グルメ
2016/10/1 20:00

立ち食いはそばだけにあらず! 安い、旨い、早いのうどん名店セレクション

GetNavi webでは、これまで選りすぐりの立ち食いそば屋を紹介してきましたが、今回は番外編として「立ち食いうどん(きしめん)」のお店をピックアップしました。「うどん」といえば讃岐系をはじめとする大型チェーン店が有名ですが、実は知る人ぞ知る立ち食い価格の名店がいくつもあります。ここでは、そば好きも納得するうどん&きしめん店を厳選してご紹介!

 

1、きしめん 寿々木屋/人形町

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澄んだつゆにプルプルの麺が絡んでたまらないうまさ!

きしめんは、モチモチと弾力ある食感が心地よい、名古屋を代表する名物。人形町「寿々木屋」は、その本場のきしめんを忠実に再現し、立ち食い価格で提供する貴重な店だ。

↑店で製麺したきしめん は、大釜でたっぷりの お湯でゆでられる。名 古屋風のきしめんにこ だわった味は絶品だ
↑店で製麺したきしめんは、大釜でたっぷりのお湯でゆでられる。名古屋風のきしめんにこだわった味は絶品だ

 

同店は元々日本そば店だったが、約15年前にきしめん中心の立ち食い店に変更。店で製麺し、大釜でゆでて冷水でしっかり締めたきしめんは、プルプルの噛み応えが実にいい。

↑きしめん(380円) 油揚げ、刻み昆布、花かつ おが飾られた看板メニュー。 揚げの風味が残る油揚げはほどよい甘さで、刻み昆布の食感が心地いい
↑きしめん(380円) 油揚げ、刻み昆布、花かつおが飾られた看板メニュー。揚げの風味が残る油揚げはほどよい甘さで、刻み昆布の食感が心地いい

 

かつお節、さば節、昆布で取っただしに、名古屋直送の白しょうゆを使ったかえしを合わせたつゆは、だしのうまみが濃厚なやさしい味わい。東京のきしめんはそば用の黒いつゆを使ったものが多いが、同店はあくまでも名古屋風の澄んだつゆにこだわっている(ただし、「冷やし」はやや甘みのあるもりつゆが合うそうだ)。

↑「冷やしかきあげきし」はもりつゆを使用。麺がより引き締まっていて美味。玉ねぎ、 干しえび、さつまいもなどが入ったかき揚げもサクサクだ
↑冷やしかきあげきし(500円) もりつゆを使用しており、麺がより引き締まっていて美味。玉ねぎ、干しえび、さつまいもなどが入ったかき揚げもサクサクだ

 

店の一番人気は基本の「きしめん」。つゆと麺のおいしさをシンプルに味わえる一品だ。常連客はこれに思い思いのトッピングをのせて楽しむ。

↑人気のトッピング「かき 揚げ天」(130 円)。ほかにいか天やえび天、なす天、ピーマン天などもあり、揚げも のは充実している
↑人気のトッピング「かき揚げ天」(130 円)。ほかにいか天やえび天、なす天、ピーマン天などもあり、揚げものは充実している

 

これほどの本格きしめんがほぼワンコインで味わえるのはうれしい限り。そば派、うどん派を問わず、「寿々木屋」の名はぜひ覚えておきたい。

 

 

2、麦の城/大森

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関西風うどんのおいしさを大森駅前で思いっきり堪能!

「麦の城」は、かつて蒲田で「立ち食いうどんの名店」といわれた「めん亭」の味を継承する店だ。だしは昆布のうまみ、風味を全面に出し、かつお節とさば節で味を調整。かえしに薄口しょうゆを使ったつゆは透明度が高く、口に含むと甘くマイルドながら濃厚さを感じる味わいだ。

↑すだちと野菜のかすうどん/温(580円) カリカリに揚がったホルモンは噛めば噛むほどうまみ があふれ出す。すだち をかけて食べれば香りも爽やか
↑すだちと野菜のかすうどん/温(580円) カリカリに揚がったホルモンは噛めば噛むほどうまみがあふれ出す。すだちをかけて食べれば香りも爽やか

 

麺も大阪風で、柔らかいがしっかり弾力があり、満足度は高い。麺の大盛り無料サービスも見逃せない点だ。さらに同店でうれしいのは、関西でおなじみの「かすうどん」が食べられること。

↑しゃきしゃきサラダのぶっかけうどん(520円) うどんとたっぷりの野菜に、シーザーサラダドレッシングと粉チーズをかけて食べ る。めんつゆとドレッシング、温玉が一体化したうまみがすごい
↑しゃきしゃきサラダのぶっかけうどん(520円) うどんとたっぷりの野菜に、シーザーサラダドレッシングと粉チーズをかけて食べる。めんつゆとドレッシング、温玉が一体化したうまみがすごい

 

「かすうどん」とは牛ホルモンを素揚げしたもので、ホルモンの脂の甘み、うまみがつゆに溶けて、もだえるほどおいしい。同店ではこれに、ねぎやみょうが、水菜を入れてさっぱり仕上げている。一度その味を知れば、今後大森に仕事で寄るときはテンションが上がるはずだ。

