AndroidユーザーならWear OS by Googleを検討しよう
一方、Android搭載のスマホを使っている場合には、「Wear OS by Google(旧Android Wear)」というOSを搭載したスマートウォッチを検討するとよいでしょう。多くのブランドからこうしたデバイスが登場しているので、一概にどれが良いかは判断しかねますが、自身の好きなデザインやブランドで選択するのがよいと思います。ネットで購入する場合には、Wear OS by Googleをサポートしている比較的新しい機種を選びましょう。
初期設定時には、Wear OS by Googleアプリからペアリングを行います。実はiOS版の同アプリも存在するので、iPhoneでも利用可能。ただし、このアプリを常に起動していないと接続が途切れますし、利用できる機能は限定されます。
また、完全に円形のディスプレイを搭載しているモデルがオススメです。比較的古いモデルでは、ディスプレイが円形でも下端に切れ込みが入っていて、デザイン的に美しくありません。
本記事では、例として「ディーゼル」ブランドのスマートウォッチ「Diesel On」を取り上げます。
同機は、先述のWear OS by Googleを搭載。ディスプレイは完全に丸く、サイドにはリューズのほかに2つのボタンがあります。Wear OS by Googleのスマートウォッチは基本的な構成がほぼ一緒ですが、こうしたボタンの有無は機種によって異なるので、チェックしたいポイントです。
また、「OK Google」で音声操作が行えたり、手首をひねって操作するジェスチャー操作も利用できるのも特徴です。
運動利用に関して、Wear OS by Googleでは、「Fitエクササイズ」というアプリが基本となります。ランニングやウォーキングの測定のほか、筋力トレーニングを測定できるのがポイントです。例えば、ベンチプレスやラットプルダウンなどを行った際に、腕の動きを検出して、候補の種目を提示。レップ数も自動で入力してくれます。重さは手動で入力する必要があります。
【Diesel Onの5項目評価】
使いやすさ: ★★★★
拡張性: ★★★★★
電池持ち: ★★★
見やすさ: ★★★★★
運動利用: ★
【ここが良い】
- AndroidでもiPhoneでも利用できる
- アナログ腕時計に引けをとらないケースの重厚感
- 非使用時にもディスプレイが省電力で点灯する
【ここはやや注意】
- 重い&心拍計非搭載なので本格的な運動には不向き
- ディスプレイ常時点灯のためバッテリー消費は早い
- Wear OS by Googleの初期設定は、初心者にはやや難しい
Galaxyユーザーなら迷わず「Gear S」シリーズを選ぶべし
Androidのなかでも、サムスンのGalaxyシリーズを使っているなら、「Gear S」シリーズがオススメ。同シリーズは「Tizen(タイゼン)」をベースにしたウェアラブルOSを搭載しています。日本で入手できる現状の最新モデルは「Gear S3」で、「Frontier(樹脂バンド)」と「Classic(革バンド)」の2モデルを展開中。
ちなみに、Galaxy以外のAndroidや、iPhoneもペアリング可能。前者は「Gear Manager」、後者は「Gear S」アプリを通じて設定します。ただし、Galaxy以外では、一部の機能が利用できません。
最大の特徴は、ベゼルをくるくるっと回して操作できること。まるでダイバーズウォッチを触っているような感覚で、最小限の画面タッチで操作を行えます。ちなみに、右サイドにはバックキー(上)とホームキー(下)という物理ボタンも搭載。
運動に関しては、目標の歩数を設定できたり、ワークアウト時のデータを記録できたりするなど、基本をしっかり押さえている印象。
特徴的なのは、スマートウォッチ単体でもデータを後から見返しやすいということでしょう。なお、GPSもサポートするので、経路の情報も保存されます。
【Gear S3 Frontierの5項目評価】
使いやすさ: ★★★★★
拡張性: ★★★
電池持ち: ★★★★
見やすさ: ★★★★★
運動利用: ★★★★
【ここが良い】
- ベゼルを回す操作感が良い
- GPSや防水をサポートし、運動測定にも適する
- ワイヤレス充電用のドッグが付属する
【ここはやや注意】
- 樹脂バンドの着脱がスムーズにしづらい
- 細かい機能をフル活用するにはGalaxyで使う必要がある
- マラソンなどの長距離走で使うには少しずっしり感じることも