「声」で操作ができて、AIアシスタントを内蔵するスマートスピーカーといえばグーグルの「Google Home」シリーズやアマゾンの「Echo」シリーズが有名ですが、LINEも独自のAIアシスタント「Clova(クローバ)」を搭載するスマートスピーカーを発売していることをご存知ですか?そのLINEが本体にディスプレイを合体させた「Clova Desk」など、秋以降の発売を予定するスマートスピーカーの新製品を発表しました。
LINEのAIアシスタント「Clova」は日本語の音声コマンドの認識力に優れていて、昨年10月の発売後もソフトウェアのアップデートにより定期的に操作性を改善。そのClovaを搭載するスマートスピーカーには現在、初代モデルの「WAVE」のほか、LINEによる音声通話が楽しめる「Clova Friends」とこちらをコンパクトにした「Clova Friends mini」があります。そしてClova Friends miniには数量限定で“ドラえもん”とのスペシャルコラボモデルがあります。
28日に開催されたLINEの事業説明会に登壇した取締役CSMOの舛田淳氏は、今後もClovaのAIをますますブラッシュアップして賢く鍛え上げていくと宣言していました。そしてAIの強化だけでなくハードウェア、つまりスマートスピーカーの商品ラインナップも積極的に増やしていく方針を発表。その一つが液晶ディスプレイ付きのスマートスピーカー「Clova Desk」です。
今回の新製品は小型のポータブルテレビのような形をしています。なぜスマートスピーカーにディスプレイが必要なのでしょうか?理由はスマートスピーカーをもう使ったことのある方ならすぐピンときますよね。音声コマンドに対して帰ってくる答えが、音声だけだと心もとないことってありませんか?例えば「あしたの天気」や「ペンネアラビアータのレシピ」をスマートスピーカーに聞いて、帰ってくる答えがぜんぶ「音声だけ」だと、特に後者についてはまったくイメージがわいてきません。音楽配信サービスで“リラックスできる音楽”のプレイリストを再生中に、「おっ、この曲いいな!」と思った時に、画面にタイトルやジャケ写のイメージがすぐ画像やテキストで視覚的にも確認できたら最高ですよね。
そんなわけで、今年の冬にLINEが発売を予定する“画面付きスマートスピーカー”が「Clova Desk」です。本体には7インチ・カラー表示のタッチ液晶を搭載。カラバリは白とブラックが準備されています。
フロント側にカメラが内蔵されていて、ビデオ通話に使ったり、ユーザーの顔を認識してユーザーのお気に入りのコンテンツを表示するというような使い方ができるようになりそうです。ホームネットワークにつながっているスマート家電をWi-Fi経由で操作して、操作の結果が音声+映像情報でわかるようになるのでとても安心です。またWAVEと同じように、赤外線信号を使ってテレビやエアコンなどを操作できる機能も搭載します。本体にバッテリーが内蔵されるので、家の中を持ち歩きながら使うこともできそうです。先日アマゾンもディスプレイを搭載したスマートスピーカー「Echo Spot」を日本で発売することを明らかにしたばかり。ディスプレイ付きスマートスピーカーでもまた、「Echo対Clova」による対決の火蓋が切られます。
あとはClova Friendsと小さいminiに、アメリカの人気アニメキャラ「ミニオンズ」のコラボモデルが加わります。
基本機能はブラウン&サリーのモデルと一緒。発売は今年の秋を予定しています。ミニオンズ・ラバーには必携のアイテム!? 将来ITのエキスパートを目指す、お子様の情操教育にもぴったりな贈り物になりそうです。