グルメ
ラーメン
2020/5/11 19:00

ラーメン店の極上のツマミに舌鼓。「もちぶたラーメン 利田商店」のテイクアウトで、家で“ラ飲み”を楽しむ!

飲食店はいま、新型コロナウイルスの影響でデリバリーやテイクアウトに取り組む店舗が増えている。「お弁当はじめました」「持ち帰りやってます」といったのぼりを見かけたり、各地域の有志による飲食店まとめサイトなどが立ち上がったりしている。

 

ラーメン店のツマミで飲む“ラ飲み”の至宝として以前取材した「もちぶたラーメン 利田商店」も、今般テイクアウトを始めたと聞きつけ、早速行ってみた。

↑「もちぶたラーメン 利田商店」は、下高井戸駅から徒歩1分ほどの場所にある。軒下のテラス席は以前からあり、ここで食事を楽しむのも手だ
↑「もちぶたラーメン 利田商店」は、下高井戸駅から徒歩1分ほどの場所にある。軒下のテラス席は以前からあり、ここで食事を楽しむのも手だ

「飲めるラーメン店の最高峰、利田商店で“ラ飲み”の極意を知る」
https://at-living.press/food/2755/

 

あの“酒泥棒”はテイクアウトでも健在だった

飲めるということはつまり、酒のアテが充実しているということ。それはテイクアウトでも同様だ。麺類以外の料理もラインナップされていて、家飲み用のつまみを買うにも重宝する。内容は日替わりだが、つまみの看板メニューである「もやしくずチャ~シュ~」だけは、常時用意されている。

↑テイクアウトの基本メニュー。定休日や中休みがあるので、事前に電話するのが確実だ
↑テイクアウトの基本メニュー。定休日や中休みがあるので、事前に電話するのが確実だ

 

「もやしくずチャ~シュ~」は、ラーメンに使うもち豚チャーシューの切れ端と湯切りしたもやしをメインに、スープ、醤油ダレ、もち豚の背脂、ニンニクなどで味付けした料理。パンチの効いた味付けで、酒が進むであろうことは間違いない。量が多く、食べごたえも抜群だ。

↑「もやしくずチャ~シュ~」480円(税別)
↑「もやしくずチャ~シュ~」480円(税別)

 

そのほか、持ち帰りメニューは日替わりで4~5品ほど。この日はご飯のおかずにも酒にも合うと店主がすすめる「牛ホホ肉ビ~フシチュ~」も持ち帰ることに。

↑「牛ホホ肉ビ~フシチュ~」650円(税別)
↑「牛ホホ肉ビ~フシチュ~」650円(税別)

 

食べてみると、確かにウマい。牛肉のうまみがしっかり出ているうえ、柔らかい部位であるホホ肉を使っているためリッチさも上々。味わいはビター系ではなく野菜の甘味やトマトの酸味を生かした万人受けするタイプで、酒なら赤やロゼのワインが合うだろう。

 

鶏と魚介のうまみに豚の甘い背脂が加わる激ウマラーメン

もちろん麺類は外せない。同店ではすぐに食べられるものと、家で調理するものの2種類があり、前者は汁なしタイプとなる。そのなかから、食事にもつまみにもなる人気メニュー「汁なしあぶらーめん納豆」をセレクト。

↑「汁なしあぶらーめん納豆」750円(税別)。通常の「汁なしあぶらーめん」は650円(税別)だが、苦手でなければぜひ納豆入りを食べてほしい。全体のまとまりがよく、よりウマいからだ
↑「汁なしあぶらーめん納豆」750円(税別)。通常の「汁なしあぶらーめん」は650円(税別)だが、苦手でなければぜひ納豆入りを食べてほしい。全体のまとまりがよく、よりウマいからだ

 

ここで同店のラーメンを紹介しよう。スープのベースとなっているのは鶏と魚介系のダシ。もちろん「もち豚」も使っているが、これは背脂やチャーシューの素材であり、動物系スープは鶏ガラがメインだ。12時間ずつ2日に分けて丁寧に抽出する。乾物にはカツオと煮干し、干したシイタケやスルメイカ、さらに昆布なども使う。この重層的なうまみのスープにもち豚の背脂を加えることで豊かな甘味を重ね、毎日でも食べたくなる一杯を生み出しているのだ。

 

汁ありと汁なしでスープと背脂の比率は変わるものの、使う素材は基本的に一緒。また、麺も同じものを使う。最初から一気に混ぜてもいいが、より堪能したいのであればまずはそのまま麺をすするべし。そして少しずつ味の変化を楽しんだら、全体をよく混ぜてズズズーッと。

↑加水率が低めのパツッとした細麺で、納豆とひとつになったトロトロのスープダレとよく絡む。ネギとのりが好アクセントになって、あぁ……ウマい!
↑加水率が低めのパツッとした細麺で、納豆とひとつになったトロトロのスープダレとよく絡む。ネギとのりが好アクセントになって、あぁ……ウマい!

