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2018/5/5 19:00

超絶没入感を『どこでもVR』で体験! 「Lenovo Mirage Solo with Daydream」の実機をとことんレビュー

今回レビューする「Lenovo Mirage Solo with Daydream」は、「Oculus Go」、「Vive Focus」に先んじて登場したスタンドアローン型VRデバイス。スマホ、外部センサー、PCとの接続を必要としないスタンドアローン型のGoogle Daydream VRヘッドセットとして世界初の製品です。4月24日に発表、予約が開始され、5月11日に販売が開始される本製品で、実際のVR体験まで踏み込んだレビューをお届けします。

 

なお、Mirage Soloと同時に、YouTubeの新VRフォーマット「VR180」に対応し、左右180度×上下180度の立体写真や動画を撮影可能なカメラ「Lenovo Mirage Camera with Daydream」も発売されます。こちらのレビューも合わせてお伝えしましょう。

 

↑「Lenovo Mirage Solo with Daydream」実売価格は5万5296円

 

↑「Lenovo Mirage Camera with Daydream」3万8664円

 

スタンドアローン型のVRデバイスであるMirage Soloは、スクリーンレス型VRビューワーのようにわざわざスマホを装着する必要はなく、またケーブル接続型VRデバイスのようにケーブルに縛られることも、ハイスペックなPCやゲーム機を用意する必要もありません。屋外も含めたどんな場所でも、電源を入れて頭に装着すれば、すぐVRコンテンツを体験できるのが最大のメリットです。

 

そしてMirage Soloの売りが「6DoF(6自由度)」への対応。3DoFの3次元回転に3次元移動が加わるので、仮想空間を自由に歩き回れます。

 

↑3DoF(3自由度)のVRでは頭の位置が固定されるが、6DoF(6自由度)のVRでは歩く、ジャンプする、しゃがむ、のけぞるなど、VR空間の中で自由に動き回れる。ただしMirage Soloは安全性に考慮して移動できる範囲が約1.5mに制限されている

 

↑Mirage Solo本体

 

↑右側面にはmicroSDカードスロット、USB Type-C端子が用意されている

 

↑左側面には電源ボタン、ボリュームボタン、イヤフォン端子が配置されている

 

↑本体底面。左にあるボタンでゴーグルの前後の距離を調整する

 

↑付属するコントローラー。上面にはクリック可能なタッチパッド、アプリボタン(-)、ホーム(Daydream)ボタン(○)、右側面にはボリュームボタン、手前には充電用のUSB Type-C端子が用意されている

 

↑Mirage Soloには、本体、コントローラー、充電器、USBケーブル(Type-C)、専用イヤフォン、マニュアルなどが同梱される

 

OSは「Daydream 2.0」、プロセッサーは「Snapdragon 835(APQ8098)」、メモリーは4GB、ストレージは64GBを搭載。5.5インチのQHD(2560×1440ドット)IPS液晶ディスプレイを内蔵し、通信機能としてはIEEE 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 5.0を備えています。LTE(4G)通信モジュールなどによるモバイルデータ通信機能は備えていませんが、ハードウェア構成的にはスマートフォンに非常に近いです。

 

Mirage Soloで「6DoF(6自由度)」を可能にしているのが、本体前面にあるふたつのセンサー(RGBカメラ)。このふたつのセンサーにより空間内の動きを把握する「WorldSense」という技術を実現しています。

 

セットアップはAndroidスマートフォンとほとんど同じです。言語設定、Wi-Fi接続、Googleアカウントの登録……とおなじみの手順で進み、最後にチュートリアルが始まります。チュートリアルはミニゲームも盛り込まれているので、遊び感覚でコントローラーの使い方をマスターできるはずです。

 

↑VR空間の中にセットアップ画面が表示される。まるで目の前に大きなスマホの画面が表示されているよう

 

↑チュートリアルでは、主にコントローラーの使い方が解説される

 

↑チュートリアルが終わると、ホーム画面が表示される

 

さて肝心の使用感です。筆者はこれまでさまざまなVRデバイスを体験してきましたが、装着感はかなりよいです。重さは645gとそれなりにあるのですが、額のクッションで支えられているので、Mirage Solo全体が前につんのめるようなアンバランスさがありません。またフェイスクッションもアジア人の鼻の高さを考慮しているのか、外界の光が侵入してくることはなかったです。

 

↑額のクッションが功を奏し、ゴーグル全体が前にずり落ちていくことはない

 

↑ダイヤル式の調整機構で素早く脱着可能

 

