グルメ
2020/3/4 19:00

昆布・煮干し・鰹節のだしの取り方を徹底解説! レンチンや水出しなど手軽な出汁取り方法も

一番だしを使ってつくるレシピ

トマトの酸味とだしが好相性な「トマトかきたま汁」

「ふわふわの卵とだしの香りに、トマトを合わせた吸い物です。トマトは夏野菜で知られていますが、春先に旬を迎えておいしくなります。昆布に近い成分を含むのでトマトからもだしの旨みが出て、さっぱりしていながらも深い味わいです」

 

【材料】

・だし汁…500ml
・トマト…中1個
・卵…1個
・万能ネギ…2本
・塩、薄口しょうゆ…各適量

 

【作り方】

1.種を取り除いてひと口大に切ったトマトを、沸かしただしの中に入れる

「トマトは湯むきすると口当たりがよくなりますが、しなくてもおいしいですよ」

 

2.ふたたび沸騰させてふつふつと湧いてきたところに、ざっと溶いた卵を流し込む

「だしの温度が低いと卵が固まらず、濁ったお吸い物になってしまいます。きちんと沸かしたところに流しましょう」

 

3.卵が鍋底にたまらないよう、ざっとかき混ぜて、塩と薄口しょうゆで味を整える

「薄口しょうゆはだいたい小さじ1ほど入れます。おつゆに色をつけたくないので、薄口しょうゆはあくまでも香りづけです。塩を加えてから味見し、薄口しょうゆで味をととのえましょう」

 

4.盛りつけて小口切りにした万能ネギを飾る

「普段はお味噌汁でも、お祝いごとやちょっと特別なときにお吸い物を作ると、上品でよそいきの食事が楽しめます。だしがじょうずに取れたら、具材は冷蔵庫にある青菜やお麩などでもいいですし、おろし生姜や柚子の皮を添えれば、さらに本格的なお吸い物になりますよ」

 

最後に、次のページでは本格的にだしを取るのはやっぱり難しい……という人にも使いやすいアイテムを紹介します。ぜひチェックして活用してみてください。

 

Profile

料理研究家 / 荒木典子

京都で育ち、料理上手な祖母と母に囲まれて料理への興味を抱く。大学卒業後にフランスへ留学。帰国して調理師学校へ進み、料理の基礎を学ぶ。その後、世界文化社株式会社で料理本の編集者として働き、2007年より独立。書籍や雑誌の仕事を中心に、企業へのレシピ提供、料理店の監修、料理教室の開催など、幅広く活躍している。
http://arakinoriko.com/

 

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