肉ブームが叫ばれて久しい昨今。街には焼肉やステーキをはじめ様々な肉業態がひしめきあっており、もの珍しくない状態といっても過言ではありません。ビールやワインと一緒に楽しむ肉バルにも同じことがいえますが、幻の和牛が破格で味わえるとあれば、お店の希少価値もかなりのものです。今回はそんな一軒「ギャツビー」をご紹介!
上品な脂の甘味と赤身のうまみを楽しめるのが尾崎牛だ!
場所は都内屈指のグルメタウン・恵比寿。こういった人気の街で良コスパのレストランを探すなら、家賃の高い駅前ではなく少し離れた路地裏というのがセオリーですが、まさにお手本のようなところにあります。とはいえ東口から徒歩約7分と、遠すぎずのアクセスもうれしいじゃないですか。
店内は、オープンキッチンのカウンターとテーブルからなる計40席。黒をベースとしたシックな設えながら、洒落の効いたデザインのオブジェやスタッフの活気などが相まって、わいわいがやがやと楽しめる空間になっています。そんな同店で必ず味わいたいのは、なんといっても肉。冒頭で触れましたが、幻とも称される「尾崎牛」を提供しているのです。
和牛の名称には、松阪や米沢といった地域を付けるのが一般的。でも尾崎牛は違います。これは牧場主の尾崎宗春さんが、独自の飼育と肥育による品質の違いをわかりやすくするために、敢えて自身の名を冠しているから。ただ少数生産のため出荷数は毎月40頭のみとなり、それゆえに幻といわれるのです。
食べてみると、しっとりとした肉質のなかに繊細なうまみが凝縮。これはストレスなく健康的に育てられることで、身や脂に雑味が出ないからだそう。ちなみに価格はこれでも安い方ですが、さらに尾崎牛をリーズナブルに楽しみたいという人、ご安心ください。カレーやパスタで味わうという方法があります。
たとえばカレーは、香味野菜を尾崎牛の牛脂で炒め、スジも香ばしく焼いてから煮込んでいるためうまみや甘みもワンランク上。独自に調合したスパイスともあいまって、ヤミツキになるおいしさに仕上がっています。またパスタは「尾崎牛のペンネ ボロネーゼ」(1200円)があり、カレーとおなじくリッチな風味あふれるミートソースを味わうことができます。
野菜やドリンクもここならではのラインナップ!
希少な尾崎牛の肉バル。それが「ギャツビー」ですが、すべての肉料理が尾崎牛というわけではありません。そうなると、かなり高いお店になってしまいますからね。また、豚、鶏、羊、鴨など様々な肉を扱っています。ということで、尾崎牛以外の人気メニューを紹介していきましょう。
スターターにオススメなのが、「肉前菜の盛り合わせ」。一品をアラカルトでオーダーすることもできます。また肉以外にも、お酒が進む野菜料理はたくさん。しかも、なかには「ルコラステーション」という、カリスマ的人気を誇る生産者から届く珍しい野菜で作る料理も。
また、かつて一世を風靡したローストビーフ丼ですが、専門店を凌駕するほどおいしいのが同店の逸品。尾崎牛ではないものの、だからこそコスパ抜群の価格になっていて、ランチでは前記のカレーよりも高い人気を誇っています。
もちろんバルということで、ドリンク類も充実。特にクラフトビールが豊富で、国内外の銘柄を30種以上そろえています。チーズやスイーツも数種用意されているので、バーとしての2次会利用にも重宝することでしょう。
ハイレベルなレストランが多い恵比寿は、肉バルが多いのも事実。ただ尾崎牛をはじめ、こだわりの野菜やビールをここまで用意している店は同エリアでもそう多くはないでしょう。味、価格、お酒に雰囲気と、スベらずに楽しみたい人はぜひ同店を利用してみては!
【SHOP DATA】
GATSBY(ギャツビー)
住所:東京都渋谷区恵比寿1-25-11 TYMSビル1F
アクセス:JRほか「恵比寿駅」東口徒歩7分
営業時間:月~金11:30~14:30(L.O.14:00)/17:30~23:00(L.O.22:00)、土日祝12:00~15:00(L.O.14:30)/17:30~22:00(L.O.21:00)
定休日:不定休(日祝のどこかで月1~2回休み)