クラシックで例えるならベートーヴェンの「交響曲第7番」
ということで、ここからは試飲。まずは冷やしたものをストレートで飲んでみました。甘酸っぱさのなかに麗しいハーバルでスパイシーな香り、また余韻にはクリーミーなニュアンスもあって、確かにすごくフローラル。これだけでもBAR気分を体験できるハイクオリティな仕上がりです。
家での簡単アレンジにオススメなのがソーダ割りやオンザロックということで、こちらも試してみることに。うん、冷やしてストレートもいいですが、オンザロックのほうが氷がとけて加水されるぶん、次第に香りが広がって華やかさがアップする気がします。
ソーダ割りは、ソーダ1:原液1でも3:1でもオススメとか。味わってみると、飲み口がライトになるとともに爽快感がグッと上がってカジュアルなテイストに。複雑味のあるフレーバーは、缶や瓶のRTDカクテルより本格感があって、気分もリッチになります。
また、小栗さんがオススメするのがアイスクリームにかけるアレンジです。バニラのほか、ストロベリーアイスも相性がよいとのことで、筆者はバニラアイスでトライ。なるほど、甘酸っぱさとハーバルなフレーバーが相まって、少量でも大人なデザートに。これはぜひ試すべきだと思いました。
ペアリングのオススメは、クリーミーな味わいのフィンガーフードなど、とのこと。例えば濃厚なクリームチーズにはカクテルの甘酸っぱさがマッチして、バターをたっぷり使ったフィナンシェのような焼き菓子も相性抜群とのこと。試してみると、確かにドンピシャです。
発表会後、音大出身の小栗さんに、クラシックの曲で例えると何が近いか聞いてみました。
「ベートーヴェンの『交響曲第7番』あたりでしょうか。実は母はチェロをやっていたのもあり、ともに大好きだった『のだめカンタービレ』のメインテーマでもあります。第一楽章で重要なベースができ上がり、第二楽章は静かで重みがありながらもやわらかなテーマであることから、サンジェルマンのエルダーフラワーを彷彿(ほうふつ)とさせます。
第三楽章で突如、にぎやかでエレガントな曲に変わり、第四楽章へつなげるための重要なターン、つまり重要なエキス!ということでハスカップです。第四楽章はなだれ込むように進むため、一気に残りの材料が入ってシェークするまでの流れ。そう思うと、カクテル自体が交響曲の流れに似ているのかもしれません!(笑)」(小栗さん)
ここまでは筆者のお酒ライター視点でのレポートをお届けしましたが、本商品をGetNavi web編集部員が実際に自宅で来客に振る舞ったとのこと。そのインプレッションを最後にお届けしましょう。
「自宅でミニホームパーティをした際に、Mother’s Blossomを出してみましたが、作る前から注目度が高い。まず、ボトルデザインが非常に柔らかい印象なので『これは何ですか?お酒なんですか!!』という意外なリアクションを引き出せます。ホームパーティではこういった来客の目を惹くものがあると盛り上がりますが、まさにうってつけ。
カクテルを作ってみると、お酒の苦手な女性でも飲みやすくて“やさしい味がする”とのコメントが。薬草のような強い香りや味ではなく、すっきりとしたハーバル感があります。男性陣からも飲み疲れしてくるパーティ後半に出てくると、ほっとするような感覚を得られますと好評でした。
個人的には、在宅勤務での仕事終わりに飲みたい一杯。ビールやレモンサワーがガツンというのもいいのですが、オン・オフの切り替えがしにくい時代に、緩やかにオフモードに入っていけるお酒だと感じています」(GetNavi web編集部・山田)
【SHOP DATA】
Bar Algernon Sinfonia
住所:東京都港区赤坂3-10-6 雪華堂ビル 3F
営業時間:月~木・土17:30~24:00、金17:30~翌2:00
定休日:日祝
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