ニューモデルが好調のマイクロソフト「Surface Pro」ですが、6月の登場とともに周辺機器も刷新されています。筆圧検知4096段階のペンなどの実力を、Surface Proを愛用する漫画家・鈴木みそ先生にチェックしてもらいました。
筆圧検知は4096段階!動きを正確に反映
新Surface Proと各種アクセサリーの発表会に参加して、すっかり欲しくなっていただけに、今回の試用では“仕事に使えるか=漫画が描けるか”をポイントに厳しくチェックしました。まず気になるのは、「Surface ペン」の書き心地。従来の4倍も感度が高くなった効果は……正直に言うと、数字のインパクトほど、書き味は変わりませんでした。「OneNote」でメモを書くのは快適ですが、仕事で漫画を描くとなると物足りない。キックスタンドが165度まで開くようになり、描きやすい角度に設定できるだけに、“書き味”もこだわってほしかったですね。
新しい「Surface ペン」(別売1万2740円)は、筆圧検知が1024段階から4096段階に向上しました。
Surface Dialを画面に置くとリング状メニューを表示
一方、「Surface Dial」は、画面上に置いたときの安定感も抜群で、操作性は良好。少し気になったのは電源です。電源ボタンがなくオン/オフが自動で切り替わるのですが、こちらがオンになるとPCも連動してスリープから復帰。カバンの中で勝手にオンになることもあり、PCのバッテリーがいつの間にか減っていることも……。自動的に電源がオンにならない仕組みにしてほしいです。
「Surface Dial」(別売1万1653円)を画面上に置くと、リング状にメニューを表示。ペンの種類などを直感的に選べます。
「約13・5時間とスタミナが増えたのはモバイラーに福音」
最後は新しくなったSurface Proの基本スペックをチェック。こちらは、驚くほど良くなっています。まず、起動時間が速い。電源ボタンを押してから10秒程度で作業できる状態になります。また最長バッテリー駆動時間が約 13・5時間に伸びたことも好印象。スリープにして持ち歩いても、1日持つほどのスタミナで、ACアダプターを持ち歩く必要がなくなりました。細かい点ですが、モバイラーにはうれしい進化です。
マイクロソフト
Surface Pro
11万4253円(Core m3、4GBメモリ、128GB SSD)〜
CPUに第7世代のCoreシリーズを採用し、グラフィック処理などを大幅に強化。メモリは最大16GB、ストレージは1TB(SSD)まで選択できます。ディスプレイは12.3型、2736×1824ドット表示と極めて高精細です。
OS:Windows 10 Pro、画面:12.3インチ、ストレージ:128GB〜、質量:768g(m3搭載モデル)
SPEC ●オフィスソフト:Office Home&Business PremiumプラスOffice 365サービス ●サイズ:W292.1×H8.45×D201.42mm
キーストローク1.3㎜を確保した新タイプカバー
「Surface Pro Signature タイプカバー」(別売2万941円)も発売。キーストロークを1.3㎜確保し、打鍵感は良好です。
新しいヒンジ設計で最大165度開く
ヒンジ部分の設計を刷新し、最大165度まで広げられます。画面をほぼ寝かせた状態にするとペン入力がしやすくなっています。
結論!
性能:5
携帯性:5
操作性:3
アクセサリー:3
起動速度が劇的に速くなり、バッテリー駆動時間も向上。PCとしては非常に優秀です。それだけに“書き味”の進化が少なかったことは残念。ドライバーのアップデートに期待します!
Surface Proで執筆した漫画をオフィシャルブログで公開中!
鈴木みそ先生がSurface Proを使って執筆した話題の漫画「VALUおっかなびっくりはじめました」をオフィシャルブログ(http://www.misokichi.com/chinge/2017/07/valu.html)で公開中。ぜひチェックを!
【解説してくれた人】
漫画家
鈴木みそさん
Surface Pro 4を持ち歩く、ガジェット大好きオトコ。GetNavi本誌で「おひろめ」を連載中
協力:楽天市場