グルメ
立ち食いそば
2016/10/10 18:00

大規模「立ち食いそば」チェーンの本命店5選ーー各店の真髄を味わうべし

GetNavi webでは、これまで数々の立ち食いそば店を紹介してきましたが、多店舗展開の大規模チェーンの存在も忘れてはなりません。そこで今回は、チェーンのなかでも特に評価の高い店をピックアップし、味、コスパともケタ違いの「鉄板メニュー」をお教えしていきます。

 

ゆで太郎 西五反田本店/大崎広小路

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■そばの香りが体感できる直球勝負の鉄板メニュー

「良い品質のそばを普通の半額で提供する」というコンセプトで誕生した「ゆで太郎」は、創業20周年の2014年に150店舗を達成。2015年9月末で170店舗を展開する。

↑もりそば(320円) そばをつゆにつけすぎない のが、香りを楽しむコツ。 海外の契約農家から仕入れることで、高品質と低コストを両立している
↑もりそば(320円) そばをつゆにつけすぎないのが、香りを楽しむコツ。海外の契約農家から仕入れることで、高品質と低コストを両立している

 

「ゆで太郎」の鉄板メニューであり、同社が最もこだわるのは「もりそば」だ。中国内モンゴルとカナダの契約農家が作るそばの実を製粉し、それをオーストラリア産の強いコシのある小麦粉と同割で合わせる。そこにさらに石臼挽きのそば粉を加えた粉を各店舗で製麺、ゆでたてで提供している。

↑肉南蛮そば(520円) 豚肉、ねぎ、ごぼう入りで味も食感も抜群。備え付けの輪切り唐辛子 を入れるとさらにうまい
↑肉南蛮そば(520円) 豚肉、ねぎ、ごぼう入りで味も食感も抜群。備え付けの輪切り唐辛子を入れるとさらにうまい

 

だしはかつお本枯節、さば節、宗田節から1日に3~4回引く。かえしには銚子のしょうゆ、流山の本醸造みりんを使い、江戸そばの辛めのつゆを少し甘めに調整。このつゆにもりそばを少しつけて一気にすすると、強烈なそばの香りに襲われる。この香りをわずか320円で味わえるとは衝撃的だ。

↑2.挽きたてのそば粉で毎日何度も製麺。本当の「挽きたて、打 ちたて、ゆでたて」が食べられる
↑挽きたてのそば粉で毎日何度も製麺。本当の「挽きたて、打
ちたて、ゆでたて」が食べられる

 

常連客はこのうまさを知っており、同店では「もりそば」、「大もりそば」が常に人気ランキングの上位に入っている。「ゆで太郎」の真髄を知るために、まず押さえておくべき一品だ。

 

笠置そば 深川店/門前仲町

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■海の幸が盛りだくさんのかき揚げそばが500円!

「笠置そば」は東京、埼玉に店を持つ中規模チェーン。フランチャイズ展開をしているせいか、店ごとに色が異なるのが特徴で、立ち食い専門もあれば、夜は居酒屋という店もある。その辺のおおらかさが面白い。現在「笠置そば」で一押しなのが「海鮮かき揚げそば」。えび、いか、小柱に玉ねぎなどが入ったかき揚げは豪華でサクサクの食感が楽しめる。

↑海鮮かき揚げそば(500円) プリプリのえび、いか、小 柱が入ったかき揚げは揚げ たて。だしのうまみが濃 厚なつゆと一緒に食べればうまさ倍増だ
↑海鮮かき揚げそば(500円) プリプリのえび、いか、小柱が入ったかき揚げは揚げたて。だしのうまみが濃厚なつゆと一緒に食べればうまさ倍増だ

 

ちなみに、今回紹介している深川店は、「笠置そば」のなかで特においしいと評判の店だ。そばはやや中太で、生麺ゆでたてで提供。天ぷらも注文が入ってから揚げている。つゆに関しても、素材は全店舗同じなのに、深川店の評価が高い。店主によれば、微妙なゆで時間やだしの管理の仕方で、味はまったく違ってくるそうだ。

↑いか天そば(430円) は身が柔らかいいか天をトッピング。つゆが浸みてしっとりした衣がおいしい
↑いか天そば(430円) 身が柔らかいいか天をトッピング。つゆが浸みてしっとりした衣がおいしい

 

吉そば 中目黒1号店/中目黒

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■だしもかえしも濃厚なつゆがかき揚げとベストマッチ

都内に14店舗を持つ「吉そば」は、「化学調味料等無添加のつゆ」にこだわる店。つゆは日高昆布、かつお節、宗田節、さば節でだしを取り、三重県桑名の本醸造しょうゆで作ったかえしを合わせて作る。関東風と関西風の中間的な濃さのつゆで、やや太めのゆで麺と相性が抜群だ。

