江戸前寿司の起源といえば屋台寿司。その伝統を受け継ぐ立ち食い寿司の店が、近年人気を集めている。対して、安くておいしい庶民の味である回転寿司には、大手チェーンだけでなく、独立店あるいは小規模チェーンとしてオリジナリティのある店が多い。また、回転レーンなしで客の注文に丁寧に応えつつ、安さとうまさを両立する老舗からも目を離してはいけない。
本稿では、“名店”と評判の立ち食い寿司店や回転寿司店を紹介していく。首都圏を中心に安定した人気を誇る店、北海道や石川など地方から鳴り物入りで進出してきた店、町場の店に匹敵するサービスと味を提供する店など、様々な営業スタイルをもつ店を網羅。店舗の看板メニューやサイドメニュー、店内・外観の写真を豊富に織り交ぜ、店のこだわりと魅力を余すところなくお伝えしよう。
■本日のお店
寿司鷹 新百合ヶ丘エルミロード店
住所:神奈川県川崎市麻生区上麻生1-4-1 新百合ヶ丘エルミロード5F
交通:小田急線 新百合ヶ丘駅徒歩1分
スタイル:回転寿司
うまい酒とうまいネタが揃った大人の回転寿司
最近の回転寿司は〝飲み〟要素が充実。通好みの酒を数多く取り揃えた店が増えている。そして新百合ヶ丘の「寿司鷹」も、そんな酒好きを虜にする名店だ。
日本酒は「十四代」「獺祭」「田酒」など人気銘柄がズラリ。焼酎も「森伊蔵」「魔王」など垂涎の品が揃う。
もちろん、うまいのは酒だけではない。寿司ネタは、川崎北部市場に毎朝入り、新鮮で質のいい魚を吟味。愛媛宇和海からも産直で魚が届く。それをキャリア30年以上の職人が丁寧に仕込んで客前で握る。赤酢でほんのり桜色のシャリは握りも軽い。
店では、年配客が寿司をつまみ、酒を嗜む姿も多く見かける。酒の種類が増えたのは客の声を反映してのこと。同店は今日も地元の人々を、うまい寿司とうまい酒で悦ばせている。
※価格やネタは変動する場合があります。