【進化点3】自動検知で日常の運動意識を呼び起こす
こちらは「watchOS 5」の新機能となりますが、ワークアウトの開始・停止の自動検知は、使ってみて便利だなと感じました。
試しにワークアウトアプリを起動せずにのんびりとジョグしてみたところ、数分で「ワークアウト中のようですね」と通知が表示されました。表示された選択肢から「屋外ランニングを記録」をタップすると、それまでに走っていた時間と距離もしっかりと反映され、ワークアウトの途中から続きを行えるような感覚で記録できます。
また、ランニングを終えた後に、ワークアウトを終了せずにいると、こちらも数分で「ワークアウトを終了しましたか?」という表示が現れました。ワークアウトを止め忘れて、電池が一気に減ってしまったなんて失敗を回避できるので、ありがたい機能です。
そして、筆者が特に良いなと感じたのは、長い距離を歩いている時に「ワークアウト中ですね?」と確認してくれること。例えば、家から最寄り駅までの道を歩いているときに、それをエクササイズとして認識している人は少ないでしょうが、Apple Watchから「ワークアウト中ですね?」なんて言われてしまうと、「はい、そうです」と答えたくなるもの。何気無い日々のウォーキングをワークアウトとして意識させてくれるだけで、健康に結びつきそうです。
また、Appleが公開している資料によれば、Apple Watch Series 4では、GPSのみを使用した際にワークアウトで6時間の連続使用が可能になりました。これは同条件でSeries 3を使用する場合と比べて、1時間も電池持ちが向上しているということ。フルマラソンのタイムを計測しても、バッテリーがゼロになる心配が大幅に少なくなったので、市民ランナーにとっては朗報と言えるでしょう。Apple Watchで記録できる時間が伸びることで、自身のベストタイムが5時間以上でも安心して使えることを意味するからです。
【進化点4】腕をあげるだけでSiriはコツがいる
「Hey Siri」のウェイクアップワードを口にせずとも、腕を口元に持ち上げるだけでSiriが起動するというのもwatchOS 5の新機能。これをApple Watch Series 4で試しました。
コツはあまり焦らないこと。腕を持ち上げて、画面が起動してから声を出すと上手く認識されます。また、きちんと口元に寄せて話すのを忘れずに。Siriが認識すると非常にスピード感のある検索や操作が実行できました。
なお、Series 4では、ケースの左右にマイクとスピーカーが別れて配置されるようになり、さらにスピーカーの音声もアップしました。そのため、デフォルトの音量ではSiriの受け答えがかなりの大声になるので、要注意。必要に応じて、設定からレスポンスの音量を調整しておくと良いでしょう。
Series 4でデザインを刷新し、watchOS 5で便利な新機能が加わったApple Watch。これまでとはひと味違うウェアラブルデバイスとして生まれ変わっています。すでにApple Watchを使い込んでいる皆さんも、新鮮な感覚で使用できるはずです。