グルメ
2022/5/13 17:00

希少なコーヒー豆から贅沢に抽出! UCCのこだわりを結集した「ORIGIN BLACKルワンダ&ブラジル」を食のプロはどう判定したか?

数量限定で発売中の「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル」。豆や産地にこだわってきたUCCのコーヒー作りに関するノウハウを結集した、無糖タイプのリキャップ缶シリーズ「ORIGIN BLACK」待望の第3弾です。

 

そのノウハウとこだわりが生み出す味わいや香りとは? フードアナリストとしてバリスタや焙煎士といったスペシャリストに取材を重ね、コーヒーのトレンドを追ってきた筆者が、実際に飲んでチェック、さらにその味わいや香りを生み出す要素に迫ります。

UCC ORIGIN BLACK ルワンダ&ブラジル リキャップ缶 275g

豆は、グリーンアップルのような明るい酸味が特長のルワンダ「フイエマウンテン」と、好バランスなブラジル「エスピリトサント」を採用。フルーティーな香味と豊かなコクを両立させた。

 

価格以上の価値があり、レギュラーコーヒー好きも納得できるおいしさ

まずは総評から。「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル」は高品質で希少な豆の贅沢な風味を感じられ、1本275gで希望小売価格が税抜178円と、価格も少々プレミアムですが、それ以上の価値を感じさせてくれると、断言したいと思います。

 

キャップを開けて最初に受けた印象は、香り高さ。これまでの缶コーヒーにはあまりなかった、フルーティーで明るいアロマは、驚きともいえる体験をもたらしてくれます。また、このフルーティーさは上品な酸味となって、おいしさにも寄与。トップ、ミドル、アフターと時間とともに抜けていく味わいの中に、酸味が甘味や苦味と調和しながら立体的な厚みやエレガントな余韻を醸し出します。

 

それは、手軽な缶コーヒーが叶えてくれるプレミアムな時間。キャップを開けた瞬間、鮮明な香りに驚かされ、ひと口含めば堂々としたコーヒー感と、上品な風味でいっぱいに。目覚めの朝、昼間のリラックスやリフレッシュ、夜のチルタイムなど、すべてのコーヒータイムに寄り添い、ささやかな贅沢感を感じさせてくれるでしょう。

 

普段から缶コーヒーを愛飲している人はもちろん、「缶コーヒーの味は物足りない」と感じている人も、ぜひお試しを。レギュラーコーヒーの愛好家も納得できる缶コーヒーが、「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル」なのです。

 

くっきりと香り立ち、上品な果実味が華やぐおいしさ

では具体的に、香り、コク、苦味、酸味といった味わい、飲んだ後に口のなかで広がる余韻など項目ごとの評価をお伝えしていきましょう。

 

【香り】明るくフルーティな香りがくっきりと香り立つ!

第一印象として驚いたのは、香りがくっきりと際立つこと。ローストされた香ばしさのなかに、早熟の果実を思わせる明るいフルーティーなニュアンスがあり、それらがくっきり鮮明に感じられます。

 

この芳醇な香りを楽しませてくれるのが、広口のリキャップボトル。一般的な缶コーヒーより口が広いため、立ち上がる香りがダイレクトに届き、鼻孔でめいっぱい感じられるのです。

↑豊かな香りをしっかりと感じさせてくれる広口設計のボトル

 

【コク・苦味・酸味】リッチなコクがありながら酸味と苦味のバランスが秀逸

ほんのりと甘さが感じられリッチなコクがありながら、飲み口はスムーズで、実に華やかです。苦味は強すぎず浅すぎずちょうどいいビター感で、深みはあっても飲み疲れることはありません。これは軽快かつ爽やかな酸味が絶妙なバランスで仕上げられているからでしょう。

 

個性がありながらも派手すぎず、メリハリの利いたおいしさに仕上がっているのは、コーヒー豆の選定やブレンドなどによるところが大きいでしょう。缶の前面には「ルワンダ フイエマウンテン51%/ブラジル49%使用」と割合まで記載されており、豆やブレンドに対する並々ならぬこだわりを感じます。

