9月4日に、世界で最も売れている「シードル」というお酒が日本に上陸します。ブランド名は「ストロングボウ」。日本でも大拡大が予想されていますが、国内市場への本格参入は初となるため聞き慣れない人も多いはず。発表会の様子とともに、商品解説や味の感想をお伝えしていきましょう!
世界で近年爆発的に注目されているリンゴ酒がシードルだ
まずはシードルそのものの説明から。これはリンゴを発酵させた、スパークリングのお酒です。英語表記は「CIDER」で、現地での呼び方はサイダー。シードルというのはフランス語などの読みですが、つまりは日本のサイダーのルーツでもあるのです。
日本におけるサイダーは独自に進化したもので、お酒ではありません。リンゴ由来でないタイプも少なくないですが、甘酸っぱさや爽快感はシードルもサイダーも共通した部分があります。日本人がなじみやすい味だともいえるでしょう。ただ、すでに海外では人気が沸騰しており、ここ10年ほどで生産量が2倍近く伸長しています。
そのシードル市場で、ズバ抜けた人気を誇っているブランドが「ストロングボウ」。誕生は1962年のイギリス。フルーティな甘さとすっきりとした飲みやすさを両立しており、食事との相性がいいのも特徴です。特に若い男女にファンが多く、シードル世界2位のブランドの約2.5倍も売れているとか。
なお、シードルには甘さ控えめのドライタイプと、あえて甘さを強調したスイートタイプがあるそう。「ストロングボウ」には両タイプあり、様々なフレーバーが存在しますが、今回日本ではスイートタイプの2種類が発売されます。人気の理由は味にある、ということで試飲してみました!
好バランスかつフルーティでゴクっと飲める!
フレーバーは「ゴールドアップル」と「ダークフルーツ」の2種類。発売は冒頭で述べたように9月4日ですが、飲食店での先行発売となり、価格は500~600円と予想されます。どちらも330mlでアルコール分は4%以上5%未満。
甘さと酸味のバランスがよく、甘さはありながらベタつかない、さっぱりとした後キレのよさも感じました。香りからしてフルーティで、スパークリングワインほどアルコール度数は強くないのでゴクっと飲める軽さも好印象です。
リンゴの果実味にベリー系の甘酸っぱさが加わった、女性ウケがよさそうなテイスト。カシス感はありながらもシードルの風味ともバランスよく合わさっていて、甘すぎるほどではありません。わざとらしいアルコール感がないので、缶のチューハイやカクテルよりも飲みやすいとも感じました。
なお、「ストロングボウ」は前回2015年時の「ラグビーワールドカップ」のオフィシャルシードルとなっていて、来年の「ラグビーワールドカップ2019™日本大会」でも同様。そしてそれが日本上陸の理由のひとつでもあるのですが、つまりこれからより存在感が強まってくるお酒ということです。
また、世界中でシードル人気が高まっている理由は、ほかのアルコール飲料より糖分が少なく健康的だからだそう。であれば、ヘルシー大国の日本であれば海外同様に受け入れられるでしょう。まずは飲食店からということで、ドリンクリストにあったらぜひご注文を!