グルメ
立ち食いそば
2016/7/30 12:00

【まとめ】山手線を一周するだけで制覇できちゃう立ち食いそば名店5選

手早く安く食べられることから、都心を中心にニーズが高い立ち食いそば。GetNavi webでは、これまで選りすぐりの立ち食いそば屋を紹介してきましたが、今週はどんなお店がピックアップされたのでしょう。JR山手線に乗るだけで通うことができる、そんな名店を集めてみました。

 

①【渋谷】旨くて安すぎる十割そばが大人気! 渋谷で愛され続ける「嵯峨谷 渋谷店」

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↑伝統ある商家のような外観が、渋谷の街でひと際映える

 

自慢は新鮮なそば。店内で製粉から製麺まで行った十割そばを、ゆでたてで提供する。そばは見事に角が立ったやや太めの平打ち。ひと口すすると、みずみずしい香りがふわっと鼻から抜け、コシもあって食べ応えは十分だ。

↑ゆでたて締めたての「もりそば」。そばの香りを堪能するなら、この食べ方が一番だ
↑もりそば(280円)。そばの香りを堪能するなら、この食べ方が一番だ

 

なお、つゆは2種類。温そば用のだしには昆布、いりこ、かつお節などを使い、冷そば用には香りの強いかつお節、宗田節、さば節を使う。かえしも両者に応じた2種類を用意するこだわりようだ。揚げものはかき揚げ、ちくわ天、あじねぎ天(季節商品)を用意。

↑夏の人気メニュー「納豆そば」。ひきわり納豆、卵の黄身、かつお節の 粉などが入り、まろやかな味わいながらさっぱりと食べられる
↑納豆そば(450円)。ひきわり納豆、卵の黄身、かつお節の粉などが入り、まろやかな味わいながらさっぱりと食べられる

 

店には中高年男性に混じって学生や若手ビジネスマン、OLの姿も多い。手軽に十割そばが食べられる同店は、若者の心を確実にとらえている。

 

 

②【新宿】1日500人訪れる超人気店! 創業220年の老舗 「永坂更科布屋太兵衛」

↑立ち食いコーナーは966 年にオープン。50 年近く続く人気店だ
↑立ち食いコーナーは1966 年にオープン。50 年近く続く人気店だ

 

実はこの2店舗、厨房が同じで、同じそばを提供している。そばはのどごしのよい生麺打ちたて。つゆはかつお節のだしを利かせた濃厚な風味。もりつゆは基本的に辛口だが、頼めば甘口も用意してくれる。

↑ 肉天そば/温(750円)。豚肉のうまみで満足度が高い
↑ 肉天そば/温(750円)。サイコロ状に切られた豚肉のうまみは、満足度が高い

 

甘口は子どもや女性などに人気とのこと。立ち食いそば店の名物は、「肉天そば」で温そばに豚肉とネギのかき揚げをトッピング。豚肉はサイコロ状に切られ、噛みしめると豚のうまみが口の中いっぱいに広がる。

↑春菊天もりそば(750円)。エビ入りの春菊天 をトッピング。春菊は苦みと甘みがしっかり残って美味。もりつゆは甘口と辛口が選べる
↑春菊天もりそば(750円)。エビ入りの春菊天をトッピング。春菊は苦みと甘みがしっかり残って美味。もりつゆは甘口と辛口が選べる

 

隣の店舗は椅子席でゆっくり食べられる一方、立ち食いコーナーはほとんどのメニューが750円〜。隣より400円ほど安いとあって、1日に約500人も訪れる人気ぶりとなっている。

 

 

③【高田馬場】高級店に迫る角立ちの良いそばが人気を博す高田馬場「こばやし」

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↑看板はシンプルに「蕎麦」の文字を強調。その潔さに好感がもてる

 

そばは同割のものを仕入れ、注文後にゆで始める。冷水でしっかり締めた細身のそばは、もりそばで注文すると角がしっかり立ち、つやつやと輝いている。鼻から抜ける爽やかなそばの香りが楽しめ、コシも申し分ない。

