こんにちは。GetNavi web編集部の玉造です。先日、ビジネスマンが携帯しやすい13.3型ノートパソコンにおいて、世界最軽量(※1)の重量が更新されたことをご存知ですか?
富士通クライアントコンピューティング(以下、FCCL)の新しい最上位ライン「X(テン)」のノートパソコン、「UH-X/C3」がそれです。毎日持ち歩くものとして、ためらいを感じさせない軽さを目指し作られたこの新モデル。カバンの中身もなるべく少なめにしたい私も、これにはピクッと反応しております。
まずは簡単にUH-X/C3の機能と進化点をご紹介します。
何よりもまず最大の特長は軽さ。同じサイズでこれまで最軽量をマークしていた前機種の記録を更新した形になります。驚くべきはなんと約50gも軽量化されていること! FCCLによると、軽さを保ちつつも高いユーザビリティを生む機能性は確保したとのことです。
バッテリー駆動時間は、約11.5時間(※2)。USB 3.1 Type-Cスロットも1つ追加して、利便性もアップしております。他にも最新Windows 10 Proをプリイン、どこでもすぐに起動できてセキュリティ面も安心な顔認証カメラの採用など…全く機能に妥協していませんね。しかし重くなる要素しかなさそうなのですが…?
軽くなるということは、その分だけ強度に不安が大きくなるのがパソコン含めガジェットのさだめ。しかし、堅牢性にもきちんと配慮されているようです。天板側面の肉厚をアップしたり、天板の天面側に補強形状を入れて剛性を担保しています。いよいよもって、どう軽量化が施されているのかが謎に思えてきました。
まだ軽さの謎は解けていませんが、より詳細なスペックを知っておきたいという方は以下をご覧ください。
LIFEBOOK UH-X/C3製品ページはこちら
それに、ざっくり言ってしまえば「軽くなって丈夫になった」と言われてもねえ?という気持ちもあります。 限界まで突き詰めたアップデートの凄さってどうも伝わりづらいと思いませんか? 軽さ至上主義とは言ったものの、約50gの凄さがいまいちピンとこないんです、私。
…とぐちぐち言っていたところ、FCCLさんから「島根の工場を
せっかくならUH-X/C3を使って仕事しながら気付いたことをレポらせてもらおう!と。一石二鳥!
【出発前のファーストインプレッション】
まずは軽さを自分で実感してみる
旅に出る前に、まずはUH-X/C3の軽さに対する私の肌感覚をお伝えしておきます。重要な手持ちした時の感触ですが、CPUなどの中身が入っていない展示用モックアップを手にした時に近い驚きがありました。「これ、動くの?」と疑問に思いつつも電源を入れたらバッチリ起動しました。
旅支度の際にも、バッグの荷物を変えていろいろと試してみました。
全部の荷物を入れた状態と、UH-X/C3と小物だけ入れた状態のそれぞれでUH-X/C3を抜いて背負ってみましたが、重さの変化を感じたのは後者。普段使いで荷物がかさばった時にこそ軽さのメリットが最大化するのだと実感。
今回は仕事で使う前提ですが、これだけ持ち運びが軽快だと、休日にうっかりバッグに入れっぱなしで出かけても問題なさそうですよね。カフェで時間を潰している時とか、むしろパソコンがあったらいいなと思う時も多いですし。
うーむ、あらためて軽いのって良いことしかないな!しかし、なんでこのサイズと機能性でここまで軽くできたのか? やっぱりその謎が気になりつつも、旅立ちの日がやってまいりました。島根工場までの旅程は以下になります。
【UH-X/C3と過ごす出雲旅程】
上記が今回の旅程になります。各地でUH-X/C3を使い倒していきたいと思います。
【インプレッション01〜電車内での使用感〜】
メモリの大きさと堅牢性は外仕事に安心感をもたらす
東京から出雲市まで新幹線で移動すると、実に7時間強の移動時間! 平日の朝から7時間も惰眠を貪るわけにはいかないので早速UH-X/C3で作業をしましたが、13.3型は座席の机にもしっかり収まるサイズなので不便がないですね。
また約512GBのSSD内蔵という大容量ストレージも魅力に感じました。個人的には1泊と言えど、使いそうな写真や動画データはなるべくいつでも引き出せるようにしておきたい。外部ストレージを用意して荷物が増えるのもイヤだし…と考えると、UH-X/C3のようなハイスペックモデルを気軽に持ち運べること自体が大きなメリットに感じます。
