デジタル
2017/1/15 11:00

最先端すぎるゴミ箱が登場! 「なぜこんな奇妙なものを作ったの?」と世界が騒然

家庭ゴミは、生活の質が如実に反映される部分。誰かに見られたら、健康的な食生活を送っているのか、在宅時間が長いのか、何人家族なのか、環境問題に関心があるのかなどが一発でバレてしまいます。

 

つまりそれは、生活が変わればゴミの傾向も変わるということ。そこに着眼したのが、フランスのUZER社。生活習慣を劇的に改善してくれる、画期的なガジェットが発売されました。

 

買い物リストまで作ってくれるゴミ箱が登場!

UZER社が79ユーロ(約9640円)でプリオーダーを受け付けている「Eugene」は、バーコードスキャナ付きのスマートデバイス。

 

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ゴミを捨てる前にバーコードをスキャンすることで、燃えるゴミとリサイクルゴミを一瞬で分別してくれるのです。しかも、ちゃんとリサイクルしたらメーカーからポイントがもらえるので、リサイクル意識を高めてくれます。

 

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これは、ゴミの分別が苦手と言われるフランス人のために開発されたので、分別がそれほど苦手じゃない日本人からしたら「その機能って必要?」と思うかもしれません。

 

しかし、機能はそれだけではないのです! アプリと連動することで、ゴミの傾向から自分の生活に必要な栄養を分析してくれます。さらに、ユーザーの消費傾向を分析して、おすすめの買い物リストを作成して気に入ったら注文できる機能も。

 

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まさに、ゴミから生活を変えていくデバイスといえるのではないでしょうか。よく「親切とお節介は紙一重」なんて言われますが、フランスでは「分別が面倒くさい人には向いている」との声があがっています。

 

インターネット接続の便利なゴミ箱は「Eugene」だけではありません。シンプルながらユニークでデザイン性の高い日用品を販売するアメリカのSimplehuman社でも、来年の5月にスマートゴミ箱を発売予定です。

 

こちらは、ゴミの容量チェックやゴミ袋の在庫確認をしてくれ、足りなければAmazonで自動的にゴミ袋を注文する……といったことが可能。介護が必要な家族と別々に暮らす人にとっては、心強い機能ではないでしょうか。スマートゴミ箱は、今後少しずつわたしたちの生活に浸透していきそうです。

 

なんと合言葉で開閉するスマートゴミ箱も

余談ですが、同社では「ひらけゴマ!」の合言葉でゴミ箱のフタがひらいて、アラビアンナイトのワンシーンが自宅で再現できるゴミ箱(今年の3月に発売予定)も海外で話題になっています。

 

 

ゴミ箱のフタを開けるための合言葉は、「Open sesame」(ひらけゴマ)か「Open can」(ひらけカン)。

 

こちらはアメリカで「インターネットに接続する必要があるのか?」と疑問視されていて、Twitter上でも同様の意見が多いです。「なぜわざわざそんな奇妙な機能を?」「技術の無駄遣いじゃないのか?」「CES2017(世界最大の家電ショー)のなかで最もくだらないガジェットだ」など。不思議がる意見がほとんど。

 

確かに用途は限定されそうですが、知らない人に開けられたくないものがあるときにはちょうどいいかもしれません。例えば、エロ本とか使用済みオムツとか。もしくは、ひとりでいるとき無性に誰かと会話したくなる人にもピッタリではないでしょうか。

 

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そもそも、Simplehuman社のほかのゴミ箱は日本でも販売中。そのため、ひらけゴマのものもいずれ発売される可能性が高いです。

 

このゴミ箱は、現地価格で180~240ドルとかなり強気の値段設定。つまり、約2万700〜2万7600円。くだらないと言われているものの、最先端の技術が搭載されています。ユニークなゴミ箱を手に入れて、時代を先取りしてみては?