「コニャック」について、どんな印象をお持ちでしょうか? 名前は聞いたことはあるけど、「セレブな高級酒」「マニアックな大人の飲み物」といったイメージが先行し、よく分からないけど何となく敷居が高いと思われがちです。
でも、実際はそんなことないよ、というのが本稿の趣旨。そのまま飲んでもよし、そしてなんとカクテルのベースにしてもよし、いま世界で注目されているコニャックの魅力を、名門ブランド「カミュ」が開催した「ゲストバーテンディング」の様子からお伝えしましょう。
ゲストバーテンディングでミクソロジー? 何それ?
ゲストバーテンディングとは、世界で活躍する有名バーテンダーなどをゲストに迎える、バーイベントのこと。今回の会場は、東京・新宿にあるオーセンティックなバー「BAR B&F」。そしてゲストは、世界的ミクソロジストであり、カミュのグローバル・ブランド・アンバサダーのGEO(ギィエルメ・ヴァルディビエソ・ヒメネス)さんです。
ミクソロジー、また聞きなれない言葉が出てきました。ミクソロジーとは、リキュールやシロップのみを使う従来のカクテルとは異なり、ハーブ、スパイス、フルーツや野菜など、さまざまな素材とスピリッツを使って作る新感覚なカクテルのこと。GEOさんは、世界の名だたるコンテストで優勝した実績を持つスペシャリストです。
コニャックの名門「カミュ」
そもそもコニャックとは、ブドウやリンゴなどの果実酒から作る蒸溜酒「ブランデー」のなかでも、フランスのコニャック地方で、定められた品種や製法により作られたブドウの蒸溜酒のこと。その世界的ブランドが「カミュ」。コニャック地方でも特に希少で高品質なブドウ畑を持つカミュは、ブドウ本来の風味と、熟成時の芳醇な香りを活かした、ひときわ個性的な商品を生み出します。
コニャックって、カクテルに使えるの?
実は、ミクソロジーの黎明期からずっと使用されてきたコニャック。現在ではウイスキーベースとなっているカクテルの多くは、以前はコニャックベースだったということで、その相性は古くから認められていました。2018年度のカクテル売上トップ30うち、コニャックベースが3種ランクインするなど、現在でもかなりの人気ぶりです。
もちろんコニャックの名門であるカミュも、カクテルベースとして優秀。格式高い香りと、歴史や製造工程におけるストーリー性。プレミアムなものが好まれる時代の流れも相まって、カミュは世界中のバーで重宝されています。
プロが作るコニャックのカクテル3杯
ということで、ここからはゲストバーテンディングに戻って、世界的ミクソロジストGEOさんから、“間違いない”カクテルを教わりましょう。
この日用意されていたカミュのコニャックは3種類。それぞれの特徴を活かした3つのカクテルです。
【その1】「OAK IN PARADISE」
使われているのはカミュのスタンダード「エレガンス VSOP」。
【その2】「THE BLACKSMITH」
フランスのレ島で収穫されたブドウで作られた、個性的な「イル・ド・レ」を使用。
【その3】「A NIGHT IN THE SEA」
カミュ家の畑のなかでも希少なブドウで作られた「ボルドリー VSOP」を使用。
今回の3杯は、会場となった「BAR B&F」でオーダーすれば飲めますが、レシピを参考に作ってみるのもオススメ。本稿で紹介したカミュのコニャックを使ってみなさんもぜひ、ご家庭でお試しください!