↑かき揚げそば(380円) 玉ねぎ、にんじん、春菊の かき揚げをトッピング。野菜 の甘みがつゆに移って、そば全体もおいしく食べられる
↑かき揚げそば(380円) 玉ねぎ、にんじん、春菊のかき揚げをトッピング。野菜の甘みがつゆに移って、そば全体もおいしく食べられる

 

同チェーンの鉄板メニューは、野菜がギッシリ詰まった「かき揚げそば」。国産野菜の甘みが辛めのつゆとよく合う。このほか、揚げもののトッピングが18種類と豊富なので、かけそばの券を買って自由にトッピングを楽しむ人が多いという。ちなみに、今回紹介した中目黒の1号店には同2号店が隣接している。この2店舗は「吉そば」のなかで、特においしいと評判だ。

↑おにぎりセット(510円) そばのトッピングをごぼう天、かき揚げ、コロッケのなかから選べる。
↑おにぎりセット(510円) そばのトッピングはごぼう天、かき揚げ、コロッケのなかから選べる

 

名代 富士そば 恵比寿駅前店/恵比寿

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■味の変化とシコシコ食感が楽しめる冷そばが人気

70年代から人気を博す「富士そば」は、立ち食いそば店の代名詞的存在。そんな同店は最近さらにうまくなったと評判だ。そばは生麺ゆでたてで、やや細めの麺にはしっかりコシがある。つゆは「富士そば」特製の削り節のだしとかえしと合わせたもの。だしが豊かに香り、しょうゆの味を立たせたつゆは、歯応えのある細麺にとてもよく合う。

↑冷やし特撰富士(450円) 油揚げ、揚げ玉、 かにかま、わかめ、 温玉などをトッピング。 温玉からトロリと出る黄身 が食欲を激しく刺激する
↑冷やし特撰富士(450円) 油揚げ、揚げ玉、かにかま、わかめ、温玉などをトッピング。温玉からトロリと出る黄身が食欲を激しく刺激する ※10~3月は温かいそばのみ提供

 

「富士そば」の夏の鉄板メニューは「冷やし特撰富士」。揚げ玉や油揚げなど具だくさんで、味の変化が楽しく、あっという間に完食となる。なお、恵比寿駅前店の隠れ人気メニューは「コロッケそば」。つゆが浸みたコロッケが絶妙で、店長も一時期まかないで毎日食べるほどハマったとか。こちらもぜひ試したい一品である。

↑一枚肉を使い、甘めの味つけで卵ふわふわのかつ丼も看板メニュー。ゆで野菜(右/ 100 円)を付ければ、よりヘルシーだ。
↑一枚肉を使い、甘めの味つけで卵ふわふわのかつ丼(左/490円)も看板メニュー。ゆで野菜(右/ 100 円)を付ければ、よりヘルシーだ。

 

越後そば 東京店/東京

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■ふのりを使ったそばのコシとのどごしが魅力的

「越後そば」は都内を中心に10店舗を展開。特徴はつなぎにふのりを使ったそばで、コシとのどごしのよさには定評がある。なかでも東京駅地下街にある東京店は、近隣のビジネスマンや旅行客などで大賑わい。1日に700〜1000人が訪れるそうだ。

↑越後セット/おにぎり、いなり付き(610円) かき揚げは玉ねぎ、にんじん、青ねぎ入り。 揚げたてはカリッとしており、つゆに浸すとつゆのうまみが増して味の変化が楽しめる
↑越後セット/おにぎり、いなり付き(620円) かき揚げは玉ねぎ、にんじん、青ねぎ入り。揚げたてはカリッとしており、つゆに浸すとつゆのうまみが増して味の変化が楽しめる

 

そばは客の入りを見ながら少しずつゆで置く。客の回転が早いため、ほぼゆでたてに近いおいしさだ。つゆに使うだしはさば節とかつお節のブレンドで、豊かなコクとほのかな酸味がある。

↑ちくわ天そば(430円)、青のりをまぶして揚げたちくわ天ののりの風味がたまらない。 ふんわり揚がった衣は、ほの甘くてこれまた美味!
↑ちくわ天そば(430円) 青のりをまぶして揚げたちくわ天ののりの風味がたまらない。ふんわり揚がった衣は、ほの甘くてこれまた美味!

 

一番人気の「越後セット」はかき揚げ天そばにおにぎりといなり寿司が付く。大きめのかき揚げは、キャノーラ油を使ってカラッと軽く揚がっている。また、お昼を食べにくるJR職員などに人気というのが、カレーそばやカレーうどん。かなりスパイシーな味わいで、だしの風味との相性が抜群だ。

 

※価格やメニューは変更になっている場合があります。