口に残ります。黒蜜に似た風味を感じられるので、わらび餅などの和菓子に合わせたいですね」(鈴木)

 

【その2】副原料:しょうが(高知県産)

常陸野ネストビール

リアルジンジャーエール

485円

高知県産の生のしょうがを加えて醸造した、これぞ本物のジンジャーエール。スパイシーなしょうがの風味と、麦芽の甘味、ホップの苦みが絶妙なバランスです。【アルコール度数:8%】【原材料:麦芽・ホップ・しょうが】

【ココがオススメ】温度による味の変化が楽しい一本

「適度な甘みと爽やかさがあり、ドライタイプのジンジャーエールを想像していたのでビックリ。厚みのある味わいで、温度による風味の変化の振り幅が広く、好みの温度を探すのが面白い!」(鈴木)

 

【その3】副原料:さつまいも(埼玉県産)

コエドビール

紅赤

Beniaka

421円

クラフトビールブームの火付け役ともいわれるコエドビールが最初に造った一本。川越産のさつまいもによる赤みのある琥珀色と香ばしい甘みが特徴です。【アルコール度数:7%】【原材料:麦芽・さつまいも・ホップ】

【ココがオススメ】ビールが苦手な人に一度は飲んでほしい

「さつまいもから想起する重さはなく、意外にもスッキリみずみずしい! ホップの苦味がほとんどないので、ビールが苦手な人にもおすすめしたい。温度が上がると甘みと香ばしさが増して濃厚に」(鈴木)

【その4】副原料:和栗(宮崎県産)

宮崎ひでじビール

栗黒

972円

ワールド・ビア・アワード2017で世界一に輝いた。輸出用に造られたビールですが、ひでじビール公式サイト限定で国内購入も可能。5か月以上の瓶内熟成(※)がオススメ。【アルコール度数:9%】【原材料:麦芽・ホップ・和栗・糖類・香料】

※暗所で保管したときに起こる、瓶内での熟成のこと。香りやうまみ、アルコール分がなじみ、舌触りが良くまろやかな味わいへと変化します。すべてのビールが瓶内熟成するわけではありません

【ココがオススメ】食後のまったりタイムにふさわしい黒ビール

「何度も鼻を近づけたくなるモンブランのような香りがツボ。度数の高さを感じさせない上品かつ香ばしい甘さで、グビグビ飲むよりもリラックスタイムにゆっくり飲みたい。熟成も楽しみ!」(鈴木)

 

【その5】副原料:わさび・緑茶(静岡県産)

ベアードビール

わびさび ジャパン ペールエール

実売価格486円

クラフトビール界で人気のあるスタイル、ペールエールとIPA、そこに日本の食材を組み合わせたユニークなビール。ハーブ系の個性を持つホップを使っています。【アルコール度数:6%】【原材料:麦芽・大麦・ホップ・糖類・緑茶・わさび】

【ココがオススメ】和ハーブらしい素朴なスパイシーさ

「エキゾチックハーブとは異なる素朴なスパイシーさが感じられて、『わびさび』という名前に納得。わさびのツンとした感じはしないので、わさびが苦手でもおいしい。香りの割にやさしい味わい」(鈴木)

 

【その6】副原料:柚子・山椒高知県産/和歌山県産)

ファーイーストブルーイング

馨和 KAGUA Blanc

実売価格648円

小麦麦芽を使ったやや白濁したホワイトビール。フレッシュな柚子と酵母由来の華やかな香りが特徴です。きめ細かくクリーミーな泡立ちが楽しめます。【アルコール度数:8%】【原材料:大麦麦芽・小麦麦芽・ホップ・柚子・山椒・糖類】

【ココがオススメ】上品な爽やかさがだし料理にピッタリ

「穀物のもったり感はなく、後味がドライで品の良い爽やかさを感じます。意志が強く凛とした女性のようなイメージ。だしの効いた京料理に合いそうですね。食前酒として飲むのもオススメ!」(鈴木)