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2018/5/11 21:15

「AQUOS R2」などシャープの新スマホをプロがジャッジ! 2眼は動画で使え?

シャープは5月8日、2018年夏モデルとして、背面に2つのカメラを搭載する「AQUOS R2」と、SIMフリー専用モデル「AQUOS sense plus」を発表しました。なお、両機ともに、本記事執筆時点では発売時期や販路、価格などが明らかにされていません。

 

2つ目の背面カメラは「動画」で活躍へ

「AQUOS R2」は、6.0型のWQHD+ディスプレイを搭載する新フラグシップモデル。背面には2つのカメラを備えますが、画角135度の動画専用カメラと、2260万画素のカメラを使い分ける点が、同機ならではの特徴です。

 

↑従来機のAQUOS R(5.3型)と同じ本体幅をキープしつつ、AQUOS R2は6.0型に大画面化。AQUOS R Compact(2017年10月発表)と同様に、インカメラがディスプレイ内に食い込むデザインを採用。ディスプレイの応答速度も25%向上した。指紋センサーはディスプレイ下部に配置

 

動画撮影中にシャッターボタンを押すことで、動画データのキャプチャ画像よりも、精細な写真を撮影できます。また、シャッターボタンを押さなくてもAIが最適な構図を判断して撮影する「AIライブシャッター」機能を備えます。撮影した動画と写真はセットで再生可能です。

 

↑カラーバリエーションは5種類を用意。背面カメラは縦に2つ並ぶ

 

動画撮影では、広い画角を撮影するニーズがあり、被写体を追う際に大きな手ブレが発生しやすい、背景がボケにくい方が都合が良いなどの特徴もあります。静止画撮影と比べて、ハードウェアに求められる条件が異なるために2つのカメラを分けた、とシャープは説明します。

 

↑動画撮影中にシャッターボタンをタップすると静止画を撮影できる。上記写真は静止画を撮影した瞬間の様子。ちなみに、動画撮影に使うカメラは、カメラアプリの設定から広角か標準かを選択できた

 

また、HDR映像方式の「Dolby Vision(ドルビービジョン)」と、立体音響技術の「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」に両対応したこともポイント。加えて、オーディオコーデックの「Dolby AC−4」もサポートしています。「COCORO VIDEO」や「ひかりTV」「UーNEXT」などで、配信される対応コンテンツを再生すれば、リアルな映像と没入感のあるサウンドを楽しめます。
 

SIMフリーモデルは大画面化して「lite」から「plus」に

一方の「AQUOS sense plus」は、SIMフリー専用モデルとして販売するミッドレンジモデル。「AQUOS sense liteより、もう少しの余裕が欲しい」という人に向けた機種になっているとのこと。

 

↑AQUOS sense plusはディスプレイが縦長に

 

↑背面カメラはシングルレンズ

 

同機は、縦横比18:9の5.5型フルHD+ディスプレイを搭載し、アプリの表示領域は約23%UPしました。また、背面カメラは約1640万画素で、2眼ではありません。IPX5/IPX8相当の防水性能を備え、おサイフケータイをサポートする点も、SIMフリーモデルとしては重要なポイントです。

 

↑カラーバリエーションは3色

 

さて、シャープは、過去に“ツインカメラ”を搭載する機種をリリースしていましたが、改めて2眼に回帰したカタチとなりました。今回のAQUOS R2では、広角の動画撮影に注力。さらに「AIライブシャッター」を搭載するなど、既存の他社機種とは異なるアプローチが面白いですね。

 

しかし、慣れない購入者からしてみると「2眼レンズならどれも同じことができる」と思いがち。メーカーや機種によって使える機能が異なることには、改めて注意して欲しいと思います。