拡張性にこだわらないなら「Fitbit Ionic」もあり
最後に紹介するのは、ウェアラブル健康デバイスで有名な「Fitbit(フィットビット)」が展開するスマートウォッチです。従来は、ディスプレイのないアクセサリータイプのデバイスを中心に展開してきましたが、スマートウォッチ黎明期に話題となった「Pebble(ぺブル)」を買収。その技術を取り込み、タッチディスプレイを搭載するスマートウォッチを発売するに至りました。
「Fitbit Ionic(フィットビット・アイオニック)」は、そんな同社が発売した新モデル。OSには独自のFitbit OSを採用。カラーディスプレイを搭載していて、タッチ操作が可能です。また、防水性能を備えるほか、本体に音楽を保存しておきワイヤレスイヤホンから再生できるなど、同社のラインナップのなかでは、ハイエンドに相当する仕様となっています。
ケースの側面には、左側にひとつ、右側にふたつの物理ボタンを備えます。左側のボタンは、ホームボタンのように機能。右上のボタンは短く押すと当日のログを、長く押すと音楽プレイヤーを起動します。右下のボタンは短く押すとエクササイズアプリをクイック起動、長押しすると通知一覧を確認できます。
運動に関しては、「エクササイズ」と「Coach」アプリの2つがメインとなるでしょう。前者はランニングなどの7種目の測定が可能。後者では、3つのワークアウトプログラムを実行できます。
また、ランニングの動作を検知し、自動でランニングモードに移行する機能も備わっています。
ちなみに「Fitbit Pay」機能にも対応していますが、日本ではFitbit Payがまだ使えません。
【Fitbit Ionicの5項目評価】
使いやすさ: ★★★★
拡張性: ★★
電池持ち: ★★★★★
見やすさ: ★★★★★
運動利用: ★★★★
【ここが良い】
- スクエア型のユニークかつ見やすいディスプレイ
- iPhoneでもAndroidでも利用可能
- 質量が非常に軽い
【ここはやや注意】
- ケースがステンレス製なので肌ざわりはやや冷たい
- 提携しているアプリは限定的
- 充電端子(マグネット式)があり充電に少し手間がかかる
春はスマートウォッチデビューに最適な季節です。使い慣れれば、どれも面白い端末ですので、自身の環境や目的、好みにあった機種があれば、ぜひ挑戦してみてください。