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2021/7/21 17:00

日本で一番ラムに詳しい男に聞いた!「バカルディ クアトロ」で体感できる「エイジドラム」の奥深い話と楽しみ方

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世界ナンバーワン(※)のラム酒ブランド「バカルディ」から新発売された「バカルディ クアトロ」が、注目を集めています。理由のひとつが、熟成させた“エイジドラム”を手軽に楽しめるということ。この機会に、そもそもラムという酒の魅力や間違いない飲み方、新作「バカルディ クアトロ」を堪能する方法までを、日本でもっともラムを知り尽くした人物、日本ラム協会の海老沢 忍会長に教えていただきました。「バカルディ クアトロ」の味わいとともにレポートします。

(※) 2020年1~12月販売数量:IWSR社調べ

バカルディ クアトロ

アメリカンオーク樽で4年以上熟成させたバカルディの原酒のみをブレンド。その後、再度オーク樽に詰め直し数か月間寝かせる“ダブルエイジング”を行ってからボトリングしており、豊かなフレーバーとまろやかさが際立つ味が魅力。

 

ラムの魅力は、甘やかな香りとバラエティの豊富さにある!

筆者が訪れたのは、海老沢さんが吉祥寺で営むバー「SCREW DRIVER」。さっそく質問してみましょう。まずは基本的な部分から。

 

あらためて、ラムの定義ってなんですか?

 

「ラムとは、サトウキビでつくられた蒸溜酒のこと。それ以外に定義がない、むしろ自由度の高いお酒といえるでしょう。ちなみに、サトウキビは黒糖のことでもありますから、『黒糖焼酎』も実は世界的に見ればラムなんです。では何をもって黒糖焼酎とするかというと“麹(こうじ)の有無”で、日本では麹を使うと黒糖焼酎、使わなければラムに分類されます。サトウキビ産業を守るために、黒糖焼酎のほうが課税は低くなっています」(海老沢さん)

 

↑日本ラム協会の海老沢 忍会長。吉祥寺「SCREW DRIVER」のオーナー・バーテンダーであり、同店だけでも約600種のラムが並んでいます。活動は洋酒業界だけでなく、野外フェスや、アウトドアブランドとのコラボレーションなど、さまざまな交流を通じてラムの認知拡大につとめています

 

日本では、黒糖焼酎の蔵元がつくり方を変えてラムをリリースしたり、一方でラム専門の蒸溜所があったりと、少しずつ国産ラムも増えているのだそう。では、生産国による味の違いは、どんなところにあるのでしょうか?

 

「ラムはカリブ海の島々が発祥といわれ、大航海時代にヨーロッパの各国が植民地化した際に発展したお酒。酒づくりにおいては母国の蒸溜技術が踏襲され、いくつかのスタイルに分かれました。イギリスの植民地では、ウイスキーのようなラム。フランス領ではブランデーのような製法。そしてスペインでは、スペインブランデーやシェリー酒の製造手法が用いられました。『バカルディ』はこのスペイン系で、まろやかな味わいやスムースな酒質、バランスのよさなどが特徴です」(海老沢さん)

 

↑ラムの製法は、サトウキビから砂糖を取り除いた糖蜜を蒸溜する方法が、全体の9割を占めます。ほかに、サトウキビの搾り汁からつくる製法、搾り汁を加熱してシロップ化したものを原料とする製法も

 

そのなかで、日本産ラムは焼酎づくりのノウハウが生かされていることや、国産黒糖や日本の軟水を使うことによる、ピュアで繊細なニュアンスが特徴のひとつ。そのうえで海老沢さんにラム特有の魅力をたずねると、ひとつは“甘やかな香り”にあると言います。

 

「ラムと聞くと、パウンドケーキやラムレーズンなど、スイーツを思い出す人も多いのではないでしょうか? ラム特有のフレーバーは、スイーツにとても合いますし、味わいに奥行きを与えてくれます。また、夏になると日本でもトロピカルカクテルやTIKIカクテルなどが注目されますが、年中暑い南国のビーチでは一年中、これらのカクテルが現地の人や観光客の人々に親しまれているんです。カクテルに使用される地のフルーツとラムは相性抜群ですね」(海老沢さん)

 

