Appleは9月13日、iPhoneの新モデルを発表しました。発表されたのは、「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」の3機種。
本記事では、新機能や性能の向上が見られる「ディスプレイ」「カメラ」「プロセッサ」、さらに誰もが気になる「価格」の4つの観点から、旧機種(iPhone 7/8/8 Plus)と比較しつつ、その特徴を見ていきます。
iPhone史上最大のディスプレイが登場
はじめにディスプレイから見ていきましょう。今回発表された新機種のうち、XS/XS Maxには、OLED(有機EL)ディスプレイが搭載されました。両機種は、現行モデルのiPhone Xの後継モデル。XSにおいては、画面サイズや解像度、本体サイズなどはiPhone Xと変わらず、ホームボタンがない点も共通しています。
XS Maxは、そのXSを大型化したモデルといえます。本体サイズはiPhone 8 Plusとほぼ同じですが、ホームボタンがなく、さらに狭額縁設計がなされているため、画面は6.5インチとiPhone史上最大のディスプレイとなりました。
iPhone XRのディスプレイは6.1インチ。新機種のなかでは中間のサイズに位置します。有機EL搭載のXS Maxとは異なり、XRはLiquid Retina HDディスプレイ(液晶ディスプレイ)を採用しているのが特徴。解像度は新機種のなかでは低く、画素密度に関しては、iPhone 7/8と同水準となっています。
XS/XS Maxは本体サイズに変更もなく、iPhone XやPlusシリーズに慣れた人であれば、違和感なく使えるでしょう。XRはPlusシリーズよりも若干小さいですが、厚さは増しています。以下にディスプレイに関するスペックと本体サイズを表にまとめました。
「深度コントロール」を新たに搭載。「ボケ」を自在に調節できる
次にカメラです。基本はiPhone Xを踏襲した仕様ですが、注目すべきは、新機種すべてに搭載された「深度コントロール」。この機能によって、撮影後に背景のボケ具合を調節できます。さらに、「ボケ(背景のぼかし)効果」の性能も向上しました。
フロントカメラはXS/XS Max/XR共通で、「TrueDepthカメラ」を搭載。背面カメラと同じく、ポートレートモードでの撮影が可能です。また、キャラクターに自分の表情を映す「アニ文字」に加えて、顔のパーツを自由に選んでキャラクターを作れる「ミー文字」に対応しています。
プロセッサも「A12 Bionic」にバージョンアップ
XS/XS Max/XRは、次世代のニューラルエンジンを搭載したチップ「A12 Bionic」を採用。従来の「A11 Bionic」と比較して、パフォーマンスが最大15%の高速化し、消費電力も最大50%抑えられています。
それによって、バッテリー駆動時間も伸びました。連続通話時間は、XSが20時間、XS Maxが25時間、XRが25時間と、iPhone 7/8と比較しても6~9時間ほど伸びています。
最もリーズナブルなのはXR
最後に価格を見ていきます。iPhoneは年々高額化していますが、今回発表された3機種もその流れに乗るかたちとなりました。XS/XS Maxの2機種は、512GBの大容量モデルが選べるようになりましたが、XSは11万2800円~、XS Maxは12万4800円~と、最安モデルでも10万を超える高額モデルです。64/128/256GBが用意されたXRは、他の2機種ほど高スペックでないこともあり、8万4800円~と新機種のなかでは一番手頃な価格となっています。
最大モデルが登場した「ディスプレイ」、新たに深度コントロールが搭載された「カメラ」、より高速化した「プロセッサ」、そして誰もが気になる「価格」、以上4つのポイントから新機種を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。Xs/Xs Maxは512GBの大容量モデルも登場し、これまでにない高価格モデルとなりました。XRは他2機種ほどのスペックではないものの、シングルカメラでもポートレートモードで撮影が可能な点や、手ごろな価格は魅力です。上記以外の仕様も表にまとめたので、買い換えを検討している方は参考にしてください。