VR体験は、3DoFのスクリーンレス型VRビューワーとは段違いですね。頭の動き、身体の動きがそのままVR空間に反映されるので没入感が深いです。一度6DoFのVRコンテンツを味わったら、3DoFのVR体験には戻れないほどの差がありますね。

 

しかし記事執筆時点で、6DoF対応コンテンツを見つけるのは非常に困難でした。Mirage Soloの発表会では、WorldSense対応アプリは320本以上、6DoF対応アプリは50本以上、日本語対応アプリは40本以上と発表されましたが、Playストアの製品情報には6DoFと3DoFのどちらに対応しているのか表示がありません。Mirage Solo発売までにPlayストアに6DoF対応コーナーを設けるアップデートを、Googleには強く求めたいところです

 

また、Gugenka from CS-REPORTERS.INCのVR添い寝アプリ「このすば!めぐみんとおやすみVR」(960円、秋予定)、スクウェア・エニックスのVRマンガ「PROJECT HIKARI」(価格未定、2018年予定)など日本初の6DoF対応VRコンテンツの発売にも期待しましょう。

 

↑Playストアには6DoF対応、3DoF対応などの表示はない。ちなみにこの「VR Karts:Sprint」は3DoF対応ゲーム

 

↑不時着した惑星の遺跡を探検する「Eclipse:光のエッジ」(980円)というタイトルは冒頭で6DoFに対応しておりしゃがむことができたが、ゲーム本編は3DoFに変わってしまった

 

5月1日に更新された「Blade Runner: Revelations(980円)は6DoF対応だが、記事執筆時点ではMirage SoloのPlayストアには表示されなかった。音声は英語のままだが、コマンドや字幕は日本語化されている。Mirage Soloを入手したら真っ先に購入するべきタイトル

 

↑レノボがMirage Solo用に作ったチュートリアルアプリ「VRを学ぶ」は6DoF対応。ホテルのテラスから町並みを覗き込むことも可能

 

Mirage Soloと一緒に発売されるMirage Cameraは、VRデバイスで鑑賞可能な左右180度×上下180度の写真や動画を撮影可能なデジタルカメラ。全天球の写真や動画を撮影できないかわりに、デュアルカメラにより臨場感ある3D撮影が可能です。またライブストリーミング機能も搭載しています。

 

画素数は1300万画素×2、F値は2.1、フォーカス方式は固定フォーカス。動画は3840×2160ドット/30fps、2560×1440ドット/30fps、1920×1080ドット/30fps、静止画は3016×3016ドット、2320×2320ドットで撮影可能です。

 

↑本体サイズは約105×55×22mm、重量は約139g

 

↑背面には液晶パネルが付いていないので本体だけでプレビューや、撮影した写真や動画の再生はできない。上面には、ファンクションボタン、パワーボタン、シャッターボタンが配置されている。ファンクションボタンでは撮影モードを切り替える

 

↑底面には三脚固定用のネジ穴が用意されている

 

↑左側面のカバーを開けると、microSDカードスロットと充電用のUSB Type-C端子が現われる

 

↑Mirage Cameraには、本体、バッテリー×2、キャリングポーチ、ACアダプター、USBケーブルが同梱される

 

↑スマホと接続すればプレビュー、撮影写真/動画の再生が可能なほか、GoogleフォトやYouTubeにアップロードできる

 

Mirage Cameraで撮影した写真、動画をGoogleフォトやYouTubeにアップロードすれば、Mirage SoloなどのVRデバイスで立体的なVR写真、動画として鑑賞できます。実際にMirage Cameraで撮影した写真、画像をいくつか下記に掲載しているので、ぜひご覧ください。

 

サンプル写真(1)

https://photos.app.goo.gl/VsbBJ0Dzf47MZBXR2

サンプル写真(2)

https://photos.app.goo.gl/ckVPwmim5TrIsaxn1

サンプル動画(3)

https://photos.app.goo.gl/ECCSN9bxPHWdbnwb9

 

Mirage Soloの6DoFに対応したコンテンツはまだ少ないですが、今後Oculus Go(6DoF非対応)やVive Focusが発売されることにより市場が拡大し、アプリが充実していくことは間違いありません。また手軽に立体的なVR写真、動画を撮影できるMirage Cameraなどにより、Mirage Soloで鑑賞できるコンテンツも増えていくでしょう。

 

Mirage Solo本体が6DoF対応なのに、コントローラーが3DoF対応に留まっている点は残念ですが、コストを考えれば納得はできます。Mirage Soloは本格的なVR体験を身近なものにしてくれるガジェットとしてオススメできる一台です。

 

↑どこででもVR! でも周囲の安全にはご注意を!!!