「クラフト」や「透明飲料」がブームになるなど、常にトレンドがアップデートされていく飲料業界。この秋も、メーカー各社から新商品が続々とリリースされています。新しいものを見つけたら、つい試したくなっちゃいますよね。そこで本稿では、特に注目すべき3ブランドの新商品を、実飲レポートしたいと思います!
リッチで濃厚な、ダイドーのチョコレート飲料
これからの季節は、ホットドリンクが恋しくなりがち。まずご紹介するのは、JR東日本の駅構内にある自動販売機「アキュア」で限定発売されている、ダイドードリンコの新商品。「アキュア」の自動販売機オリジナル商品「acure made」との共同開発です。
ケーキを割ると、なかからチョコがトロッと……。あの人気スイーツ「フォンダンショコラ」の味わいを再現。ベルギー産のハイカカオ(カカオ分70%以上)のチョコレートを厳選し、ココアパウダーとあわせて贅沢使用した、これまでにない濃厚感を持つデザート飲料です。
飲んでみて感じるのは、ココアよりももっと重厚なショコラ感。深いコクとふくよかな甘みがあり、ベルギーのクーベルチュールショコラならではのリッチな仕上がりです。テクスチャーも、トロトロとまではいえませんが、決してサラッとではないタッチで、飲みごたえがあります。
メーカーによると、コールドもホットも展開していくとのこと。ビジネスの移動の合間や、冬のホームでちょっと暖をとりたいときによさそうですね。
意外なBOSSの新作! コクうまグルメ系スープ
秋~冬になると自動販売機に並ぶ、あたたかいスープ。そこに今年はなんと、あのサントリー「BOSS」が参入。コーヒー作りで培った技術を活かした、コク深い味わいのスープシリーズ「ビストロボス」2商品です。大ヒット中の「クラフトボス」に続き、またもや新機軸を打ち出しました。
ビストロボス コク旨い、粒たっぷりコーンスープは粒コーンの食感が楽しいコーンスープ。素材の甘みに加えて、野菜の自然なうまみ、チキン系のブイヨンを思わせるどっしりとしたベース感が印象的です。そして、ほどよい塩味の心地よい余韻、コク深くクリーミーなとろみ。ボスブランドの名に恥じない、高品質な仕上がりです。
ビストロボス 玉ねぎとビーフの旨み、スパイシーコンソメスープはフォン・ド・ヴォーを思わせる牛のダシが印象的。これが玉ネギの甘みと相まって、リッチなボディ感を生み出しています。胡椒のほか数種のスパイスが主張してくるのも大きな特徴。これまでの缶スープとは一線を画す、大人向けの味わいです。これをベースに、リゾットやスープスパゲティを作るのも面白そうです。
ビストロというだけあって、どちらもグルメなニーズを満たすクオリティ。小腹にもしっかり残るので、休憩時やおやつタイムに最適です。
北海道の酪農家に感謝! とろとろ濃厚ヨーグルト
ここまでは自販機限定の商品を紹介してきましたが、スーパーを中心に展開する、大型新商品もピックアップしましょう。上質な乳製品で知られる名門「よつ葉」がリリースした、飲むヨーグルトです。
北海道の酪農家から仕入れた生乳をベースに、高品質な牛乳や乳製品を製造する「よつ葉」。そのおいしさはプロも認めるところで、業務用商品は全国で4分の1のシェアを誇ります。そんなよつ葉ブランドのヨーグルトは、濃厚なミルク感が特徴。北海道産乳原料100%の素材の味を楽しめるように、香料は不使用です。
こちらが基本となるプレーンタイプ。甘みは自然で酸味はマイルド、そして余韻は非常に豊か。とろ~りとしてテクスチャーも素晴らしく、味わいも濃厚ながら、一方で身体にしみわたるようなやさしさがあります。
続いて、「ベリーミックス」。さまざまなベリーが入っていて、なかでもブルーベリーが強めな印象。ナチュラル&フレッシュな甘酸っぱさがあり、果肉感とテクスチャーの効果で“食べる”飲むヨーグルトといえる飲み口。
こちらも自然な甘酸っぱさが、プレーンの味に加わっています。原材料にはリンゴソースとありますが、大粒な果肉が入っているのでは?というくらいシャキっとした食感があります。食物繊維をたっぷりとった気分になれるし、飲みごたえも十分。
「よつ葉のむヨーグルト」の販売チャネルは、いまのところ全国のスーパーが中心。これから販路を拡大する予定とのことで、今後の展開が楽しみですね。
さて、本稿では3ブランドの新商品を紹介してきましたが、すべてに共通していたのは、飲んだあとの満足感の高さ。ジャンルこそ違えど、どれも1本飲めば「ほかに何もいらない」くらい濃厚かつ贅沢。さっぱりしたものが飲みたくなる夏が終わり、これからの季節にぴったりです。みなさんもお店や自販機で見かけたら、ぜひ試してみてください!