↑なす、春菊、えのきの「野菜天もりそば」。 なすの甘みと春菊の苦み、えのきのシャキシャ キ感が楽しめる人気メニューだ
↑野菜天もりそば(600円)。なすの甘みと春菊の苦み、えのきのシャキシャキ感が一度に楽しめる人気メニューだ

 

つゆは利尻昆布と宗田節、本かつお節、さば節で取っただしに自家製のかえしを合わせ、キリッとした味わいに。揚げものもすべて注文後に揚げる。食感はもちろんサクサクで、素材の甘みを生かす絶妙な火の通し方である。

↑ カレー南蛮そば(600円)。スパイシーな香りとだしのうまみのバランスが絶妙
↑ カレー南蛮そば(600円)。スパイシーな香りとだしのうまみのバランスが絶妙

 

若き主人はもともと大のそば好き。一流そば店から立ち食いまで複数の店で働き、そば作りや経営ノウハウを独学で学んだ。同店では、そんな主人の熱意が生んだ珠玉のそばが味わえる。

 

 

④【新橋】口の中で香り広がるハイクオリティな十割そばが楽しめる「かんだ冨そば」

↑外観にはほのかにリゾート気分が漂う
↑外観にはほのかにリゾート気分が漂う

 

同店は数年前に店主が脱サラして創業。押し出し式製麺機で作った十割そばの味に感動し、そば店開業を志した。

↑海盛りかき揚天ざるそば(700円)。玉ねぎとにんじんのかき揚げの上に、えびやげそなど魚介の天ぷらがのる。か き揚げはサクッと甘く、魚介はプリプリ食感
↑海盛りかき揚天ざるそば(700円)。玉ねぎとにんじんのかき揚げの上に、えびやげそなど魚介の天ぷらがのる。かき揚げはサクッと甘く、魚介はプリプリ食感

 

そんな店の名物は「海盛りかき揚天ざるそば」。そばは押し出し式特有のモチっとした太めの平打ちで、噛み締めると鮮烈なそばの香りが広がる。だしはかつお本枯節、宗田節、さば節を使い、キリッとしてコクのある味。かき揚げは野菜と魚介で揚げの温度を変え、両方のうまみが引き立つ揚げ上がりだ。

↑まいたけ鶏天そば(600円)。温そばのつゆは、かつお、宗田節、さば節に日高昆布を加えてまろやかな味わいに

 

一方、冷やしともりにはのどごし抜群の細麺を使用。夏と冬でメニューを変えるなどの工夫も凝らし、同店は連日多くのビジネスマンを満足させている。

 

 

⑤【浜松町】“のれん会”の名にふさわしいハイレベルなそばを提供する浜松町の「満留賀」

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↑同店は浮世絵の看板が目印だ

 

同店は元々、本格そば店の組織“のれん会”のひとつに属していたが、平成5年に立ち食い店に移行。元のれん会系だけあって、そばのレベルは高い。

↑甘過ぎない油揚げに小松菜、かまぼこの 彩りを加えた「きつねそば」。絶品かやくご飯 とのセットは店の人気メニューだ。
↑きつねセット(530円)。甘過ぎない油揚げに小松菜、かまぼこの彩りを加えた一品。絶品かやくご飯とのセットは店の人気メニューだ。

 

そば粉と小麦粉の割合が5対5の同割そばを自家製麺し、ゆでたてを提供。色白の麺はコシ、浜のどごしが素晴らしい。だしもかえしも独自の配合で丁寧に作り、豊かなコクの滋味あふれるつゆに仕上げている。また、同店はもりつけも見事。写真のきつねそばもカレー南蛮そばも彩りが上品で、食べるのが惜しいほどだ。

↑2.「カレ ー南蛮そば」はカレーの甘さ、スパイシーさ と、そばつゆのうまみが融合している。
↑カレー南蛮そば(450円)。カレーの甘さ、スパイシーさと、そばつゆのうまみが融合している

 

以前は竹芝桟橋から伊豆七島に向かう人が乗船前に立ち寄ることも多かったとか。そんな旅情を感じながら同店のそばを楽しむのもオツなものだ。