グルメ
2016/9/18 15:30

ハンドメイドバーガーの醍醐味がここに! 味も雰囲気もあたたかな港北ニュータウンの「Roller Coast」

ハンバーガーストリート・松原好秀の「週末はハンバーガー」 「Roller Coast」 (横浜・中川)

 

週末恒例のハンバーガーショップめぐり。都心を離れ、郊外にちょっと足を延ばせば、こんなゆったり広い店に出合える。横浜・港北ニュータウンの中川駅そばにある「ローラーコースト」がその好例である。

 

バンズとパティは店の手づくり

まさにアメリカのロードムービーにでも出てきそうな店だ。天井から下がる電球色の蛍光灯、シーリングファン。Pタイル張りの床の上には、折りたたみ式の椅子や背なしの長いベンチが並ぶ。食堂というより「学食」とでも呼ぶべき、ちょっと変わった店である。

 

ガランと大きなその店内は42坪、60席の広さ。立食パーティーなら100人まで可能という、なかなかの大箱だ。どこかの企業持ちの店ではない。オーナーは個人。店主・大仲さんは、まだ20代のうちにこの店を始めた。

↑殻ごとバリバリ食べられるバナメイエビが6尾乗った「ガーリックシュリンプ」(680円)。週末は生ビールでグイといきたい

 

都内の老舗ダイナー叩き上げの実力者である大仲さん。古巣の影響を強く受け、できる限り「手づくり」することを決意した。パンはバンズからサンドイッチ用のライ麦パンまで、全3種を毎日オーブンで焼いている。パティも自家製。肉屋が挽いた挽肉と店で手切りにした肉とを合わせて成型し、直火のグリラーでグリルしている。

↑「ドライベジバーガー」(1080円)。野菜はパプリカ、ズッキーニ、アスパラほか8~9種類。5つの部位から作るコリッと硬めなパティの上にスイスチーズがとける

 

バーガーメニューは全9品。当初、ベジタリアン向けに肉なしで出していたという「ドライベジバーガー」は、天日干しにした野菜8~9種類が乗る一品で、今では店の看板メニューだ。かぶり付けば自家製バンズの「もちり」と沈み込むような弾力。同じく自家製の120グラムパティはコリコリとけっこうな粗挽き。広い店内に近所の主婦や子供たちが集まる姿が温かな、地域に愛され、親しまれる店である。

 

― shop data ―

所在地:神奈川県横浜市都筑区中川1-20-18

アクセス:横浜市営地下鉄ブルーライン 中川駅歩2分

オープン:2009年12月26日

営業時間:平日・土曜/11:00~23:00、日曜・祝日/ 11:00~22:00

定休日: 火曜日(要確認)