お陰様で快適に過ごせましたが、ちょっとしたトラブルも…! 荷物から財布を取り出そうとした時に、ボードに置いていたUH-X/C3を床に落としてしまったのです…! イヤな落下音を聞いて、慌ててボディと液晶に傷がないか確認しましたが…無傷で安心しました(※3)。
堅牢性が高まったとは言え、ここまでですでに軽さを強く実感していたため、衝撃に耐えられるか心配でしたが杞憂でした。軽さとは裏腹の頑強さに驚き、なお堅牢性の秘密が気になってまいりました。
トラブルに肝を冷やしましたが、しっかりと7時間分の仕事を進めつつ出雲に到着! UH-X/C3の実力を試す旅はまだ始まったばかり! …ですが、まずは腹ごしらえをしに出雲名物「出雲そば」を求めて市内を巡りましょうか。
【インプレッション02〜街中での使用感〜】
咄嗟の給電にも対応できる充実した端子
駅でおすすめのお蕎麦屋さんを聞き、やってまいりました出雲そば。食レポを丁寧に始めたいところですが、至急の記事対応やらスタッフへのメールやら…連絡が矢継ぎ早に…。泣く泣く出雲そばを大急ぎですすり、UH-X/C3を開きました。
…が、バッテリーが半分を切っていて少し心もとない…。岡山以降に約3時間半ほど乗り継いできた特急「やくも」では、電源コンセントがなかったものの充電なしでそのまま仕事できたのですが、岡山以前の新幹線(約3時間半乗車)であまり充電できずにいたので致し方なし…。見たところお店の客席には借りられそうな電源コンセントもないのですが、全く慌てません。なんたってUH-X/C3はモバイルバッテリーで給電できますから。
やはり端子が充実していて損はないと、あらためて感心しますね。端子が充実していると作業がしやすいだけでなく、HDMIで外部ディスプレイと接続して動画視聴をリッチにしたりできるメリットもあるかと。
端子を増やしたFCCLさんの英断に頷くばかりですが、満足すればするほどあの謎が気になって仕方ないのですよ! なんでこんなに軽くできたんですか??なんで?? 謎が混迷してきました。
【出発前〜出雲市内のフォトギャラリー】
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【インプレッション03〜室内での使用感〜】
癒やしの雰囲気を壊さずに作業できるキーボードの完成度
謎ばかり深まっていくのですが、さらにUH-X/C3の軽さを実感すべく、まあまずは「玉造温泉」に行こうかなと。山陰を代表する温泉地ですし、出雲市からは多少距離もあるのでちょうどいいかなーなんて。決して観光ではありませんので! さあ向かいましょう!
…「玉さんって彼女だいぶいないんですよね? 縁結ばなくて大丈夫すか?」
突然の問いかけに読者のみなさんも驚くばかりだと思いますが、今回同行してくれたカメラマン氏がふいにこんな一言を。そうでした、私は「玉造が玉造温泉に」なんて出オチのために出雲まで来たんじゃなかった。縁を結びに…ではなく、本当はUH-X/C3の軽さの謎を解明しにきたのでした。
ということで、玉造温泉と同じく出先での使い勝手を試すのにもちょうどいい距離なので、日本一の縁結び神社「出雲大社」に行き先を変更。途中にちょうど「北山温泉」という温泉もあるから、玉造温泉の代わりにひとっ風呂浴びていこうと思います。サンキュー、カメラマン氏。
話は変わりますが、新幹線では失敗を犯したものの、写真のように不安定な状況で作業することは出張ではつきもの。揺れる車内、膝上、飲食店のカウンターテーブルといくつかのシチュエーションで作業してきましたが、総じてUH-X/C3のキーボードは安定して打ちやすかったです。キーピッチが約19mmで幅広に仕上がっているのもありますが、打ち込んでもガタつかない安定性をここまでの旅で感じております。
外で使っていると打鍵音が気になるところですが、ほぼ外で使用していた今回の旅では周りを気にする必要なく使えました。特に静音性の高さを感じたのが北山温泉で作業していた時。
北山温泉はご年配が日中からゆったりと過ごされているスポットでもあり、休憩フロアでは閑静な雰囲気が漂っていました。そんな中で記事制作を行うのは、はばかられたものの…。
パソコンを持ち込んで作業しているのが私だけだったため、気にされた方もいたかもしれませんが、タイプ音自体は静かな室内でもそれほど響くことはありませんでした。打ちやすさを兼ねながら、ここまで静かに設計されている理由も気になるところです。
