ジャイアントロボの無線操縦機、戦隊モノの変身アイテム、プレデターや女神転生のアームターミナル、遊戯王のリストバンドなどなど、オトコのコはなにかと手首に装着したがりがちです。そんなオトコのコの夢を叶える製品がサンワサプライから登場しました。「PDA-ARM6BK」はスマートフォンを手首に固定するためのリストバンドタイプのホルダー。4.7~5.5インチディスプレーを搭載するスマートフォンを装着可能で、手首回り60~70mmに対応します。実売価格は2200円前後です。
構造はいたってシンプル。太幅のマジックテープをリングに通してから、折り返して固定するだけ。宇宙刑事ギャバンのコンバットスーツの蒸着速度には適いませんが、腕時計ぐらいの気軽さでは装着、取り外しが可能です。スマートフォン本体はゴムバンドで固定します。類似製品の中にはハードケースに装着するものがありますが、ゴムバンドなので何回装着、取り外しを繰り返してもスマートフォン表面に傷が付く心配は少ないでしょう。
一方、背面には一面にスポンジが貼られており、また通気用のスリットが設けられています。真夏の炎天下で汗をかいても、蒸れて不快な思いをすることはなさそうですね。
装着感は意外と軽快
さて、それでは実際に装着してみましょう。まずスマートフォンをゴムバンドで固定してから、手首の上に乗せます。そしてマジックテープをリングに通して、折り返して固定すれば装着完了です。思ったより重さは感じませんね。スマートフォンリストバンドの重量が実測54g、iPhone 7 Plusの重量が実測189g、合計243gなのでたいした負荷になりません。
スマートフォンのアプリのなかには縦表示しか対応していないアプリもありますね。でもご安心ください。本製品は180度回転し、端末を縦でも利用可能です。
実際に散歩がてら利用してみたのですが、意外なほどに実用的ですね。最近のスマートウォッチには地図を表示できるものが多いですが、それとは比べものにならないほどの大画面で、周辺の地形を手元でしっかり確認できます。
文字入力は……ちょっと使いづらいですね。片手で入力するならフリック入力のほうがやはり快適。QWERTYキーボードで入力するなら、やはり両手親指でなければ快適な速度で大量のテキストを入力できません。
使い道として非常にマッチしたのが位置情報ゲーム。「ポケモンGO」や「イングレス」などで端末をホールドする必要がないので、立ち止まって操作→目的地を目指す……という繰り返しが、実にスマートにこなせます。ただし、いくらスマートに操作が行えるとはいえ、歩きながらのスマホの操作はダメですよ。
ゴムバンドの位置に注意
ただし、実用面で気になったところがいくつかあります。たとえばiPhone 7 Plusを装着した際には、どのようにゴムバンドの位置を調節してもインカメラと照度センサーをふさいでしまいました。まあゴムバンドで装着しているだけなのでセルフィーを撮りたいときは、スマートフォンを取り外せば済む話なのですが、できればゴムバンドの形状変更によって解決していただきたいところです。
ちなみに電源、ボリュームボタン、マナースイッチについては、iPhone 7 Plusではうまく避けて装着できました。ホームボタンは半分ほど隠れてしまうのですが、指紋全体を登録していれば指の先でもロック解除可能です。
ちなみに本製品を見たときに絶対にやりたいと思ったのがプレデターごっこだったのですが、残念ながら実現不可能だと言うことが判明しました。iPhone 7 Plusにサーモグラフィーカメラ「FLIR ONE」を装着しようとしたのですが、ゴムベルトがジャマで端子を奥までしっかり差し込めなかったです。むーん、無念。まあ、そもそもプレデターはヘルメット内で赤外線映像を見るんですけども。
これまで、スポーツ用として上腕にスマホを装着するためのバンドケースはありましたが、手首にスマホを装着するとその利便性は大きく向上します。ウォーキングやランニングなどのスポーツ時にアクティビティーを確認、料理している最中にレシピを確認、通勤・通学中の電車車内でつり革を握った手首で動画鑑賞などなど応用範囲は広いです。スマートフォンを手首に装着する恥ずかしさを、時代の先駆者としての喜びに変えて、ぜひご利用ください!