 

なお、「もち豚」は商標登録されているブランドもあるが、同店で使っているのは特定銘柄ではなく、日本の養豚業界で良質な豚=もち豚と定義されているものである。つまり、ハイクオリティな豚をできるだけ安価で仕入れ、コストパフォーマンスの高い絶品ラーメンを提供しているということだ。

 

↑5月からは、汁なしシリーズに夏季メニューが仲間入り。さっぱり食べたいときは、これらをオーダーしよう
↑5月からは、汁なしシリーズに夏季メニューが仲間入り。さっぱり食べたいときは、これらをオーダーしよう

 

麺を茹でるだけで店と同じ味が楽しめる

すぐに食べられるものと、家で調理するものの2種類があると述べたが、汁ありのラーメンとつけ麺が後者だ。

 

「できるだけ早く食べていただきたいんですけど、もし帰宅まで30分以上かかるのであればラーメンとつけ麺を家で調理するのがオススメです。これからの季節はつけ麺かな」と店主は言う。であればその内容も気になる! ということで、調理するタイプも購入。

↑「つけめん」650円(税別)。調理といっても、麺を茹でるだけ。つけ麺は茹でてざるにあげ、冷水で閉めれば完成だ
↑「つけめん」650円(税別)。調理といっても、麺を茹でるだけ。つけ麺は茹でてざるにあげ、冷水で閉めれば完成だ

 

ラーメンとつけ麺は、ストレートスープ(つけ汁)と生麺、トッピングがセットとなる。冷蔵のトッピングと麺は各袋から出し、容器入りのスープ(つけ汁)はレンジなどで温めなおして準備完了。あとは鍋に水を張り、沸騰したら麺を入れて1分程度茹でればOKだ。

↑お湯は多めに入れること。少ないと、麺同士がくっつく原因となる
↑お湯は多めに入れること。少ないと、麺同士がくっつく原因となる

 

↑つけ麺の場合は茹で上がったら冷水でしめ、水気をしっかりと切ろう
↑つけ麺の場合は茹で上がったら冷水でしめ、水気をしっかりと切ろう

 

つけ汁はストレートタイプなので、店の味そのまま。麺も、よほどの失敗がなければおいしく茹で上がる。もちろんトッピングも店のものを入れてくれるので、再現性の高い味を楽しめるのだ。

↑冷水でしめられた細麺はしなやかで絶品。お好みで納豆を加えるのもオススメだ
↑冷水でしめられた細麺はしなやかで絶品。お好みで納豆を加えるのもオススメだ

 

鶏ガラの深いコクと、下支えする優しい魚介ダシが調和。背脂は決してギトっとした重さではなく、ふくよかなボディと上品な甘味を演出。素材のうまみが豊かなバラチャーシューや、シャキっとみずみずしいネギも素晴らしい。

 

同店でつまみとともに購入すれば、家にいながらハイレベルなラ飲みを楽しめることうけあいだ。

 

高コスパな刺身が並ぶ近所の鮮魚店も要チェック

最後におまけ情報。同店をもし訪れたら、近所の商店街にある鮮魚店「長谷川商店」にも立ち寄ってみてほしい。ここは良質な刺身を激安で提供していて、行列も珍しくない人気店だ。

↑7~8人前もあるてんこ盛りのネギトロが500円(税別)など、そのコスパは圧巻。ほとんどが切り身パックなので、注文しやすいのも嬉しい
↑7~8人前もあるてんこ盛りのネギトロが500円(税込)など、そのコスパは圧巻。ほとんどが切り身パックなので、注文しやすいのも嬉しい

 

↑この日の一例。冷凍していない生本マグロのブツは、トロも入って700円(税別)。肉厚のホタテ貝柱は600円(税別)だった
↑この日の一例。冷凍していない生本マグロのブツは、トロも入って700円(税込)。肉厚のホタテ貝柱は600円(税込)だった

 

下高井戸が近所の人は、ぜひこの機会に。そして、また気軽に外食できるようになったら「もちぶたラーメン 利田商店」で存分に“ラ飲み”を楽しもう!

 

【店舗情報】

もちぶたラーメン 利田商店

住所:東京都世田谷区松原3-42-1 小谷ビル1F
電話番号:080-1153-5513
営業時間:平日11:30~20:00(15:00~17:00ごろ中休みあり。テイクアウトは事前連絡によって20時以降も対応可)、日11:30~17:00ごろ
定休日:水
アクセス:京王線ほか「下高井戸駅」西口徒歩1分