カシオ計算機は、Wear OS搭載の新たなスマートウォッチ「PRO TREK Smart WSD-F30」を2019年1月に発売します。想定実売価格は6万5880円です。
大きな変更点のひとつは、タフネス性能やスポーツに便利なアプリ群はそのままに、長時間のアウトドアに新アプリ「エクステンドモード」の追加。
エクステンドモードは、電池消費を極力抑えて、オフラインのカラー地図とGPSを長時間使うためのアプリ。待受画面にはモノクロで時計やセンサー情報を見やすく配置。ボタンを押すとダウンロードしておいたカラー地図を表示できます。
あらかじめ行動計画を入力することで、睡眠中などはスタンバイ状態に自動で切り替わり、電力消費を削減。1回の充電で最大3日間の利用が可能としています。本格的な山登りなどアクティビティでは、長く電波が届かず充電もできない状態にあってもおかしくありません。よりカシオならではの「スマート」の意味合いを強めたモデルと言えるでしょう。
ただ個人的にも充電の心配がないスマートウォッチというのは魅力的です。本格的なアクティビティの機会が少なくても、たとえば街歩きが好きという人もいるはず。そんな時、手元でサッと地図が確認できるのはありがたいですね。通信状況に左右されずに活用できるのもやはりポイント。
WSD-F30はディスプレイも、カラーとモノクロの二層式に進化しています。カラー画面はTFT液晶から有機ELに変更され、解像度も390×390ピクセルにアップ。より鮮やかで高精細な表示ができるようになりました。モノクロ画面は時刻だけでなく、気圧や高度などのセンサー情報を一覧表示できるようになっています。
また本機の新機能として、周囲の明るさに合わせてディスプレイ輝度の自動調整機能が搭載されました。暗所でのアクティビティで有効なのはもちろん、日常使いでもリューズやボタンを触るひと手間なく、すぐ時刻を確認できるのはうれしい。
約W60.5×H53.8×D14.9mmと、前モデルより縦横3.9mm、厚さで0.4mmのサイズダウンを実現。細身の腕にも似合うスリムなデザインになりました。実機をこの目でみましたが前機種と比べると、数値以上にコンパクト化していると感じました。
バンドは穴の数を増やし、長さをより細かく調整できます。ベゼル部には樹脂に微細な加工を施し、金属のような光沢感を演出する仕上げを採用しました。手に巻いてみた感触は、普段使い用の時計と変わらないフィット感と軽さ。アウトドアウォッチだと堅牢性もあるガッシリした着け心地のある印象を持ちそうですが、きっとイメージ以上に軽やかで装着しやすく感じるはずです!
3日の電池持ちで地図も見られて、アウトドアの実用性と使いやすさを両立したWSD-F30。あまりアウトドア経験がなくても、ラフに使いやすさが増しているのはわかりました。
ただあまりにもナチュラルな着け心地だったため、これだけ長時間使えるなら是非ともアウトドア用途だけではなく普段使いもしてほしいですね。エクステンドモードの本領発揮とは言えないかもしれませんが、外回りの多いビジネスマンにも活用シーンはありそうです。さらには散策や街歩きが趣味の方々にも使ってみてほしいと思いました。