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2018/9/11 20:16

まもなくリリースのiOS 12徹底解説! スマホ依存を解消できる新機能に期待!

「ゲームは1日1時間まで」を実現する

ゲームや動画など、エンタメ系のコンテンツをついつい楽しみ過ぎてしまうこともありますよね。人によってはSNSなども対象になるでしょう。あとちょっとだけ、あとちょっとだけ、と繰り返しているうちに、一日が終わっているなんてこともよくある話。しかし、自分の意思だけで、使いすぎを予防するのは存外難しいものです。

 

ここで役立つのが、iOS 12で新登場する「スクリーンタイム」という機能。特定カテゴリのアプリに対して、使用制限を設けられます。また、子ども用のデバイスとして設定を施す場合には、パスコードを把握する親の許可でだけ設定を変更できるという仕様。

 

↑「設定」を起動し、「スクリーンタイム」をタップ(左)。「スクリーンタイムをオンにする」をタップ(中)。画面支持に従って操作を進め、自分用か子ども用かを選択する(右)

 

スクリーンタイムが有効になると、「ゲーム」や「SNS」など、どんなカテゴリのアプリを多く使ったのかが図示されるようになります。また、端末を持ち上げた回数や、通知の頻度についても把握可能に。自分のiPhoneの使い方について、現状を分析できます。

 

↑「スクリーンタイム」を有効にしたあとには、こんな画面が表示される。赤枠で囲ったエリアをタップ(左)。時間ごと、アプリごとの使用時間が確認できる(中)。下部へスクロールすると、端末を持ち上げた回数や通知の頻度も確認可能だ(右)

 

使用制限を設けるには、「休止時間」や「App使用時間の制限」の項目をカスタマイズします。「休止時間」を定めると、夜間の指定した時間帯に必要なアプリ以外が使えなくなります。また、「App使用時間の制限」を設定すると、設定した利用時間を超過したアプリが使用不可に。例えば、「ゲームは1日1時間まで」と定めた場合、1時間が経過した時点でゲームカテゴリのアプリに制限がかかるという仕組みです。

 

↑「休止時間」をタップし(左)、「休止時間」のスイッチをオンにして、時間帯を設定する(中)。「常に許可」をタップし(左)、制限の対象外にしたいアプリを「+」をタップして追加する(右)

 

↑「App使用時間の制限」をタップ(左)。「制限を追加」をタップし、制限の対象としたいAppを選択する(中)。利用可能な時間の上限を定める。一度時間を定めると曜日ごとのカスタマイズも可能となる(右)

 

ここが難しいところなのですが、スクリーンタイムを自分自身のデバイスとして設定している場合には、こうした制限が表示されても「制限を無視」という操作で、操作時間を延長できてしまいます。ついついもうちょっとだけ…と指先が震えそう。良いアラートではありますが、最終的には意思の強さが問われます。

 

↑制限がかかるとアプリが暗くなる(左)。暗くなったアプリをタップすると、「時間制限」などの画面が起動(中)。自分用のiPhoneとして設定しているので、「制限を無視」をタップすると、15分の延長か、終日無視かの選択が行える(右)

 

一方で、子ども用として設定した場合には、パスコードを知る者に延長をお願いしないと強制終了となります。もしゲームがボス戦に突入していた、なんて場合には、”あと15分だけ…”といった交渉が発生するのでしょう。ちなみに、子どもの端末を「ファミリー共有」機能で「ファミリーメンバー」として登録している場合には、親に対する時間延長のおねだりを遠隔操作でも行えます。

 

↑「子供用iPhone」として設定した場合の画面。「時間延長の許可を求める」をタップし、「リクエストを送信」をタップ(左)。ファミリー共有の親アカウントが承認すると、アプリが使える時間が伸びる(右)。なお、「スクリーンタイム・パスコードを入力」では、直接画面にパスコードの入力画面が表示される

 

このようにスクリーンタイムを使えば、「電話」など緊急時に必要となるアプリ以外に対し、制限時間を設けておくことができます。なるべく多くの人に試してみて欲しい機能です。

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