グルメ
2020/9/22 19:00

月見団子は球形だけじゃない!? 地域で違う「ご当地月見団子」とその成り立ち

ボリュームと可愛さは日本一⁉ 関西の月見団子

「関西の月見団子は、しずく型のお団子にあんこが巻いてあるのが特徴です。平安時代のお供えの主流であった里芋をイメージしているという説や、雲がかかった月をイメージしているという説があります」(料理家・梶山葉月さん、以下同)

 

【材料(10個分)】


・上新粉…200g
・片栗粉…大さじ2
・砂糖…大さじ1と1/2
・お湯…200ml
・こしあん…270g

 

【作り方】

1-2.関東のレシピと同じく、まずは材料を混ぜて生地を作っていきましょう。

 

3. しずく型にして茹でる


「いったん丸めてから、手の平で挟むようにしてしずく型にしていきます。少し大きいので、茹でる時間は7~8分。浮いてきたら取り出し、水であら熱をとってください」

 

4. 団子にこしあんを巻きつける


バターナイフなどを使って、ラップにあんこをのばします。その上に茹で上がったお団子を乗せ、ラップごと包むように巻いたら完成です。巻きつけた後に少し押さえると、ラップからはがれやすくなります。

 

県民ならではの通な食べ方も紹介! 静岡の月見団子

静岡の月見団子は「へそもち」とも呼ばれ、上が少しへこんでいるところが特徴です。このお団子のはじまりには、幼少時代の徳川家康が関係していると言われています。諸説ありますが、徳川家康が人質として静岡の駿府城で暮らしていた際、「元気に育って欲しい」という願いを込めて家来が作ったものなんだとか。

 

「おへそを模した形は、子どもが胎内で母親から栄養をもらっていたイメージから考えられたのだと思います。 また、昔はこのお団子を新米で作るルールがあったそうです。新米が採れる時期がちょうど中秋の名月の頃に当たるので、月見団子として食べられるようになったと言われています」

 

【材料(15個分)】


・上新粉…200g
・白玉粉…30g
・砂糖…大さじ2
・お湯…180ml
・粒あん…適量

 

【作り方】

1-2.関東のレシピと同じく、まずは材料を混ぜて生地を作っていきましょう。

 

3. へそ形にして茹でる


15等分にした生地を平たく丸め、真ん中に指でくぼみを入れましょう。「お団子の上半分をへこませるくらい押して大丈夫です。くぼみが入っている分、火の通りも早いので、3~4分茹でたら浮いてきます」

 

4. あら熱が取れたらバットに移し、ピラミッド型に重ねる


取り出したら冷水であら熱をとり、バットに入れておきましょう。お供えする時には、関東と同じようにピラミッド型に重ねていきます。

 

「お供えが終わったら、くぼみの部分に粒あんを入れて食べるのが静岡流です」
↑「お供えが終わったら、くぼみの部分に粒あんを入れて食べるのが静岡流です」

 

つまみ食いもOK!伝統行事を気軽に楽しもう

「十五夜ならではのイベントとして、お供えされたお団子を子どもが盗み食いする『月見泥棒』という風習もあります。お団子がなくなっていれば、神様の使いがお団子を食べてくれたと捉え、縁起の良いものとされているんです。つまり十五夜とは、つまみ食い大歓迎な行事なんですよ! そんなお月見に関する豆知識を語りながら、お子さんと一緒に作ってみるのも良いかもしれませんね。伝統行事だからと気負わず、好きなように楽しんでもらえるとうれしいです」

 

シンプルなようで意外と奥が深い月見団子。意味や歴史を知ると、食べるのがより楽しくなりますね。今年は様々な地方のお団子を作って、食べ比べてみてはいかがでしょうか?

 

【プロフィール】

料理家 / 梶山葉月

テレビ・CMの料理監修、器のスタイリング、企業向けレシピ考案、ケータリングなど「食」のトータルコーディネートを行っている。13年以上 『秘密のケンミンSHOW 極』(日本テレビ系列)でフードコーディネーターを務めており、地域の特産物や生産物を活かしたレシピ開発や郷土料理が得意。最近は、家庭でつくれる和食や、地方の郷土料理を次世代に伝えるべく、活動の幅を広げている。
HP=http://hazu-kitchen.com/
Instagram=@hazu_kitchen

 

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