AirSelfieはクラウドファンディングの「Kickstarter」で資金を集めて開発、製品化したスマホサイズのセルフィーカメラ。スマホカバーと一体になったバッテリーケースに収納することで、スマホと一緒にAirSelfieも持ち歩けるというのが大きな特徴です。
手軽に持ち歩ける空飛ぶ自撮りカメラ
AirSelfieは、その名が示すとおり、空を飛ぶ自撮りカメラです。ドローンという呼称を使わないのは、手持ちや自撮り棒を使っての自撮りなどのひとつの進化系として存在しているから、とのこと。
実用面でも、重さが約61gなのでいわゆるドローン規制に引っかからず、基本的には許可を取らなくてもどこでも飛ばすことができます。このあたりもセルフィーカメラとしての手軽さゆえですね。
空を飛びながら撮影してくれるこうした小型ドローンのような製品はほかにもありますが、本製品の最大の特徴はスマートフォンとAirSelfieが両方収納できるスマホケースによって手軽に持ち運べるという点です。
この専用ケースは、iPhone6/6S/7対応とGalaxy S7対応の2種類を用意。どちらも1800mAhのバッテリーを搭載し、AirSelfieを収納しているときは自動で充電されます。今のところAirSelfie単体での発売は予定されておらず、いずれかのケースとセットでの販売になります。
また、スマホの収納機能がなく、12600mAhの大容量バッテリーを搭載したケースも用意。こちらはAirSelfieとのセットで3万2818円です。
「スマホと一緒になっていて普段使いのときに邪魔じゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、持ってみると見た目以上に小さく、軽いのがわかります。
操作はドローンよりもやや難しい
ここからは実際の操作方法をみていきましょう。ちなみに、AirSelfieの最大飛行距離は20m、フル充電で約3分間の飛行が可能です。
操作にはスマートフォン用の無料専用アプリを使用。スマートフォンの傾きとアプリ画面上に表示されたコントローラーを使って操作します。AirSelfieで撮影している画面はスマートフォンに絶えず送られてくるので、画面を見ながら自撮り写真を撮ることができます。
Wi-Fiが外れた場合は、その場にホバリングし続け、電池が少なくなるとゆっくりと地上へ降りてくる仕様になっています。そのため、暴走してどこかへ飛んでいったり、いきなり落ちてきたりということはないので、安心して使えます。
AirSelfieにはジャイロセンサーや気圧センサー、磁気センサー、ソナーセンサーが搭載されており、AirSelfieの傾き具合や地面からのおおよその距離などを測ることができます。
一方で、ドローンなどで搭載されているGPSや地形を認識するカメラはなく、コンパスキャリブレーションも必要としていません。つまり、ドローン特有の同じ場所に居続ける能力が弱く、飛行時間も約3分と短いためAirSelfieの操作はドローンに比べるとやや難しいかもしれません。
とはいえ、どこでも使える手軽さと20m上空から撮影するこれまでにない自撮りができるのは、かなり魅力的です。現在、オフィシャルサイト(www.airselfiecamera.com)で予約受付中で、予約販売での購入者は5月より順次発送されるとのこと。興味のある人はぜひチェックしてみてください。