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2019/1/2 15:30

【冬は日本酒】各都道府県のオススメを選出。獺祭以外にも多数ある「近畿・中国エリア」の注目日本酒

抜群の知名度を誇る「獺祭」のほか、三重県の2銘柄に注目。「作」は2017年、2018年と日本酒のコンペで高い評価を受け、「而今」はすでに入手困難酒となりつつあります。「無濾過無加水生酒」を確立した「風の森」も、ぜひ味わうべき銘柄です。

●本記事では、三重県は近畿地方として取り上げています

 

【三重県】「作」シリーズが初めてならまずはコレ!

清水清三郎商店[鈴鹿市]

作 恵乃智

3024円(1.8L)

鈴鹿で生まれ育った杜氏が、伊勢杜氏の伝統を引き継いで醸した酒。酒銘には、飲む人やそれを提供する人たち、出会ったみんなで作り上げる酒という願いが込められています。豊かな香り・軽快な味わいが特徴の自社保有酵母と、同蔵の人気銘柄「インプレッションM」と同じもろみを使っています。洋なしや柑橘を思わせるフレッシュな香りと甘みのあるアタック、キレの良いあと味が特徴で、冷やしても燗でもおいしい。飲みやすく、作シリーズの入り口に最適な仕上がりといえます。【使用米:国産米】【精米歩合:60%】【酵母:自社酵母】【酸度:非公開】【日本酒度:非公開】

 

【蔵元が語る地元との関わり】

伊勢杜氏の伝統を受け継いだ杜氏が精魂込めて醸します

昔ながらの伊勢杜氏の伝統を引き継ぎ、鈴鹿で生まれ育った杜氏が精魂込めて醸しています。また、三重県生まれの酒米「神の穂」の生産を地元の農家の方に依頼しています。

【地元に来たらコレと合わせて!】

穴子の天ぷら、伊勢海老、松坂牛

 

【山口県】透明感・香り・余韻とすべてに優れた一本

旭酒造[岩国市]

獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分

5142円(720㎖)

第3代社長の桜井博志氏が、大吟醸主体の造りに変え、爆発的な人気を得るに至った蔵。「酔うため、売るための酒ではなく、味わう酒を求めて」がモットーで、杜氏を置かず、通年勤務の社員が四季醸造を行うのが特徴です。徹底したデータ分析と工程管理で品質と生産量を高め、大吟醸に特化することで社員に濃密な経験を積ませています。本作は23%と驚きの精米歩合を誇る獺祭の金看板。極限まで磨いた山田錦を使っています。クリアな酒質、華やかでエレガントな芳香、上質な余韻とすべてに優れた一本です。【使用米:国産米】【精米歩合:60%】【酵母:自社酵母】【酸度:非公開】【日本酒度:非公開】

 

【蔵元が語る地元との関わり】

山口を原点とする味を地元と世界に等しく発信

獺祭の味の原点は山口にあります。それは確かですが、原料米の長期輸送が可能という点で、日本酒にはワインほどの地域性はありません。おいしいものには、国境を越えて人を感動させる力がある。その意味で山口も、東京も、海外も等しく大切な市場と考えます。

【地元に来たらコレと合わせて!】

ふぐ料理

 

【滋賀県】少々高めの燗によって味が一層ふくらむ

冨田酒造[長浜市]

七本鎗 純米 玉栄

2808円(1.8L)

酒銘は賤ヶ岳の戦で活躍した7人の武士に由来します。地元の米と水を使っているのが特徴で、特に本作は、地元農家が育てた酒米「玉栄」を6割磨きで使用。ふくよかな旨みと太い酸を持ち、少し熱めの燗につけると旨みが一層広がります。【使用米:滋賀県産玉栄】【精米歩合:60%】【酵母:協会1401号】【酸度:1.8】【日本酒度:+4】

 

【地元に来たらコレと合わせて!】

小鮎のあめ炊き(甘露煮)、海老豆(大豆と小海老の甘辛煮)、鴨ロース

 

【三重県】バランスが良いので何倍でも飲める!

木屋正酒造[名張市]

而今 純米吟醸 八反錦火入

3240円(1.8L)

十四代、飛露喜に続く次世代日本酒の筆頭。酒銘には「過去にも未来にも囚われず、いまをただ精一杯生きる」との意味があります。香り、酸、うまみのバランスが良く、キレも良いので、食事に合うこと間違いありません。【使用米:八反錦】【精米歩合:55%】【酵母:自社酵母】【酸度:1.8】【日本酒度±0】

 

【地元に来たらコレと合わせて!】

伊賀牛、伊勢海老、アワビ

 

【奈良県】きれいなうまみと酸味のバランスが絶妙!

油長酒造[御所市]

風の森 秋津穂 純米大吟醸 しぼり華

1620円(720㎖)

1998年に始まった銘柄で、純米の無濾過無加水生酒のみを生産するのが特徴。なかでも本作は、地元の秋津穂を使った純米大吟醸です。弾けるような鮮烈な口当たりながら、ボディは繊細できめ細かくクリア。旨みと酸味のバランスも絶妙です。【使用米:秋津穂】【精米歩合:50%】【酵母:協会7号】【酸度:非公開】【日本酒度:非公開】

 

【地元に来たらコレと合わせて!】

合鴨のロースト

 

【広島県】品の良い口当たりとフレッシュな発泡感

宝剣酒造[呉市]

宝剣 純米酒 宝剣

2700円(1.8L)

2004年に全国きき酒選手権で、20代の若さで優勝した杜氏が専務を務める蔵元。本作は、品の良い口当たりで、わずかな発泡感がフレッシュな風味を引き立てます。香り、酸味、旨みのバランスが良く、食中酒にピッタリ。【使用米:八反錦】【精米歩合:60%】【酵母:協会701号】【酸度:1.6】【日本酒度:+5】●現在、瓶には肩ラベルがありません

 

【地元に来たらコレと合わせて!】

瀬戸内でとれた白身魚の料理、牡蠣料理、穴子のたれ焼き