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2018/9/6 10:00

【本日発売】名作「黒霧島」にプレミアム版が登場!! そのお味は?

いまから約15年前、焼酎ブームが巻き起こりました。2003年に焼酎全体の出荷量が日本酒の出荷量を約50年ぶりに上回り、翌年には売上高がピークになったほど。その理由は、ほかのお酒に比べて糖質やカロリーが低いというヘルシーさや、お湯でも割れるといった飲み方の幅広さが挙げられます。そしてこのトレンドをけん引し、以来焼酎のトップブランドに君臨しているのが「黒霧島」。

↑中央が「黒霧島」で、左が新作の「黒霧島EX」。右が超ロングセラーで2015年にリニューアルした「白霧島」(旧「霧島」)です

 

この名作から今秋、「黒霧島EX」という新作が発売されます。「黒霧島」魅力をさらに磨いたということですが、もともとの完成度が高いこともあり、味の創生には新たな製法が用いられました。今回は改めて「黒霧島」のブランド解説と、「黒霧島EX」の製法や味を中心に紹介していきたいと思います。

 

革新的な発想でブームをけん引したのが「黒霧島」だ

いまやコンビニや、どこの居酒屋でも大抵置いてあるほどメジャーな「黒霧島」ですが、実は今年やっと二十歳を迎えた、比較的新しい焼酎です。そのデビューはセンセーショナルでした。当時は珍しかった黒麹を仕込みに使う(焼酎には白麹、というのが常識だった)製法や、業界内でタブーとされていた黒いラベルを使用するなど、時代を先取りしたプロダクトが革命的だったのです。

 

独創的な製法は、味の面でも革命をもたらすことに。それまで芋焼酎は「イモ臭い」などと敬遠されることも少なくありませんでした。ところが「黒霧島」は洗練された味わいで、トロっとした甘みとキリっとした後キレが特徴。さらには自己主張しすぎず、食事を邪魔しない万能性も。この飲みやすさが、幅広い層に受け入れられることとなった要因なのです。

なお、蔵元である「霧島酒造」は「黒霧島」以外でも、焼酎業界におけるパイオニアです。たとえば、「本格焼酎」という位置づけ。これは焼酎が製法の違いによって「甲類」(チューハイなどの割材に適したクセのないタイプ)と「乙類」(原料の個性を生かした伝統的なタイプ)に分けられていたものを、当時の江夏順吉社長が「乙類が甲類に劣ると誤解されかねない」と危惧して提唱したもの。結果、霧島の商品をはじめとする多くの乙類焼酎は、本格焼酎と呼ばれることになったのです。

 

濃醇でなめらかな口あたりと、飲み飽きないキレのよさ!

ここからは、新商品「黒霧島EX」の特徴を解説します。味に関する最大のポイントは、「デリシャス・ペンタゴン製法」という独自の技術。本格芋焼酎を形作る「甘み、うまみ、まるみ」、そして黒霧島の特徴である「トロッと、キリッと」の5つの味わいを5角形(ペンタゴン)で描き出し、「黒霧島」の各要素を損なうことなくより拡大させたのが「黒霧島EX」なのです。

↑「キリっと」はそのままに、その他の要素を一層豊かに。専門的な成分としては「パルミチン酸エチル」「リノール酸エチル」「ステアリン酸エチル」が「黒霧島」より多く含まれているそう

 

また、ベースとなっているのは、九州産のさつまいも100%、霧島連山が育む清らかな霧島裂罅水(れっかすい)100%、国産米100%という豊かな自然の恵みに支えられたピュアな製法。さらにブレンダーの繊細な感覚で味と香りの分析が行われ、最適な割合で原酒が調合されています。

↑ブレンドの肝は、最も甘い香りをもっているタイミングで調合すること。これにより、芋本来の優しい甘みが際立つ濃醇でなめらかな口あたりと、飲み飽きないキレのよさに仕上げています

 

試飲会では「黒霧島」と「黒霧島EX」の飲み比べもさせてもらいました。こうやって比べながらテイスティングしてみると、それぞれの魅力や違いがはっきりとわかります。「黒霧島」ファンの人は、ぜひ自身でもお試しを。

↑「黒霧島」は芳醇なうまみとすっきりした余韻が楽しめ、安定感抜群のおいしさ

 

↑「黒霧島EX」は、さらにふくよかな甘みを感じられるプレミアムなテイスト。一方できれいな余韻があり、ブランドならではのみずみずしい飲み口は健在です

 

パッケージはビンで2種類。1800mlが1924円(税抜)で、900mlが1024円(税抜)となります。発売日は9月6日から、全国の「黒霧島」を販売しているお店を中心に展開していくとのことで、同様に身近な存在になっていくことでしょう。絶対王者の新商品ということで話題性は十分。新たなファンを獲得し、本格焼酎のすそ野も広がるのではないでしょうか。今後の展開に期待したいと思います!