【インプレッション04〜緊急時の使用感〜】
どんな状況でも即座に起動できて便利な顔認証
北山温泉で疲れを癒やしつつ、だんだんと日も落ちてきたので出雲大社に急ぎます。出雲大社では有名な「大しめ縄」など、荘厳な建築を堪能しつつしっかりと縁結びを行わせて頂きました! おみくじの結果は「縁談:機を待て」というなんとも言えない結果でしたが。個人的にとても興味があった名所「稲佐の浜」に向かっている途中、すぐに相談したいという編集部からの電話が。資料を見ながら話す必要があったため、UH-X/C3を立ち上げながらスカイプ通話を行いました。
Windows 10 ProをプリインしているUH-X/C3では、顔認証システム「Windows Hello」を活用できます。座るところのない稲佐の浜で起動したので、風が強く足場も若干安定しませんでしたが、スムーズに顔認証が行われました。
使ってみて顔認証の便利さを感じましたが、単純にパーツが増えているため軽量化のハードルになっただろうことは想像のつくところ。どのようにクリアされているかも島根工場で知れるのでしょうか?
【インプレッション05〜連続使用の印象〜】
ホテルにイン! 合間に充電を挟みつつも、電源が切れることなく使えた
普通に観光してるじゃないかと突っ込まれることを恐れていましたが、なんだかんだガッツリ仕事した出張一日目。各所でUH-X/C3を駆使してきましたが、持ち運びやすさ、安定感、バッテリーと申し分ない使い心地でした。
公称で約11.5時間(※2)の強バッテリーに救われながらも、個人的に好感を得たのがACアダプタの軽さです。
泊まりの出張や長時間の移動時にパソコンを携帯する時は、なんだかんだACアダプタも持ち運ぶもの。本当の意味でのパソコンの総重量とは、ACアダプタ込みのものでしょう。UH-X/C3はACアダプタも小ぶりでカバンの容積を圧迫せず、軽く仕上がっているのがナイス。朝から晩まで使ってみた一日、充電をきちんとしていけばバッテリーのもちは十分に実用的でした。そもそも格段にバッテリーが向上した理由も追いかけたいですね。
【北山温泉〜出雲大社〜ホテルのフォトギャラリー】
ついにここからは島根工場に潜入し、UH-X/C3製造の秘密を追いかけていきますが、結局は「なぜこんなに軽いのか?」という疑問に集約されていきそうです。島根工場では、UH-X/C3が「できるまで」を徹底的に追いかけていきますが、予想だにしない驚きの技術もこの目で見られるかも!? 初めて明かされる情報が盛りだくさんになりますので、ご期待くださいませ!(後編へ続く)
「UH-X/C3」の軽さの秘密を暴く出雲旅 後編はこちら
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【SPEC】
●OS :Windows 10 Pro 64bit版 ●CPU:インテル® Core™ i7-8565U プロセッサー(1.80GHz-最大4.60GHz) ●メモリ:8GB ●ストレージ:約512GB SSD ●液晶ディスプレイ :13.3型ワイドフルHD(1920×1080)液晶ディスプレイ(IGZO)、ノングレア仕様 ●グラフィック:Intel® UHD Graphics 620(CPUに内蔵) ●外部インターフェイス左側:USB 3.1(Gen2)Type-C端子×1、USB 3.1(Gen1)Type-C端子×1、HDMI出力端子×1、USB 3.0 Type-A端子×1、ヘッドホン端子×1/右側:SDメモリーカードスロット×1、USB 3.0 Type-A端子×1、有線LANポート×1 ●無線通信 :IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠、Bluetooth v5.0準拠 ●バッテリー駆動時間:約11.5時間 (※2) ●サイズ(※4) /質量:約W309×H15.5×D212mm/約698g(※5)
※1:13.3型ワイド液晶搭載ノートPCとして世界最軽量。2019年1月1日時点、富士通クライアントコンピューティング調べ。
※2:JEITA測定法Ver2.0による測定値。
※3:無破損、無故障を保証するものではありません。
※4:突起部含まず。
※5:平均値のため各製品で質量が異なる場合があります。
撮影/高橋敬大 イラスト/もとむら