突然だが、自分のスマホをドライバーでガンガンとつつく、ちょっとアレな動画を見てほしい。
ストレスで破壊行為に出ているのではない。
ゾウが乗っても壊れない筆箱があったように、100人乗っても大丈夫な物置があったように、このスマホはドライバーでガンガンつついても画面が割れないのである(もちろん、程度によるが)。
それはなぜか?
その前に、少し考えてみたい。
スマホの画面問題というのは、大なり小なりあるものだ。
小さいところから言うと、指紋や顔脂で汚れること。女性の場合は電話のあとにファンデーションが画面に付いたりする。
大きいところで言うと、もちろん落としたり投げたりして、割れること。買い取り価格がグッと下がるし、何より使いづらい。筆者も買い替え1週間前に画面をパリンパリンにしたときには、どこに向けたらいいかわからない怒りでいっぱいだったものだ。
それ以降、スマホを買ってすぐに保護シートを貼ることにしているが、これが上手く貼れない。気泡が入ったり、端から割れたり剥がれてきたり。ファンデーションが入り込んで汚くなったり。この保護シート問題も、画面問題のひとつだろう。
しかし、これら大なり小なりな画面問題が一挙に解決する技術が発表された。XECO(キセコ)というガラスコーティングサービスだ。
冒頭のドライバーでガンガン動画は、このXECOコーティングをしたスマホの強度を証明するもの。このコーティングは、物体の表面にある凹凸の隙間を埋め、そのうえで薄い平らな膜を張って強度を高めるという。
XECOでコーティングすると、画面が汚れなくなるんです」という話を聞いたときには「またまた~」と思っていた。
しかし実際に使ってみると、驚いたことに本当に汚れない……!
夏の暑いさなか、電話をしたら、いままでだったらドロドロにファンデーションが画面に付いたはずだ。しかし、いまはそんな汚れもなく、たまにサラリと拭くだけでピカピカ。
安い保護シートを貼ったときは、分厚くて反応が少し悪くなったり、画面が暗くなって光量を上げなければいけなくなったりしたが、XECOはナノコーティングなのでそんな不具合もない。
あまりに褒めすぎるとウソっぽいから、デメリットを書いたほうがいいかもしれない。しかし、まるで思いつかないのである。強いて挙げるなら「存在が罪」みたいな!?
コーティングの時間も、たった10〜15分程度。参考までに、その行程を紹介しよう。
上記の作業を3回繰り返して終了だ。
多少の傷なら、コーティングすることで補修されてしまうという。メガネも重さは変わらないのに強度は増して汚れにくくなった。
気になるお値段は、スマホの画面で4000円、ノートパソコンで6000円。画面が割れてしまったら、買取価格が何分の一にも下がってしまう。そのリスクを考えたら、保障をつけたようなものだろう。