 

・ルワンダ フイエマウンテン……51%

グリーンアップルを思わせる、明るいフルーティーな酸味が特長で、本商品ではルワンダ輸出規格における最高等級豆(ルワンダA1)を使用。また、UCCでは農園の開拓から品質向上まで、生産支援や農事指導を10年以上継続して行っています。

・ブラジル エスピリトサント……49%

ナッツのような風味とやわらかな甘みが調和した、バランスの取れた味わいが特長。コーヒーの品質向上や生産者の意欲向上を目的に2001年から始まった、「UCC品質コンテスト」の2019/20コンテストにおける入賞ロットを一部使用しています。

 

この2種類の豆の個性を最大限に引き出しているのが、UCC独自の焙煎とブレンドの技術です。コーヒー豆を産地や銘柄ごとに最適な焙煎度でローストしてからブレンド。そのうえで、挽きたてのコーヒーを天然水100%で2温度帯に分けて抽出します。

これにより、上で味わったような、コーヒー感やコクは残しつつ、グリーンアップルのような明るい酸味を持つルワンダの特長を生かした、フルーティーな味わいとなるのです。

 

【後味】クリアなキレとフルーティな香りで心地良くも満足感が高い

上品な華やかさは、アフターフレーバーにも健在。クリアなキレによって余韻はすっきりしており、フルーティーな香りとも相まって、飲んだあとの心地よさや満足感をもたらします。

 

こうした「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル」の上品でプレミアムな味わいが完成した背景には、いったい何があるのでしょうか?

 

在宅時間の増加で誕生したプレミアムなボトル缶コーヒー

「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル」が発売された背景には、コーヒーに求められる市場の変化があります。もともと「UCC ORIGIN BLACK」は2021年5月にブランドが立ち上がり、「UCC ORIGIN BLACK ブルーマウンテン&モカ リキャップ缶275g」が期間限定で発売。シリーズ第1弾として好評を博しましたが、こちらは以前より増えた在宅時間を、より上質なものにしたいという消費者ニーズから誕生しました。

 

それは、喫茶店で提供されるようなおいしいコーヒーを、自宅でも楽しみたいという声。コーヒーを豆から選ぶ人が増え、家でレギュラーコーヒーを飲む機会が増えるなか、そのニーズに応えるクオリティの高いボトルコーヒーという形で誕生したのが「UCC ORIGIN BLACK」なのです。

↑シリーズの第1弾が「UCC ORIGIN BLACK ブルーマウンテン&モカ リキャップ缶275g」(左)。2021年11月には、同「ブルーマウンテン&キリマンジァロ」(右)が期間限定発売。希少な豆を掛け合わせた特別なおいしさに加え、産地とのストーリーやステナビリティに一層こだわったのが、今回の第3弾です

 

ブランドの開発担当者に消費者の反応を聞いたところ、評価は上々とか。SNSでは「このシリーズが好き」「いままでにないおいしさ」などの声とともにファンが拡大しており、「UCC ORIGIN BLACK」シリーズはプレミアムなボトル缶コーヒーという、独自のポジションを築いています。

↑UCCが、コーヒーにこだわりをもつ層に対してヒアリングを行ったところ、過去商品も高い評価を獲得。今回の「UCC ORIGIN BLACK ルワンダ & ブラジル リキャップ缶275g」も待望の新作ということで、大きな話題となっています

 

新しいプレミアムな缶コーヒーの誕生

アフリカのルワンダと、南米のブラジル。2つのコーヒー聖地が互いの魅力を引き出し合い、酸味、苦味、甘味などを調和させた、新しいプレミアムな缶コーヒー。フルーティーな香りと酸味、そして心地よい苦みとコクは、キャップを開閉し口に運ぶたびに、ひと口目のおいしさを楽しませてくれるでしょう。ぜひ試してみてください。

 

UCC ORIGIN BLACK ルワンダ&ブラジル リキャップ缶 275g

 

撮影/湯浅立志(Y2)