グルメ
立ち食いそば
2016/5/26 11:29

【昼はそば】更科系の麺は「コシ」と「のどごし」が違う! 横浜駅ポルタの座って食べる立ち食いそば「麺房 八角」

立ち食いそば店の食べ歩きが趣味で、立ち食いそばムックも執筆したことがあるライター、平島憲一郎さんが気になるお店をレポートするコーナー。今回は、神奈川・横浜の「麺房 八角」を紹介します。横浜駅東口に直結するポルタの地下街には、食事時に多くの人が訪れるレストラン街があります。その一角を成す人気店として同店は知られており、1日400~500人のお客さんが訪れるそうです。

 

更科系の美しい細麺を大正時代の味のつゆで堪能

↑店頭にはメニューのサンプルを数多く展示している
↑店頭にはメニューのサンプルを数多く展示している

 

「麺房 八角」は大正10年創業の老舗。戦後は製麺業に転じ、現在は製麺所直営店として横浜市に2店舗を構える。横浜駅地下街の「ポルタ店」は全席椅子付きで、ちょっと高級な町場のそば店のような雰囲気を醸し出している。

 

そばは更科系の細麺で香りがしっかりあり、コシものどごしも素晴らしい。もりそばは410円とやや高めだが、大盛り無料なので納得できる。

↑カレー南蛮うどん(590円)。注文が入り次第、カレー南蛮粉をつゆで溶いて作る。手間はかかるが香りは格別だ
↑カレー南蛮うどん(590円)。注文が入り次第、カレー南蛮粉をつゆで溶いて作る。手間はかかるが香りは格別だ

 

人気メニューの「かき揚げつけ天そば」は、かき揚げとそばを温かいつゆにつけて食べる。つけ汁はかつおの香り豊かな味。もりつゆよりやや甘めで、かき揚げにもそばにも合う味わいだ。

↑かき揚げつけ天そば(530円)。かき揚げはピーク時でもほぼ揚げたてで、つけ汁が浸みたサクサクの衣は、そばがよく進む味わいだ
↑かき揚げつけ天そば(530円)。かき揚げはピーク時でもほぼ揚げたてで、つけ汁が浸みたサクサクの衣は、そばがよく進む味わいだ

 

聞けば、同店のつゆは大正の創業時のレシピを踏襲しているとか。つゆが誕生した遠い昔に想いを馳せつつ、そばを楽しむのもオツだ。