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2018/6/28 20:30

前面カメラもデュアルなスマホ「HTC U12+」、10万超の価値を知るべく握った

HTC 日本は6月27日、同社スマホの新フラグシップモデルとなる「HTC U12+」を国内向けに発表しました。背面・前面それぞれにデュアルカメラを搭載し、端末を握って操作できる「エッジセンス」機能もパワーアップ。早速その詳細をチェックしましょう。

 

楽天モバイルなどのMVNOが取り扱い

HTC U12+は、5月23日にグローバル版が発表済み。今回は改めて国内向けに発表されました。想定実売価格は10万2600円で、既にオンラインの予約が開始されています。出荷開始は7月20日以降となる予定。なお、予約購入では先着500名に5000円クーポンが提供されます。

 

↑HTC U12+の背面は角度によって色合いが変化する

 

オンラインでは、HTC e-Shopのほか、Amaozon.co.jpでも販売。また、楽天モバイル、IIJmioなど数社のMVNOでも取り扱われます。

 

ボタンレスデザインを採用

HTC U12+は、約6インチのクアッドHDディスプレイを搭載。縦横比は18:9となり、従来機U11に比べて2.1mmほどスリムになっています。物理キーがなく、感圧センサーを駆使したボタンレスデザインを採用している点も特徴です。

 

IP68の防水・防塵性能やFeliCaチップもしっかり備えます。RAMは6GB、ROMは128GB、CPUにはSnapdragon 845を搭載。バッテリーは3500mAhです。

 

↑カラーバリエーションはグローバル版と同じ3色となる。左から「セラミックブラック」「フレームレッド」「トランスルーセントブルー」。トランスルーセントブルーは背面がやや透けている

 

前面・背面ともにデュアルカメラ

背面カメラは1200万画素(広角)+1600万画素(望遠2倍)というデュアル構成。望遠レンズとデジタルズームを合わせてシームレスな10倍ズームを実現します。

 

↑カメラボタン右横のアイコンをタップして、背景ぼかしの機能を切り替えられる。自動と手動の2種類を選択可能だ。

 

一方の前面カメラも、800万画素+800万画素というデュアル構成に。背面と同様に背景ぼかしを実行できます。

 

↑ARステッカー機能も搭載

 

動画撮影は音にもこだわります。動画撮影時にズームすると録音もその方向にフォーカスする「音声フォーカス」機能は、従来機より踏襲。音量は60%増加し、フォーカスは33%向上しているとのこと。また、正面方向の音を強調して録画する「オーディオブースト」も搭載します。

 

↑ズームしやすいUIも採用

 

オーディオに関しては、ウーファ+ツィータという構成のデュアルスピーカーを搭載。「aptX HD」や「LDAC」もサポートするので、ワイヤレスでも高音質を楽しめます。

エッジセンスが進化

同Uシリーズでは、端末の側面を握って操作する「エッジセンス」が採用されていました。U12+では、同機能が「エッジセンス2」にアップデートされています。

 

具体的には、握るだけでなく、「持つ」「ダブルタップ」といった操作にも対応。

 

↑端末下部側面を握る。設定しておいた機能が起動する。長押しにも対応

 

↑持っていることも認識。「スマート回転」を選択すると、端末下部側面を握ったまま横に倒しても画面が勝手に回転しない

 

↑側面をダブルタップ。小さな半円の印が表示される。デフォルトでは片手操作用の画面が起動

 

SIMフリーモデルとしては高額だが、カメラ性能には期待

前モデルに相当するHTC U11は、当初au・ソフトバンクで発売され、後日SIMフリーモデルも発売されました。しかし、今回はまずSIMフリーモデルとして登場しています。となると端末代金のサポートがあまり期待できません。10万円オーバーの価格はおサイフとの相談が必須でしょう。

 

一方で、カメラ機能には期待大。特に同機が搭載する「HDRブースト2」機能では、明るすぎるシーンやコントラストの差が大きいシーンでノイズを軽減可能。逆光でもクリアな撮影が行えます。

 

↑「HDRブースト」機能も改良された

 

じっくり検証したわけではないですが、従来から逆光撮影のクオリティが高いHTCだけに、同機でも日中や夕刻の描写で力を発揮してくれるのではないかと期待できます。また、フォーカスについても、フルセンサーPDAFに加え、レーザーAFにも対応したということで、従来よりも幅広いシーンで活用してくれるはずです。