国内パソコンメーカーのVAIOは、人気シリーズ「VAIO S」の新型3機種を発売しました。今回発表されたのは、同社ラインナップのミドルハイに位置する「S Line」というシリーズで、画面が11.6インチの「S11」、13.3インチの「S13」、15.5インチの「S15」です。
画面解像度は全モデルでフルHDを採用しており、同社製品として初めてインテル第7世代のプロセッサーを搭載しています。また、指紋認証機能やデュアルマイク、アルミ製パームレストなど、前モデルにはなかった機能が搭載されるほか、S11の前モデルで好評だったLTEモデルがS13にも追加されました。
ここからは、それぞれのモデルの特徴と、どういう人におすすめなのかを詳しく見ていきましょう。
900gを切った「VAIO S11」はモバイルシーンで大活躍!
VAIO S11は11.6インチのフルHD液晶を搭載した軽量モデル。最軽量モデルは約840gで、モバイルPCとして高機動力を誇ります。前モデルで評判の良かったLTEモデルは本モデルでも選択可能で、モバイルルーター不要でどこでもネットにアクセスできる「ロケーションフリー」を実現しています。
VAIO S11は、軽量コンパクトなので、常にパソコンを持ち歩いて外出先で作業するような人に向いているモデルと言えます。ただし、タッチパネルは非搭載なので、ポインティングはタッチパッドか外付けマウスで行うことになります。
【SPEC】
VAIO S11
●実売価格:15万9620円 ●OS:Windows 10 64ビット ●ディスプレイ:11.6型ワイド 1920×1080 ●サイズ:W283.4×H15.0~17.9×D195.5mm ●本体質量:約840g
ついにLTEに対応した13インチモデル「VAIO S13」
VAIO S13は13.3インチ液晶とフルピッチキーボードを搭載したモデル。前モデルでは用意されていなかったLTEモデルが選択可能になりました。
VAIO S13は、キーとキーの間隔が19mmのフルピッチを採用。デスクトップパソコンのキーボードと同等なので、ハードな入力作業も快適です。LTEモデルも選択できるので、オフィスや自宅はもちろんのこと、出先でもネットに接続しながら本格的な作業をしたい人に向いています。
【SPEC】
VAIO S13
●実売価格14万6900円 ●OS:Windows 10 64ビット ●ディスプレイ:13.3型ワイド 1920×1080 ●サイズ:W320.4×H15.0~17.9×D216.6mm ●本体質量:約1.06g
ハイスペックな処理性能と豊富な拡張性をもつ「VAIO S15」
VAIO S15は15.5インチ液晶を搭載し、Core i7-7700HQなどの高性能CPUを選択できるハイスペックモデル。10キー付きキーボードやDVD/ブルーレイの光学ドライブを搭載したオールインワンPCです。
S15はLTEモデルの設定がないことと、サイズ・重量を考慮すると、主にオフィスや自宅に据え置いて使用するデスク作業PCといった位置づけ。広い画面と10キー搭載でExcel作業にピッタリです。
【SPEC】
VAIO S15
●実売価格18万6613円 ●OS:Windows 10 64ビット ●ディスプレイ:15.5型ワイド 1920×1080 ●サイズ:W380.3×H25.1×D260.8mm ●本体質量:約2.5kg
Windows 10 データプランに対応したSIM「Cellular Data for VAIO」
VAIO S11とS13のLTEモデルには、「Windows 10 データプラン」に対応した「Cellular Data for VAIO」が同梱されています(非同梱モデルの設定もあり)。
Windows 10 データプランとは、LTE通信が必要なときに通信プランを購入できる、Windows 10に搭載された機能。VAIOに同梱されるSIMはこれに対応しており、最小プランは700円で1日の有効期限の間に500MBまでLTE通信可能となっています。
【料金プラン】
500MB 有効期限1日:700円
1GB 有効期限7日:1200円
3GB 有効期限1ヶ月:3000円
10GB 有効期限6ヶ月:8400円
普段はWi-Fiの圏内でしか使用しない人でも、急遽出張でモバイル通信が必要になった際には、必要な通信量や日数で購入できる点がこのSIMの便利なところ。購入はWindows 10の操作で可能です。また、VAIO購入時は1か月間で1GBを無料で使えるトライアルプランが用意されています。
S11/13を購入するなら間違いなくLTEモデル
一部のモデルでLTEモデルとWi-Fi専用モデルが選択可能ですが、もしWi-Fiの圏外に持ち出して使用することが想定されるのであれば、間違いなくLTEモデルをオススメします。
なぜならば、スマホやモバイルルーターに接続して通信しようとすると、スリープから復帰して実際に通信が可能になるまでに1分前後かかる場合があり、メール1本送るにも待たされます。その点、LTEモデルであれば数秒でサクっと接続。こんな手軽な使い勝手はありません。
仮に、しばらく外出先での通信をしない場合は、SIMを使わなければランニングコストもかかりません。一方、Wi-Fi専用モデルだと、SIMが刺さらないため、スマホかモバイルルーターが必須となります。その面倒さを考えると、少し価格が高くなってもLTEモデルを購入すべきです。S11やS13の機動力は、LTEモデルで真価を発揮すると言っても過言ではありません。
協力:楽天市場