カスタムサラダ専門店として2014年に東京で産声をあげた「クリスプ・サラダワークス」は、現在、都内を中心に20店舗を展開。“熱狂的なファンをつくる”というミッションを掲げるとともに、飲食業界をテクノロジーで変えるフードテックをけん引するべく、サラダのサブスクやレジ会計がないサラダピックアップストアなど新たな分野にも果敢に挑戦しています。
そんな同社が東京を飛び出し、全国展開の先駆けとして選んだのは、舌の肥えた関西人が多く利用する大阪駅です。
どんなカスタムサラダが食べられるのか想像力を掻き立てられるシンプルな店内
どこで食べようか迷うほどに居酒屋やカフェが軒を連ねる阪急三番街に出店した「クリスプ・サラダワークス」。カラフルなカット野菜が並べられているといっても、冷蔵庫の中身をガラス張りにして見せているだけで、どんなサラダが食べられるんだろう、いやその前に何のお店?と気になりすぎるシンプルな外観。
CRISP(カリカリ)SARADA(サラダ)WORKS(働く)とはなんぞや?と店名も気になる!
ブランドカラーの緑を取り入れた店内は、大きなテーブルがあるだけのこれまたシンプルな作り。狭い店内であっても、小さいテーブルを数個配置したほうがイートインしやすいイメージがありますが、あえて大きなテーブルを置いたのには理由があります。
おいしいものを食べると「これおいしい!」と誰かと共感したくなりませんか?
そんなとき、たまたま隣に居合わせた人と会話が弾むように、お店とお客様だけでなく、お客様同士もつながってほしいという思いから大きなテーブルを一つ配置したのだそう。
注文方法は3通り!キャッシュレス決済でスマートに
ITがキーワードの同社。モバイルオーダーやキャッシュレス決算を駆使した3通りの注文方法があるんです。
【決済方法その1】店頭でカスタムサラダをオーダー
レジで注文後、席につくといったカフェスタイルの場合、店員さんにオーダーをして、支払い方法を選ぶのが一般的。クリスプ・サラダワークスの場合は奥のキッチンで働くスタッフは見えるものの、レジらしきものも見当たりません。
実は、入口すぐのカウンターはめ込まれているタッチパネルで注文するんです。最初に電話番号を入力。次の画面で、スタッフと相談したい人、自分でカスタムサラダを作りたい人といった項目があるので、カスタムサラダのオーダー方法に不安がある人はここで選びましょう。あとは画面の指示通りにサラダをカスタマイズするだけでOK。決済方法を選び、TOUCHと書かれているところで決済すれば完了です。
電話番号を入力する理由やサラダの選び方はのちほどご紹介します。
【決済方法その2】CRISPのアプリで事前オーダー&決済
「CRISP APP(アプリ)」をインストールすれば、カスタムサラダのオーダーと決済がスマホで完結。あとは指定した時間にカスタムサラダを取りに行くだけ!カスタマイズの種類が豊富なので、ゆっくり選びたい人はこの方法がベストですね。
【決済方法その3】シグネチャーサラダをQRコードで決済
注文している時間がもったいない、今すぐサラダを食べたい、もしくは優柔不断だからオススメをオススメされたいなんて人にうってつけの決済スタイル。
クリスプ・サラダワークスのスタッフが全力で作り上げたこれぞ!黄金比率!とちょっと言い過ぎですが、オススメの素材を盛り込んだシグネチャーサラダが8種類あり、そのうちの数種類が毎日冷蔵庫にスタンバイされています。店舗奥にある冷蔵庫からお好みのサラダを取り出したら、イートインするもよし、テイクアウトしてオフィスで食べてもよし!
え?決済はどこで?と思いますよね。サラダについているQRコードを読み込んでスマホで決済すればOK。どこででも決済できちゃうんです。これぞ次世代スタイル!
27種の素材から作るメインディッシュになるカスタムサラダ
カスタムサラダは、ベースの野菜(ロメインレタス、ほうれん草、ワイルドレタス(雑穀米入り))から2種類選び、次に24種類あるトッピングから4つと8種類あるドレッシングの中から2種類選びます。もっともりもり食べたい場合は追加トッピングもOK。一つトッピングを追加するごとに加算されるシステムです。
シャキシャキ食感を楽しんでもらうため、野菜はすべて店内でカットしています。火を通すチキンやハムもすべて店内調理。味付けした豆腐は、オーブンでじっくり焼き上げロースト豆腐に、鶏むね肉はオリジナルソースでマリネしたものを丸一日寝かせ、自家製ハムは、2時間じっくりコトコト煮込むなど、一つ一つのトッピングを丁寧に仕上げているのもポイント。注文を受けてからサラダを仕上げるので、鮮度も抜群です。
スプーンで食べるサラダは約400gもの野菜を摂取できる
店内で注文したサラダは混雑状況にもよりますが、15~20分ほどで完成。サラダができると、最初に登録した電話番号あてにSNSで通知されるのでピックアップ専用の棚に取りに行きます。
今回はクリスプ・サラダワークス初心者ということで、シグネチャーサラダから食いしん坊も満足感が得られるFARM BOWLをチョイス。
食べやすいように細かく刻んでいるサラダは、スプーンで食べるスタイル。雑穀米もほうれん草もグリルドチキンもアーモンドも全部一気に口の中に入れると、味の大洪水が起こるかと思いきや、それぞれの具材の味が次から次へとしっかりと感じられるんだから不思議。個人的にはスナップエンドウのシャキシャキ食感がやみつき。
チキンやコーンに味がついているので、そのまま食べてもおいしいですが、自家製ドレッシングをかければ魅惑の味変。
FARM BOWLと相性がいいキャロットチリビネグレットドレッシングは、ニンジンの甘味とタイで人気のシラチャ―ソースの甘辛バランスが絶妙で、あと引くうまさ。
食物繊維が豊富でとろっと甘いアボガドは女子に人気の果物。そのアボガドが1/2個入ってるサラダは食べ応え抜群。アボガドの甘味やトマトの酸味を楽しんでいると、カリカリと小気味いい音がすることに気づくはず。
正体は自家製クルトン。オリーブオイル、にんにく、コショウだけのシンプルな味付けながら、濃厚な味わいで、何より固さが素晴らしい!これが店名の「CRISP」の由来?!と感じるほど気持ちがいいほどのカリカリ食感。
サラダは、ダイエットや健康のためだったり、メインディッシュのサイドメニューだったり、なんとなく脇役的なイメージがありました。サラダボウルをみて感じたのが、ボウルの大きさと深さ。サラダだけでおなかいっぱいになる体験を始めてしました。
ちなみに約287万通りあるカスタムサラダを全制覇するには毎日食べても7860年かかるのだとか。そんなに長生きはできませんが、一度食べたら次はどんなカスタマイズしようかとワクワクするはず。見ても食べても驚き満載の新感覚サラダ体験をしたら、クリスプ・サラダワークスなしでは生きていられなくなっちゃうかも!?
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