デジタルやIT関連の新語は次々と生まれています。新しい言葉の意味をきちんと理解しないまま“雰囲気”で使っていると、いざ説明を求められたときに恥をかいてしまう可能性大!
そこで本稿では、これさえ押さえておけば乗り切れる重要なトレンドワード10語を、サクッと解説。最後まで読めば、意外と説明できない デジタル系新語を知ってるつもりになれますよ。
【その1】IoT
「Internet of Things」の略で、あらゆるモノがネットにつながる仕組みを指します。モノとネットがつながることで、モノにまつわる情報の取得やモノの操作が可能に。さらに情報分析により、様々な利便性の向上が期待できます。
[IoTの注目アイテム]ノバルス「MaBeee」実売価格4170円
Bluetoothでスマホとつながる単3形乾電池型のIoT機器。本機に単4形乾電池を取り付けてミニ四駆などの玩具にセットすれば、専用のアプリにより、スマホを使って制御できます。
【その2】AI
「Artificial Intelligence」(人工知能)の略で、人間の脳が行う知的な作業をコンピュータに行わせるシステムのこと。近年、自然言語認識や画像認識、音声認識分野などでAIの技術が応用されるなど、実用化が進んでいます。
[AIの注目アイテム]シャープ「ヘルシオ AX-XW300」実売価格13万2750円
音声で献立を相談できるオーブンレンジ。ユーザーの声を理解し、クラウド上の豊富なメニューからオススメを教えてくれます。「サッと作れるメニュー」など曖昧な相談にも対応。
【その3】VR
「Virtual Reality」(仮想現実)の略で、コンピュータが作り出した仮想世界に現実の人間の動きを反映させ、現実のように感じさせる技術のこと。ゲームのほか、医療や教育、軍事など、幅広い分野で活用されています。
[VRの注目アイテム]SIE「PlayStation VR PS Camera同梱版」実売価格5万3978円
PS4専用のVR機器。対応ヘッドセットを装着すると、周囲360°に3D空間が出現します。プレーヤーの頭や目の動きと映像がシンクロすることで、ゲーム世界に没入可能。
【その4】ヒアラブル
耳に装着するウェアラブル端末。音楽用イヤホンのほか、耳穴のなかに隠れる補聴器、会話を快適にするノイズキャンセリングなどの用途があります。加えて、GPS機能や心拍数など、生体情報のモニタリングなども実現可能です。
[ヒアラブルの注目アイテム]ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia Ear XEA10」実売価格2万1420円
耳に装着する完全ワイヤレスデバイス。 音声アシスタント機能との会話で、スマホによる発信のほか、メッセージの確認/返信、予定の確認などをハンズフリーで行えます。
【その5】5G
日本ではNTTドコモが中心となり2020年のサービス開始を目指す、第5世代移動通信システム。高低の周波数を組み合わせ、10 Gbps以上の高速通信を行います。通信が密集したエリアでも、4K/8K動画をストリーミング再生可能に。
[5Gの注目アイテム]ZTE「Gigabit Phone」発売未定
MWC 2017で発表された世界初の5G対応スマホ。最新プロセッサなどの搭載により、4G初期規格の最大10倍もの高速通信を実現。360°パノラマVRビデオの再生にも対応します。
【その6】Ultra HD Blu-ray
4K/60p&HDR対応の次世代Blu-rayディスク規格。解像度は従来の約4倍、輝度が約10〜100倍、色域は約2倍の超高画質映像を楽しむことが可能。国内ではパナソニックが初めて対応機器を発売し、シャープがこれに続いています。
[Ultra HD Blu-rayの 注目アイテム]パナソニック「ディーガ DMR-UBZ2020」実売価格9万880円
Ultra HD Blu-rayの再生に対応するBDレコーダー。高精細かつ立体的で滑らかな4K映像を楽しめます。「ハイレゾリマスター」機能を搭載し、映像に見合う高音質も実現。
【その7】Alexa
Amazonが提供するクラウドベースの音声認識サービス。対応端末から受信した音声をクラウド上でテキスト変換して処理し、結果を端末に戻して音声再生します。将来的には、ネット接続した家電がすべて音声操作可能に。
[Alexaの 注目アイテム]Amazon.com「Amazon Echo」実売価格179.99ドル(日本未発売)
スピーカー型の音声アシスタント。音声操作で音楽をかけたり、天気予報を聞いたりできます。7つのマイクを搭載し、部屋のどこにいても声を正確に拾い、素早い対応が可能です。
【その8】フィンテック
「Finance」と「Technolo gy」を組み合わせた造語で、IT技術を使った金融サービスを指します。SuicaやApple Payなどのモバイル決済が代表例で、導入コストを抑えられます。自動で家計簿が作れる「クラウド家計簿」もこの一種です。
[フィンテックの 注目アイテム]Money Forward, Inc.「マネーフォワード」無料(iOS、Android対応)
クラウドを利用した家計簿作成アプリ。銀行の入出金やカード履歴を基に、収支金額を各項目に自動分類します。レシートをスマホで撮影するだけで買い物の内容を反映可能です。
【その9】有機EL
「有機エレクトロ・ルミネッセンス」の略で、特定の有機化合物に電圧をかけると発光する現象を利用した発光素子。薄く軽量で曲げることもでき、テレビやスマホなどに用いる次世代ディスプレイの素材として注目されます。
[有機ELの注目アイテム]東芝「レグザ 65X910」実売価格97万1670円
日本メーカー製として国内で初となる、4K有機ELパネル搭載テレビ。専用の映像処理エンジンを搭載し、高精細かつ高輝度、広色域の臨場感あふれる映像を実現しました。
【その10】NFC/FeliCa
NFCは「Near Field Co mmunication」の略で、電子マネーカードなどに使われる近距離無線通信規格のこと。FeliCaはNFCの一種で、高速処理が行えるのが特徴。Suicaなど日本の電子マネーは、ほぼすべてFeliCaを採用しています。
[NFC/FeliCaの 注目アイテム]Apple「iPhone 7」7万8624円(128GB SIMフリーモデル)
iPhoneの最新機種。日本発売モデルにはFeliCa対応チップが搭載されており、Suica、iD、QUICPayが使える店でApple Payを利用できます。Apple Watchにも同チップを搭載。
ちなみに、IoTの関連ワードとして、MLとビッグデータもあります。
MLは「Machine Learning」の略で、人の学習能力と同様の機能をコンピュータで実現する技術。入力情報を基に学習し、自律的に法則を検出。検索エンジンや金融市場の予測など、幅広い分野で利用されています。
ビッグデータは街における人の流れや交通情報など、通常のデータベースでは扱えないほどの量と多様性を持つデータのことです。毎日膨大に生まれるデータを即時的に解析することで、ビジネスに有用な知見が得られます。
赤っ恥をかく前に、これらの言葉の意味をしっかり頭に入れておきましょう!