 

 

3、おにやんま/五反田

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本格派のなかの本格派! 超こだわりの讃岐うどん

「おにやんま」は、ピーク時を外した時間帯に行っても人が並んでいる。同店の魅力は素材にとことんこだわっていること。小麦粉はもちろん香川県産。しょうゆ、揚げもの用の天ぷら粉も、香川から取り寄せている。

↑とりちくわ天ぶっかけ(490円) とり天とちくわ天がのったボ リューム満点の一品。うど んは強力なコシと表面のプルンとした弾力が魅力だ
↑とりちくわ天ぶっかけ(490円) とり天とちくわ天がのったボリューム満点の一品。うどんは強力なコシと表面のプルンとした弾力が魅力だ

 

製麺は店舗の2階で日に何度も行う。打った麺が2時間で使い切れるように製麺する量を調整しているため、いつでも打ちたてで小麦の香り豊かなうどんが味わえるのだ。

↑肉うどん/温(530円) 、いりこだしと肉汁の味の相性が抜群。濃すぎない肉の味付けもいい
↑肉うどん/温(530円) いりこだしと肉汁の味の相性が抜群。濃すぎない肉の味付けもいい

 

人気メニューは「とりちくわ天ぶっかけ」。中太の麺をすすると口の中にいりこの香りがふわっと広がり、シコシコしたうどんを噛みしめると、だしの香りに負けない小麦粉の甘みが広がる。また、トッピングのとり天、ちくわ天も絶品。特にとり天はしょうがじょうゆの下味が食欲をそそる。厚めの衣もサクサクしてたまらない食感だ。

 

 

4、UDON BUZEN/新橋

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新感覚の豊前うどんは麺の弾力とのどごしが魅力!

「UDON BUZEN」は、福岡県北部の「豊前うどん」を提供するファストうどんの店。2014年1月に新橋に登場し、ビジネスマンを中心に高い評価を集めている。豊前うどんは東京のうどんよりやや細め。讃岐うどんほどコシは強くないが、噛むと適度な弾力があり、ツルツルプルンとしたのどごしが楽しめる。

↑とりごぼう天うどん(550円) 細麺に黄金色のつゆが絡み、 国産ごぼうの食感が相まっ てたまらないうまさ。夏は冷やしの「とりごぼう天ざる」もオススメだ
↑とりごぼう天うどん(550円) 細麺に黄金色のつゆが絡み、国産ごぼうの食感が相まってたまらないうまさ。夏は冷やしの「とりごぼう天ざる」もオススメだ

 

つゆはかつお節と数種類の魚介から取っただし、北九州の特製しょうゆなどを使用。つゆの色は美しい黄金色で、口に含むとだしのまろやかな風味と甘みが広がる。

↑「究極の肉うどん」は国産黒毛和牛の牝牛肉をぜいたくに使用。肉はだしだけで炊 いて徹底的にアクを取り、素材のうまみを引き出した
↑究極の肉うどん/Sサイズ(860円) 国産黒毛和牛の牝牛肉をぜいたくに使用。肉はだしだけで炊いて徹底的にアクを取り、素材のうまみを引き出した

 

オススメは「とりごぼう天うどん」。しょうがなどで下味をつけた鶏の天ぷらがジューシーだ。冷やしのざるうどんも同店のウリで、こちらは押し返すような麺の弾力が存分に楽しめる

 

 

5、そこそこ/府中本町

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市場の新鮮食材で作る味は“そこそこ”どころか超絶品!

市場内の食堂は、食のプロたちが集うため、期待値がグンと上がる。府中市の卸売市場「大東京卸売センター」にある「そこそこ」は、その期待に違わぬうまさと評判の店だ。うどんはプルプル食感の市販されていない特製冷凍麺。温かけのつゆはかつお節などから濃厚なだしを取り、やや甘めで文句なしにうまい。だが、特筆すべきはその上のトッピングだ。

↑牛すじカレーかき揚うどん(600円) 牛すじのうまみたっぷりのカ レーうどんに、カラッと軽い 揚げ上がりのかき揚げを トッピング。〆のご飯が欲しくなる
↑牛すじカレーかき揚うどん(600円) 牛すじのうまみたっぷりのカレーうどんに、カラッと軽い揚げ上がりのかき揚げをトッピング。〆のご飯が欲しくなる

 

例えば名物「牛すじカレーうどん」は、20㎏のルーを作るのに4㎏の牛すじと2㎏のアキレスを使い、牛のうまみが驚くほど濃厚。天ぷらも、作り置きせずに揚げたてを提供している。

↑鶏天うどん(470円) 三軒隣りの鶏肉店から仕入れた鶏胸肉を使用。鶏天は店の人気 No.1トッピングだ。
↑鶏天うどん(470円) 三軒隣りの鶏肉店から仕入れた鶏胸肉を使用。鶏天は店の人気No.1トッピングだ。

 

なお、うどん・そばのほか、平飼卵の味玉を使った親子天丼などご飯ものも充実。新メニューの開発にも余念がない。その魅力は“そこそこ”どころか、なかなかのものである!

※価格やメニューは変更されている場合があります。