「豚天国」は想像以上にトンでもなかった!
最後は個人的にダークホース的な存在の、豚天国ラーメンに挑戦してみた。ウリは、食べ応えのある極太麺、背脂とニンニクを効かせたこってり濃厚な豚骨醤油スープ。さらに、大判のチャーシュー2枚とたっぷりの野菜がのるのも特徴だ。
豚天国ラーメンは、調理方法が前述のラーメンと若干異なり、麺とスープ&野菜を別々にレンチンする必要がある。まずは麺を600wなら約5分30秒(500wは約7分)。その後、スープと野菜のパックを同時にレンチン(600w約6分30秒/500w約7分)し、ドッキングさせるのだ。
食べてみると、いい意味でのジャンクな味わいで、腹ペコな人には特にオススメ。ワシッとした強靭な歯ごたえの極太麺に、ピッギーでサディスティックな豚骨醤油スープがよく合う。これは想像以上にとんでもない完成度の高さだ。
スープは濃厚ながら、無鉄砲とはまた違う。それほど乳化はしていないので極太麺と野菜との一体感がよく、重すぎないのでツュルヅュルッと食べられる。味付けは濃いめだが、野菜自体に味は付いていないので、そこもお互いが補い合う形だ。
豚天国は“あのラーメン”をベースに開発された
3種食べてみたものの、個人的には気になる点が随所に。そこで日清食品の“中の人”に、豚天国ラーメンだけでも素材や特徴を教えてもらえないか。また、各メニューの麺の量を教えてもらえないか、などをメールで問い合わせてみることに。すると、いくつかの質問には返答してもらえた。
「豚天国は、日清食品が2020年3月に発売した『豚園 背脂醤油豚ニンニク』をベースに開発しました。昨今トレンドになっている“背脂とニンニクがしっかりきいた豚骨醤油スープに、たっぷりの野菜と極太麺を合わせたラーメン”をイメージしており、もやしの量、スープのアブラ感、トッピングの生ニンニクがポイントです。スープは、アブラ感がしっかり効いていながらも、ちゃんと最後まで食べきれる“絶妙な味わい”に仕上げています。また、ネーミングに関しては、食べているときの“天国にいるような至福の感覚”を味わっていただきたいという思いから、『豚天国』と名付けました」(日清食品・豚天国の開発者)
「背脂とニンニクがしっかり効いた豚骨醤油スープに、たっぷりの野菜と極太麺を合わせたラーメン」をインスパイアしていると聞けば、使用している小麦粉、醤油、調味料、豚肉の部位などが気になるところ。ただ、こちらについては企業秘密とのこと。
「大変申し訳ございませんが、麺とスープの素材については公表しておりません。チャーシューにつきましては、10種類以上の素材を加えた醤油ベースの秘伝ダレに漬け込んだ肩ロースを、厚切りの大判でトッピングいたしました。見た目のインパクト、厚み、大きさ、さらには食べたときの満足感にこだわった自信作です」(豚天国の開発者)
また、各商品の具体的な麺重量については公表していないが、実店舗のラーメンと変わらないボリュームで提供しているとのこと。
RAMEN EXはまだまだ始まったばかり。今後、配達エリアは拡大するであろうし、参加店舗やメニューも増えるはず。調理工程もより手軽になっていくのではないだろうか。「一風堂監修 博多とんこつラーメン」は、RAMEN EX専用に開発された商品とあるし、すみれの札幌濃厚味噌ラーメンも気になる。とにかく、ラーメン好きには一度試してもらいたいサービスだ。
【Information】
RAMEN EX
https://www.nissin.com/ramenex/