そしてもうひとつのラムの魅力は、風味や熟成度合いの色などによってカテゴリーが細分化されること。

 

「色がクリアなホワイトラム、樽熟成による薄い褐色のゴールドラム、さらに長期間寝かせることで風味やボディが強く濃い褐色のダークラムがあります。また、そのほかに果実やスパイスなどを調合したスパイスドラムやフレーバーラムといったタイプもあり、バラエティに富んでいることも、ラムの魅力ですね」(海老沢さん)

↑ラムの主要な生産国で元スペイン領のキューバ現地での楽しみ方を紹介。首都のハバナでは、紙パック式のラム(左)が一般的。右は、フルーツなどを漬け込んだ「ラムパンチ」といわれるもので、「SCREW DRIVER」でも提供。これを製品化したのがラムリキュールです

 

今トレンディなラムは「エイジドラム」

海老沢さんにラムの最新トレンドを聞くと、熟成されたエイジドラムだと言います。色でいえばゴールドラムやダークラム。その背景には世界的なシングルモルトウイスキーブームがあり、シングルモルトの希少価値が高まるなかで、洋酒ファンが注目し始めているのがエイジドラムなのだとか。

 

「エイジドラムは、ラムらしい甘やかなフレーバーに、樽で熟成されたふくよかな香りが加わります。この豊かな味わいはウイスキーにも匹敵し、一方でシングルモルトのように高騰していないので価格は高くありません。また、シングルモルトが産地の個性を楽しむように、ラムもテロワールの違いを楽しめるお酒です。こういった理由で、エイジドラムが世界中で人気になっているんですよ」(海老沢さん)

 

人はなぜ、熟成の魅力に惹かれるのでしょうか? 海老沢さんは「大自然がもっているふところの広さ、リラックスさせてくれる心地よさが、熟成のフレーバーに隠れているのだと思います」と言います。

 

「木のエッセンスや香り。例えば、温泉に入るとヒノキの香りに癒されますよね。はたまた、森林浴で体感できる緑の香り、キャンプでくべる薪や炭の香り。樽は木でできていて、多くは内側を焦がしてますから、熟成が深くなるとスモーキーフレーバーが増し、野性味や自然のニュアンスをラムがまとうんです。これが熟成の魅力だと思いますね」(海老沢さん)

 

ラムは自由に飲んでいい! プロに学ぶエイジドラムの飲み方3種

数あるラムのなかで、世界に名をとどろかせるのが「バカルディ」。ここからは、同ブランドの特徴とオススメの飲み方を紹介しましょう。「バカルディ」の代名詞といえば、ホワイトラムの「バカルディ スペリオール」。さまざまなカクテルのベースとして、世界中のバーテンダーから絶大な信頼を得ている一本です。

 

「『バカルディ スペリオール』は、とにかく甘味と酸味のバランスが絶妙。ラム特有の魅力をもちながら、カクテルの邪魔をせずにおいしさの底上げをしてくれることが、世界中のバーテンダーから愛される理由です。事実、どんなフルーツカクテルを作っても、最良のパートナーになってくれますね」(海老沢さん)

 

一方、ホワイト以外の「バカルディ」に関しては、豊かな香りを楽しむために、まずはストレートで。グラスに注いで空気に触れさせ、舌の上で転がしながら香りの広がりを感じるのがオススメとか。その次は、オンザロックやソーダで割るハイボールなど、ウイスキーのように楽しむといいそう。

↑エイジドラムの新作「バカルディ クアトロ」を楽しむ海老沢さん。ロックグラスを用意し、まずはストレートで色と香りを楽しむのがオススメとか

 

ではこの飲み方、今回の「バカルディ クアトロ」も同様でしょうか?

 

「はい。特に『バカルディ クアトロ』は、冷たいハイボールに適したエイジドラムだといえるでしょう。というのも、4年という熟成年月が、軽すぎず重すぎないボディ感なんです。もっと熟成させた『バカルディ』もあるのですが、こちらは風味の個性が強いため、ストレートやロックがオススメで、割るのはもったいないかなと。その点『バカルディ クアトロ』はちょうどいいフレーバーで、ハイボールにしても食事とよく合います」(海老沢さん)

 

1. まずは“オンザロック”で味と香りを楽しんで

これはなんとも絶妙なおいしさです。バニラやキャラメルを思わせる甘い香りがあり、口当たりはまろやか。味わいはどっしりしていていながらも、氷で冷たくキリッとしてサラッと流れていく抜け感も。余韻で残るロースト感もたまりません。この香ばしいニュアンスが樽熟成によるものでしょう。つっかかりがなくスムースで、ボリュームのある香りは飲みごたえも十分。こうしてちびちび楽しむ夜も最高だと思います。

 

↑冷やしたグラスに大きな氷を入れ、ラムを氷にかけるように注いでステア(バースプーンやマドラーなどでかき混ぜる)。混ぜたぶんだけ加水されて香りも開きますが、やりすぎると味が薄まるため、お好みで調整を

 

2. イチオシは夏にぴったりの“ハイボール”!

ラム特有の甘やかさと、そのフレーバーに寄り添う樽熟成のふくよかな趣き。ソーダの爽快さと原酒の力強さが調和した、飲みごたえの十分なラムハイボールです。

 

↑キンキンに冷やしたグラスに大きめの氷を2~3個入れ、「バカルディ クアトロ」と炭酸水を1:3の割合で注ぎます。コツはガスが抜けないように、ソーダはグラスのふちに沿ってやさしく注ぐこと。レモンやライムはなくてもOK

 

3. “モヒート”でも!

ラムの甘みにシロップの甘さが調和し、ミントのグリーンなアロマ、ライムのフレッシュな酸味がひとつに。ソーダの爽快感がシュワっと弾けて脳内までキリッと。そしてたっぷり入ったクラッシュドアイスの冷たさも相まって、全身が清涼感で満たされます。

 

↑ミントをパンと叩いて香りを開かせ、冷やしたグラスへ。液体の分量は、ラム45ml、ライムジュース15ml、シロップ15ml。ここで30mlだけソーダを入れて15回ほどペストル(専用の混ぜ棒。すりこぎ棒やスプーンでも代用可)でミックス。クラッシュドアイスを充填し、仕上げに再度ソーダを90ml程度注いで完成です

 

「クアトロ」と「スペリオール」をモヒートで飲み比べたら……

「バカルディ クアトロ」のモヒートは、クールで甘酸っぱいタッチに熟成ラムの深みがプラス。スカッと広がる爽快感にリッチなニュアンスが加わり、少々大人な仕上がりです。「バカルディ スペリオール」は昼の炎天下で、「バカルディ クアトロ」は陽が落ちたあとのチルタイムによく合いそうと思いました。

 

万能性が高く、陽気でワイルド。今夏の家飲みやアウドドアに!

最後に、「バカルディ クアトロ」にオススメのペアリングを聞くと、食事ならジューシーな肉がいいと言います。それは、ラムが油分をリセットさせてくれるからだとか。スイーツは全般に合いますが、オススメは甘香ばしくて、ちびちび楽しめる麦チョコ。また、意外なところで和菓子にも合うそうです。なかでも最近発見したのが、水羊羹との相性のよさ! 「バカルディ クアトロ」の適度な熟成感と、重すぎないサラッとしたタッチが、水羊羹のように清涼感のある和菓子とベストマッチなのだとか。

 

甘やかな香りと味をもち、熟成感もあるので飲みごたえも十分。それでいて重すぎず、価格も値ごろな「バカルディ クアトロ」。炭酸で割るハイボールやモヒートにも最適で、きわめて万能なスピリッツだと実感しました。陽気でワイルドな要素もあり、この夏の家飲みやアウトドア飲みにもオススメな存在感。ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

 

「バカルディ クアトロ」の購入はこちらへ
https://www.amazon.co.jp/dp/B07G4NFPMM

 

【店舗情報】

SCREW DRIVER

1997年にオープンした、吉祥寺駅から徒歩5分の場所にあるラム専門のバー。キューバ革命以前の「バカルディ」など、開栓がためらわれる希少ボトルも多数。現代のラムにつながるストーリーを紐解きながら、至福の一杯を楽しめます。

・所在地:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-20-15 東永ビル 4F
・営業時間:17:00~翌1:00
・定休日:なし
https://screw-driver.com/

※緊急事態宣言下の営業については、ホームページを確認してください。

 

写真/湯浅立志(Y2)